東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年12月28日 併映「新仁義なき戦い」
監督:石井輝男
企画:矢部恒 坂上順
脚本:石井輝男 橋本新一
撮影:出先哲也
録音:広上益弘
照明:梅谷茂
美術:藤田博
音楽:鏑木創
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
擬斗:日尾孝司
スチール:遠藤努
進行主任:志村一治
記録:宮本衣子
装置:根上徳一
装飾:米沢一弘
美粧:住吉久良蔵
美容:石川靖江
衣裳:内山三七子
演技事務:石川通生
現像:東映化学
協力:オリエント時計株式会社
出演:千葉真一 志穂美悦子 中島ゆたか 佐藤允 山城新伍
シネマスコープ カラー 86分
国際慈善会議名誉会長のザビーネ・カウフマン夫人が娘のジュリーを連れて来日した。交通事故で夫を亡くし自身も下半身麻痺で車椅子生活となった彼女は、日本の身体障害者のためにカウフマン家に伝わる宝石類の展示会を行い、その収益金全てを寄付すると声明した。慈善展示会が予定日を三日も過ぎて開催されないのは理由があった。時価10億円といわれる「ファラオの星」が何者かに盗まれ、それと同時にジュリーが誘拐されたのだった。警察に通報すればジュリーを殺すと犯人から脅迫されたことから、ザビーネ夫人は保険会社の社長である衆木公威に相談を持ち掛けたのだった。犯人はジュリーの命と引き換えに宝飾品に掛けられた保険金10億円を要求したが、損害を回避したい衆木は元警視総監の嵐山を頼ったのだった。
嵐山は麻薬組織の壊滅に尽力した三人の男たちを再び召集することに決めた。彼らの居場所は既に調べ上げており、口説き落とす方法は姪で秘書の恵美に一任した。一人目は甲賀龍一。ニューヨークマフィア日本総支配人のマリオ・水原一味を撃滅後、自衛隊のレンジャー部隊に入隊した甲賀だったが、面会にきた恵美に過去の出来事をバラすと脅され渋々了承した。二人目は隼猛。再び一匹狼となった殺し屋は元警視総監である嵐山の説得により参加することに決めた。三人目は桜一郎。好色家の桜は女に走り、億単位の仕事にも拘らず金より愛情が大切だと恵美の依頼を断った。嵐山から頭数が揃わなければ計画を進められないと言われた甲賀は説得に向かうが、桜が愛する中条華子は恵美と比べ物にならない容姿をしていたのだ。驚いた甲賀は桜のためを思い彼女がいると嘘をついて無理矢理別れさせたが、納得出来ない桜はそのことに激怒した。だが甲賀と隼のお互いがこの件で恨みを買ったから三方一両損の大岡捌きだと言って矛を収めさせた。
ザビーネ夫人の秘書であるブルーノ・今村が国会議事堂前で犯人と取り引きを行い、子供と宝飾品と引き換えに現金を渡すことになっている。取り引き日である日曜日午後1時30分。甲賀たちが張り込む中、現れたのは女だった。だがその女はメモをブルーノに渡すと去って行った。そこには銀座ニューハルクの屋上へくるようにと書いており彼は急いで指定場所へ向かった。ジュリーを見つけたブルーノが彼女を抱きかかえると、傍に置いたバッグを掻っ攫う人物が現れた。甲賀と隼はその後を追うがコワモテの男たちに妨害された。
屋台的映画館
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