東宝
配給:東宝
製作年:1964年
公開日:1964年12月20日 併映「花のお江戸の無責任」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:関沢新一
撮影:小泉一
美術:北猛夫
録音:矢野口文雄
照明:小島正七
音楽:伊福部昭
挿入歌:「幸せを呼ぼう」ザ・ピーナッツ
整音:下永尚
監督助手:佐野健
編集:藤井良平
音響効果:知久長
現像:東京現像所
製作担当者:中村茂
特殊技術・撮影:有川貞昌 富岡素敬
特殊技術・光学撮影:真野田幸雄 徳政義行
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・合成:向山宏
特殊技術・監督助手:中野昭慶
特殊技術・制作担当者:小池忠司
特技監督:円谷英二
出演:夏木陽介 星由里子 小泉博 志村喬 ザ・ピーナッツ
シネマスコープ カラー 93分
日本は異常気象に見舞われており、1月であるにも関わらず夏日のような暑さだった。地球の各地で数々の異常現象が見られることから、宇宙円盤クラブは特別集会を招集し、ビルの屋上で現象に拘っていると思われる円盤と午前1時半に交信を行ったが、30分が経過しても音沙汰なかった。失敗であることを認めた会長は、番組制作の取材として許可を出した進藤直子が円盤の存在を信用していないからだと彼女の責任にした。そして地球上で起きている現象は只事ではなく銀河系以外の宇宙でも異変は絶えず繰り返すと言うと、直子は今にも地球が爆発しそうですねと皮肉った。一笑に付した会長は、考えられる変事を円盤と交信して確かめ警告するつもりだったと明らかにした。それから間もなくして夜空に無数の流星が現れた。その頃、沖田刑事課長から居残りを命じられた直子の兄で警視庁の刑事の進藤にある任務を与えられた。それは左右両陣営の紛争に巻き込まれているセルジナ公国マアス・ドオリナ・サルノ王女の非公式来日の護衛だった。王位継承者であるサルノ王女を暗殺する計画が持ち上がっている噂があり、反対派から一時的に逃れるための来日ではないかと考えられた。特別機で既に出発していることから、進藤は上司からの命令を断る理由を失った。日本に向かう特別機に乗ったサルノ王女は窓から星空を眺めていた。すると突然上空にまばゆい光が現れ、「ここから逃げなさい」と何者かが心に語り掛けてきたのだ。誰かに導かれるように通路を歩く彼女はやがて脱出口にたどり着くと、勝手に開いた扉から飛び降りた。光が彼方に飛び去ると、それと同時に特別機は爆発を起こし墜落した。
巨大な隕石が黒部ダム付近に落下したことから、帝都工大の村井助教授をリーダーとするチームは調査を行うことになった。目撃した電力会社社員の話で落下地点が黒岳霞沢付近であることがわかったが、ヘリコプターが近づけないほど気流が悪いため徒歩で移動するしかなかった。つり橋を渡り霞沢の位置を確認しようとコンパスを取り出したところ、北西の場所にいるにも拘らず針は何故か北を指していた。それは村井だけでなく他の隊員も同様だった。経験を頼りに前進を続けた結果、前方の谷に隕石らしきものを発見し夕暮れまでにたどり着くことが出来た。ベースキャンプを設営することになったが、準備の最中に隕石が持つ強力な磁場でピッケルが引き寄せられたのだった。
沖田は進藤に警護をする必要がなくなったことを説明した。それを聞いた進藤は、サルノ王女が戦争の犠牲者となったことを嘆いた。その頃、直子が宇宙円盤クラブの取材テープを社内で編集していると、金巻班長が飛び入りのネタだと駆け込んできた。上野に預言者が現れたというのだ。20世紀の神話にぴったりだということで取材を任された直子は、早速インタビューを試みた。男装をしたその女性は金星から来たと言った。そして九州の阿蘇に異変が起こることを予言した。
屋台的映画館
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