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必殺! 三味線屋勇次

  • posted at:2020-11-07
  • written by:砂月(すなつき)
ひっさつしゃみせんやゆうじ
松竹京都映画=グランプリ=ミュージアムピクチャーズ
配給:松竹
製作年:1999年
公開日:1999年2月11日
監督:石原興
企画:山内久司
製作:櫻井洋三 北側雅司
プロデューサー:佐々木勇 中島仁
脚本:野上龍雄
音楽:平尾昌晃 長部正和
撮影:藤原三郎
照明:中島利男
監督補:酒井信行
美術:原田哲男
録音:中路豊隆
編集:園井弘一
調音:鈴木信一
記録:竹内美年子
装飾:中込秀志
殺陣:宇仁貫三
渉外:木辻竜三
演技事務:山緑美香
製作主任:高坂光幸
製作協力:沢井プロダクション
主題歌:「あの日の嘘のつぐないに」中条きよし
後援:朝日放送
出演:中条きよし 天海祐希 阿部寛 清水健太郎 三国一夫
アメリカンビスタ カラー 101分

柳橋の料亭で高利貸の烏山検校が殺された。その正体は晴らせぬ恨みを金で解決する仕事人の仕業だった。客として紛れ込んだ三味線屋の勇次は髪結いの弥助と協力して仕事を終えたが、彼らの行動に目をつけていたのは三味線の師匠をしているお喜和だった。

お千代、お駒を引き連れて全国を旅する大道芸人の伝兵衛は江戸の町へやってきた。その夜、大衆の前でお千代たちが空手の演武を見せると、五十文でこの娘たちの頬を一発でも張り倒すことが出来れば一両差し上げると伝兵衛が呷った。挑戦者が次々と名乗りをあげる中、そこを二人の掏摸が駆け抜けて行き突然のことに伝兵衛は呆気に取られた。そんな彼に密かに声を掛けてきたのは弥助だった。伝兵衛はかつて上方で仕事人の元締をしていたが、彼はそのときの仕事仲間だった。伝兵衛は無理するなとつぶやくと何事もなかったようにお千代たちのもとへ戻り商売を再開した。

弥助の日課は恋心を抱くおとよの店で晩酌をすることだった。だがいつものように店に入ると彼女の様子が違い、気になって近くの葦簀をめくるとあの掏摸の兄弟が隠れて飯を食っていたのだ。おとよの頼みを断れない弥助は二人の少年を一晩だけ匿うことになったが、彼にはやらなければならないことが待っていた。深夜、二人が寝静まると弥助は音を立てずに出掛けた。弥助の的は鬼の岩松と恐れられる無法者の岩松平吾郎だったが、内田平内という表向きは手習師匠の男に先を越されたのだった。

明け方、弥助を訪ねてきたのは岡っ引浜町の浅吉だった。彼は柳橋の料亭で行われた髪結い仲間の集まりに出た弥助が騒動の最中に帰ったことを怪しいと睨んでいた。だが証拠は見つからずにトボトボと帰って行くと、その様子を隣の部屋で聞いていた兄弟は弥助が夜中に出掛けたことを岡っ引に黙っておく代わりに置いて欲しいと言ってきた。困った弥助は勇次に相談をするが、それがきっかけとなってこっちの尻に火が着いちゃたまらないと断った。だが彼らを自分のようにしたくないという弥助の本音を知り二人を預かることに決めた。

屋台的映画館
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