東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年10月6日
監督:鷹森立一
企画:吉峰甲子夫 安斉昭夫
脚本:成澤昌茂
撮影:中島芳男
録音:長井修堂
照明:元持秀雄
美術:北川弘
音楽:八木正生
主題歌:「経験」辺見マリ
編集:祖田冨美夫
助監督:戸田幸雄
擬斗:日尾孝司
進行:岩谷敏明
装置:根上徳一
装飾:米沢一弘
記録:山内康代
現像:東映化学
出演:谷隼人 大原麗子 渡瀬恒彦 賀川雪絵 三原葉子
アメリカンビスタ カラー 86分
銀座のクラブ「ノムノム」のママ・阿井川さおりのヒモとなったおかげで新宿のバーから格上げした今の店に移ることが出来たバーテンダーの桜井年男。店が人手不足となり、さおりからホステスの募集を頼まれた年男は前の店で知り合った平松あき子と矢沢初枝に狙いを定めた。まずあき子を喫茶店に呼び出した年男は一目惚れしたから初枝を紹介しろと言って彼女の自尊心を傷つけた。そしてご機嫌を取るために今度はブティックへ連れて行き、オーダーメイドのワンピースをプレゼントする約束をしてホテルに連れ込むが、一枚上手のあき子は出し抜いて逃げ出したのだった。一方、初枝は年男を探し歩きノムノムにたどり着いたが、そのおかげで彼にとってスカウトする手間が省けた。ところがいきなり客で九州に七つのクラブを持つ社長の後藤田文吉から見初められ、相手をすることになった。後藤田の名義でさおりに貸してあるマンションに連れてこられた初枝だったが、そこにさおりが帰ってきたことで雰囲気が悪くなった。彼女が年男を連れていたことで勘繰りヤキモチを焼いたのだ。年男と初枝を帰らせた後藤田は六本木に造る店をさおりに任せたいと約束して気を引いた。
美容師を目指すあき子には小さな運送会社を経営しトラックの運転手として働く恋人の的場勇がいた。二年後に美容師となった暁には運送会社を拡張した徹と結婚しようと考えていたのだ。ある日、逢いたい想いが詰まった熱烈な手紙を受け取った徹がトラックをすっ飛ばしてアパートを訪ねると、部屋にはあき子ではなく年男が昼寝をしていた。そこは勇があき子のために借りている部屋であり、彼女が浮気をしているのではないかと考えて殴り合いのケンカとなった。ところがそこにあき子と初枝が帰ってきたことでいつの間にか4人が仲良くテーブルを囲むことになったのだ。年男はいい女のあき子を美容院に置いておくのはもったいないと勇に言った。何とかさおりの頼みを叶えたいと考えを巡らせていた年男はもっと金になる店で働かせてはどうかと提案したのだ。父親が脳溢血で倒れた上に助手のター坊が人身事故を起こしたことで勇は多額の金を必要としていた。二人きりとなった別れ際にそのことを知ったあき子はノムノムで働く決心をした。
屋台的映画館
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