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温泉スッポン芸者

  • posted at:2017-05-04
  • written by:砂月(すなつき)
おんせんすっぽんげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年7月3日 併映「極道罷り通る」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
原案:掛札昌裕
脚本:関本郁夫 鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:金子凱美
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
音楽:荒木一郎
主題歌:「温泉スッポン芸者」杉本美樹
編集:神田忠男
助監督:関本郁夫
記録:石田照
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧結髪:東和美粧
演技事務:生駒実麿
スチール:中山健司
衣裳:岩逧保
進行主任:上田正直
出演:杉本美樹 城恵美 女屋実和子 三原葉子 成瀬正孝
シネマスコープ カラー 84分

浅草で六代続いたスッポン料理屋丸浅。天然のスッポンにこだわり続けたことで店は倒産し、さらに店主とその妻が亡くなったことで一家を支えることになった娘の浅井良江は温泉芸者として働くことになった。浅井家の誇りを失って欲しくなかった良江は妹の夏子を上流家庭の嫁にやることを夢見て大学進学の援助をしていたが、その夏子にはそんな気などさらさらなかった。姉の気持ちを考えた彼女は同志社大に合格したと嘘をつき、偽の学生証で校内に潜り込んで大学生活を満喫するようになった。アルバイトで生計を立てていた彼女はある日デラックス東寺劇場のステージに三条さゆりの名で立ったが、豊満な肉体の持ち主であることで人気を博し連日多くの人が押し掛けた。その中のひとりである山本明は前列でかぶりついて彼女の姿を拝んでいたが、キャバレーで働いている姿を見かけて驚いた。同じように驚いたのは夏子を清純派だと思い込んでいた友人で法学部4回生の実方信治だった。彼女は踊り子だ学生だと押し問答になったことから、夏子は学生であることを証明するために学生証を提示したのだが、押されていた印鑑が違うことで偽学生だということがばれてしまった。明は夏子が通う大学の教授だった。このことは良子の耳にも入り怒りは頂点に達していた。

良子が山陰城崎温泉に戻ってしばらく経った頃、夏子は姉危篤という電報を受け取った。驚いた彼女は急いで温泉街に向かったが既に息を引き取った後だった。女将の横溝富子によると京都から戻った良子は様子がおかしく、座敷へ出ることなく酒浸りの日々を送り、ふらふらと歩いているところをダンプカーに撥ねられたのだという。それを聞いた夏子は責任を感じていたが、その一端は他にもあることを知った。良子にはスッポンの研究に没頭する風変わりな恋人・服部倉次郎がいたが結婚しようとはしなかった。夏子がその理由を質すために会いに行くと、彼はそんなことを出来るはずがないときっぱり言った。良子は命の恩人の娘だからだ。腹を空かせて上野のガード下をうろついていた戦災孤児の倉次郎を助けたのが彼女の父親で、満腹になるまでスッポン料理を食べさせてもらったことに感謝していた。それ以来、天然の味の虜になった倉次郎は、15年前に父親が流したという500匹の子供が根づいたことを信じてこの地に居を構えたのだった。

夏子は町の観光ポスターのモデルをすることになり、それが評判を呼んで温泉街は活気づいた。ある日、学生時代の初恋のひとにそっくりだという理由で経総連理事長の石橋から夏子に指名が掛かったことから、富子は一夜を共にするようにと頭を下げた。彼は財界のお偉方であり町の発展にも関わるからだ。夏子は返事を渋ったが、姉の200万円の借金を減額すると聞き引き受けることにした。いざ布団に入ると夏子の名器が石橋を咥え込み二人は病院へ搬送される騒動になったが、雷が鳴ると何事もなかったように離したのだった。

屋台的映画館
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