東宝
配給:東宝
製作年:1968年
公開日:1968年8月1日 併映「海底軍艦」(短縮版)「海ひこ山ひこ」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:馬渕薫 本多猪四郎
撮影:完倉泰一
美術:北猛夫
録音:吉沢昭一
照明:平野清久
音楽:伊福部昭
整音:下永尚
監督助手:谷清次
編集:藤井良平
音響効果:西本定正
現像:東京現像所
製作担当者:坂本泰明
特殊技術・撮影:富岡素敬 真野田陽一
特殊技術・光学撮影:徳政義行
特殊技術・美術:井上泰幸
特殊技術・照明:原文良
特殊技術・操演:中代文雄
特殊技術・合成:向山宏
特殊技術・監督助手:中野昭慶
特技監修:円谷英二
特殊監督:有川貞昌
出演:久保明 小林夕岐子 愛京子 田崎潤 土屋嘉男
シネマスコープ カラー 89分
20世紀も終わりに近づいた頃、月に探検基地を開設した国連科学委員会は、硫黄島にある第二宇宙空港から連日ムーンライトSY-3号を打ち上げていた。一方、小笠原諸島の周辺を利用して一大海底牧場を建設してあらゆる魚類の養殖を始め、それと同時に世界を恐怖を与えた怪獣を島に集めて研究を行っていた。怪獣たちが区域外に出ようとした場合、それぞれの本能と習性に応じた管制装置が働き科学的な壁が発生して脱走を防ぐのだ。島の周囲は食糧が豊富であることから怪獣たちが飢え死にすることはなかった。この怪獣ランド海底牧場は地底深く建設されたコントロールセンターで管理されていた。
SY-3号の艇長山辺克男は勤務する月基地から怪獣ランドに初出勤した恋人の真鍋杏子に冷やかしを兼ねて電話をしたが、電波障害によって通話が途切れた。その頃、地上では制御装置が全て故障するという異常事態が起きていたおり、大谷博士は職員に機材の点検を命じた。だが障害は自動的に短時間で復旧。その後、怪獣ランドは謎のガスに覆われた。突然連絡を絶った怪獣ランド調査のために、東京にある国連科学委員会は吉田博士の指揮のもとで通信衛星での査察を行った。電波障害を受ける中、入手した映像に映った怪獣ランドは見るも無残に荒れ果ており、新たな火山活動を示すような山の盛り上がり方をして途切れた。その後、モスクワ放送が緊急放送で午前11時25分に突如モスクワに飛来したラドンが建物を破壊し続けていることを伝えると、凱旋門前に地底から出現したバラゴンが破壊活動を行っていることをパリ放送が伝えた。世界の重要都市が怪獣によって破壊されており、北京に現れたのはモスラ、ロンドンにはマンダ、そしてニューヨークに上陸したのはゴジラだった。委員会に詰めかけたマスコミの質問攻めに遭ったスチーブンソン博士は答えに窮し、吉田も活動を予測できない怪獣に対して警戒が必要だとしか言えなかった。すると記者の一人が素朴な質問をした。怪獣ランドに一番近い東京が何故襲撃されないのか、と。それは吉田にとって答えを出すことが最も難しい質問だった。
月基地の西川隊長は地表の調査を行っていたSY-3号に帰還を命じたが、克男はその途中で謎の飛行物体を確認したため操縦士に追跡するように言った。だが目標を見失ってしまい、西川から大目玉を食らった。基地に戻ると委員会の吉田からSY-3号で怪獣ランドに向かえという指令を受けた。地球に戻り詳細がわからないままコントロールセンターの入り口に到着すると、吉田は新たな指令を出した。それは潜入した何者かの正体と目的を突き止めることだった。武装せよという言葉に只事ではないと感じた克男たちは気を引き締めた。
屋台的映画館
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