東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年8月10日 併映「三代目襲名」
監督:石井輝男
企画:矢部恒 坂上順
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
音楽:鏑木創
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:東一盛
記録:山内康代
忍法指導:初見良昭
装置:井保国夫
装飾:米沢一弘
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:長谷稔
演技事務:山田光男
現像:東映化学
協力:ホテル マウント冨士
出演:千葉真一 佐藤允 西城正三 中島ゆたか 津川雅彦
アメリカンビスタ カラー 87分
元警視総監の嵐山はある計画を実行に移そうとしていたが、それに必要な三人の男をピックアップした。一人目は甲賀龍一。祖先は甲賀忍法の宗家で、幼少期に両親を失い師範で祖父の白雲斎に育てられた。心眼を会得した彼は現在、私立探偵として活動している。二人目は桜一郎。日本伝合気道場師範だが好色で粗暴な性格が災いし、道場を追われ放浪の末に殺人を犯した。今は宮森刑務所で死刑の執行を待つばかりとなっていた。三人目は元警視庁麻薬課第一課長の隼猛。麻薬密輸捜査のベテランだった隼も今はヤクザの世界に身を投じ一匹狼の殺し屋となっていた。嵐山は姪で秘書の恵美に甲賀のスカウトを命じた。彼女は超人的な身体能力を持つが経営の才能がない借金まみれの甲賀に近づき、200万円の条件をチラつかせて桜を脱走させる契約を結ばせた。
嵐山の私邸に現れたのは脱走に成功した桜と手助けをした甲賀、そしてかつての部下の隼だった。マフィアによる麻薬密輸の捜査をしていた隼は運び屋と見られる某国大使令嬢に目をつけた。外交官特権により荷物を税関の調べなしに通過させることが出来るからだ。だが見込みが違えば国際問題に発展する恐れがあるためうかつに手を出せなかった。そこで証拠となる麻薬を押収するために隼は無断で編制した6人のチームを送り込み廃工場へ追い込んで取り調べを行ったが、ボディーガードによって全員殺された。責任を問われた嵐山が警察を自主的に辞め独自に調査を行ったところ隼の読みが正解だったことがわかった。一方、警察をクビになった隼は殺し屋として手に入れた金を殉職した警官の遺族に毎月無記名で贈っていたのだった。事件を決着する気はあるかと嵐山が尋ねると、隼はやらせてくださいと即決した。この計画に甲賀は乗り気ではなかったが、死刑囚の脱獄共助で逮捕されると懲役5年は難いと脅され渋々了承した。桜は恵美を抱くチャンスがあるかもしれないと考え参加することに決めた。
バーに客として紛れ込んだ甲賀たちは張り込みを行った。しばらくするとあの令嬢を連れて現れたのはマリオ・水原だった。彼はニューヨークマフィアの日本総支配人であり、華僑の大物・陳文昌が同席したことから取り引きが行われることは間違いなかった。様子を窺う甲賀が受け渡しを確認しサインを送ると、隼は店の裏に回って配電盤をショートさせた。甲賀は暗闇の中で麻薬を奪い逃走したが、すぐに追手に取り囲まれた。
屋台的映画館
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