東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年2月2日 併映「忘八武士道 さ無頼」
監督:小沢茂弘
企画:松平乗道
脚本:高田宏治 鳥居元宏
撮影:塚越堅二
照明:金子凱美
録音:格畑学
美術:鈴木孝俊
編集:堀池幸三
音楽:津島利章
進行主任:俵坂孝宏
助監督:皆川隆之
記録:梅津泰子
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧結髪:東和美粧
スチール:木村武司
演技事務:饗庭益雄
衣裳:岩逧保
擬斗:上野隆三
特技:宍戸大全
出演:千葉真一 中島ゆたか 風間千代子 志穂美悦子 山田吾一
アメリカンビスタ カラー 91分
空手の達人で非合法の依頼を請け負う剣琢磨は福岡刑務所に仏法連盟の教誨師として入り込み、死刑を待つ殺人空手の達人・志堅原楯城の脱走を手助けした。琢磨が拳法の使い手であることを見抜いた楯城は二人きりになった際に懇情の名残りとして勝負を挑むが、経穴を突かれて気を失った。無理矢理目覚めさせられた楯城は迎えにきた刑務官に連れられて絞首台に向かうが、突然意識を失い倒れ込んだのだった。監獄法四十三条により彼の身柄は病院へ移送されることになったが、琢磨の相棒・ラクダの張の妨害によって脱走計画は成功したのだった。翌日、琢磨が東京のマンションに戻ると、楯城の弟・義順と妹の奈智が訪ねてきた。兄の姿が見当たらないことを疑問に思った二人はすぐにでも会わせて欲しいと願い出るが、琢磨は密航船で香港に向かったと説明し残りの三百万円を要求した。その言葉を訝しむ義順は力で真実を吐かせようとするが、誤って窓から転落し即死した。奈智を引き渡せば三百万円が手に入ると考えた琢磨は牟田口興産社長・牟田口連蔵と会った。すると牟田口は小切手を渡すと同時に大金の掛かった仕事を依頼した。それは先日死去した石油王・ハメットの娘であるサライ・チュアユットを誘拐することだった。サライのボディーガードは正武館の政岡憲道が務めているが、琢磨なら勝てると履んだのだ。香港からきた依頼人・楊紀春が五千万円の報酬を提示したが、彼女のバックに極東マフィアの五竜会が控えていることを知った琢磨は身の危険を感じ逃げた。
紀春は梁東一を始めとする刺客を放ち、命を狙われた琢磨は復讐を誓った。彼はサライが身を寄せる正武館に乗り込むと道場空手が如何に頼りないかを説き館長である政岡と対決した。死闘の末に敗れたが、琢磨は自分の腕を買って欲しいと願い出たのだった。彼は五竜会がサライを利用して引き継いだベルネラ石油の乗っ取りを企んでいることを話し、対抗出来るのは自分しかいないと売り込んだ。すると政岡は、君の拳法には火のように激しい怒りが籠っているが人として信頼をすると言った。その頃、五竜会のボス・キングストンは九龍城を牛耳るディンサウに殺し屋を集める依頼をした。酒場で見知らぬ強者を見つけたディンサウはすぐさまスカウトし、日本から運ばれてきたばかりの女たちを宛がうことにしたが、強者はその中に奈智がいることに驚き涙の再会を果たした。彼は琢磨が香港へ逃がした楯城だった。楯城が妹の身請けを申し出るとディンサウは琢磨を倒すことが出来ればくれてやると言った。
屋台的映画館
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