東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年8月4日 併映「ドランクモンキー 酔拳」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次 高村賢治
脚本:掛札昌裕 中島信昭 鈴木則文
撮影:中島芳男
録音:林鉱一
照明:山口利雄
美術:桑名忠之
助監督:新井清 森光正
編集:鈴木宏始
音響効果:原尚
記録:山内康代
擬斗:尾型伸之介
演技事務:山田光男
装置:清水次郎
装飾:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:福崎精吾
装飾:酒井喬二
宣伝担当:坂本年文 山本八州男
スチール:加藤光男
協力:俳優センター
現像:東映化学
進行主任:佐藤和之
音楽:木下忠司
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「ラブ・スクランブラー」エル・シャトル
挿入歌:「信濃路ひとり旅」高倉三郎
協力:長野市観光協会 日本総研株式会社
企画協力:(株)カントリー
協力:株式会社ダンロップ 哥麿会 関西浪花会
出演:菅原文太 愛川欽也 せんだみつお 小野みゆき 前川清
アメリカンビスタ カラー 106分
タキシードに身を包む一番星こと星桃次郎は写真館で結婚の記念写真を撮っていた。彼の横にはウエディングドレス姿のテル美。風俗嬢の彼女は、結婚はまだかと心配しすぎる両親を安心させるためにゴールインしたと嘘をついてしまい、その証明のために常連客の桃次郎に頭を下げて新郎役を引き受けてもらったのだ。大役を終えた桃次郎が第二の故郷である特殊浴場でくつろいでいると、彼の相棒・やもめのジョナサンこと松下金造が訪ねてきて手紙を渡した。そこには二人に弟子入りした三番星玉三郎こと桶川玉三郎が、運送業に携わる自分の将来に不安を感じ青年実業家に転身するために商業関係の仕事へ転職すると書かれてあった。彼のために散々迷惑を被った桃次郎は怒りを露わにしたが、厄介者がいなくなって清々した金造はそれぞれの生き方があるんだからとなだめた。そして次の配送先が信州であることを告げると桃次郎は気持ちを切り替えた。
長野で荷を積んだ桃次郎と金造は一路東京へ向かっていたが、後方からやってきたパトカーが停止を命じた。今月の20日午後11時30分、国道20号線の松本ー諏訪間を走っていた一番星号がジープと接触しそのまま逃走したと言うのだ。被害者で運転手でもある西沢夏の証言が決め手となり桃次郎は留置場へ押し込まれたのだが、金造は彼が無実であることを知っていた。何故ならその日、桃次郎は腹痛を起こしていたことでトラックには乗っておらず、それでも荷を運ばなければならないことから、急遽代走屋を雇ったのだ。中信代行社へ行きそのときの運転手二人を捕まえた金造は警察に突き出したのだった。
食事をとるためにドライブイン藤村食堂に立ち寄った桃次郎と金造は、そこで働く玉三郎と出会った。実業家になるんじゃなかったのかと桃次郎が問いただすと玉三郎は野望を口にした。それはこの食堂の店主である藤村鯉太郎の娘・恵子と結婚して婿養子となり行く行くは経営者として名を馳せることだった。それを聞いた桃次郎はいい加減にしろと怒鳴りつけた。長野中央青果市場に到着すると二人は早速荷物を運び始めたが、そこに見覚えのある女がいた。それは桃次郎を留置場送りにした夏だった。彼はとっちめてやろうと一目散に向かって行ったが、お詫びを言いたかったと頭を下げたため仕方なく拳を降ろしたのだった。夏がビンタのお返しをどうぞと目をつぶり頬を差し出すので、そこまで言うならと彼女の唇を奪った。すると予想外の展開に驚いた夏は膝蹴りを桃次郎の股間に見舞った。
屋台的映画館
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