松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1970年
公開日:1970年8月8日 併映「ズンドコズンドコ全員集合!!」
監督:野村芳太郎
製作:升本喜年 浅井良二
脚本:野村芳太郎 ジェームズ・三木 吉田剛
撮影:川又昻
美術:重田重盛
音楽:木下忠司
録音:栗田周十郎
照明:三浦礼
編集:浜村義康
調音:佐藤広文
監督助手:山根成之
装置:中村良三
装飾:印南昇
進行:玉生久宗
衣裳:東京衣裳株式会社
現像:東洋現像所
振付:一宮はじめ
製作主任:吉岡博史
主題歌:「55号平次の歌」坂上二郎
挿入歌:「夜と昼の間に」ピーター
・・・:「愛の美学」ピーター
・・・:「愛する故に懺悔して」ピーター
・・・:「サッちゃん」皆川おさむ
・・・:「ちびっこカーボーイ」皆川おさむ
出演:萩本欽一 坂上二郎 倍賞美津子 長山藍子 ピーター
アメリカンビスタ カラー 88分
同級生の酒井静子に恋する萩原金助は、中学卒業後に東京で就職して立派になり行く行くは彼女と結婚することを夢見ていた。ところが静子は父・大作の故郷である鹿児島の高校に入り卒業後は少し勤めてから結婚するのだという。定年が決まっている駐在さんの大作は少年院で院長として働くことが決まっており、結婚相手の理想像が父親だと知ると金助はいつか自分も同じ道を進みたいと考えるのだった。月日は流れ、金助は夢を叶えるために警察官採用試験を受けることにしたのだが、付け焼き刃の勉強では太刀打ち出来ないため仕方なくカンニングすることにした。だがそのあからさまな態度は監督官補の蟹形平次郎巡査にばれて教室からつまみ出されたのだった。
晴れて警視庁の巡査となった金助は城南署捜査係見習いとして平次郎とコンビを組むことになった。当初、金助は彼の顔を見てギョッとなったが、平次郎が自分の顔を覚えていないことで初対面のふりをした。先輩風を吹かす平次郎は正義感の強いベテラン刑事だが、先走って失敗を繰り返すことで署の厄介者扱いされていた。少年時代、平次郎は少年院の愛光塾に収容されていたが、大作の尽力によって更生した。大作は彼が修業する前に他界したが、ある約束が平次郎を模範院生にさせたのだ。それは立派に更生したらお前の願い事は何でも聞いてやるというものだった。平次郎は早速、母の形見である結婚指輪を静子に渡そうとしたが、突然のことに戸惑う彼女は受け取りを拒否して逃げ出したのだった。
警察官としてのイロハを金助に教えていた平次郎は、事件性の臭いが強い二つの組織を紹介した。一つは大阪万博での警察の取り締まりから逃れてきた暴力団・三日月組。代貸の松崎はキャバレー・アポロを根城に勢力を伸ばそうとしていた。そしてもう一つは地元関東のテキヤ・血桜組だった。ある日、一人で町内を探ることになった金助がアポロの前で張り込みをしていると、松崎が何者かに刺された。驚いた彼は近くの交番で一服していた平次郎に報告をしたが、現場に戻ると松崎や舎弟は姿を消していた。周りにいたホステスたちも何も見ていないと言い張り、松崎の車から証拠となる凶器は見つからなかった。だがシートから多量の血痕が発見された。
屋台的映画館
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