東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年1月9日 併映「日本女侠伝 真赤な度胸花」
監督:内藤誠
企画:吉田達 矢部恒
脚本:松本功 山本英明
撮影:星島一郎
録音:広上益弘
照明:大野忠三郎
美術:江野慎一
編集:長沢嘉樹
助監督:伊藤俊也
擬斗:日尾孝司
進行主任:清河朝友
装置:吉田喜義
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
挿入歌:「惚れちゃって燃えちゃって泣いちゃって」銀座ミユキ
出演:梅宮辰夫 谷隼人 榊原史子 夏珠美 山城新伍
アメリカンビスタ カラー 87分
神坂弘を頭とするカポネ団は「愛の星友の会」という結婚相談所を開設し荒稼ぎしようとした矢先に逮捕された。それから2年後、神坂はヌードスタジオをオープンさせ、タニーは白タクで稼ごうとしたがうまく行かず始終腹を空かせていた。このままではダメだと考えた神坂は昔の仲間を集めて再出発することに決めた。スタジオに元団員を集めると何をやったら儲かるかという話し合いを始めたが、一向に埒が明かなかった。そんな中、口を開いたのは金はあるが行く当てない常連客の教授だった。彼は世界中で流行している経営コンサルタントに目をつけ、資本がいらないその職業を提案した。するとその案はあっさりと受理され、東亜開発から早速依頼を受けたのだった。ノウハウを知らない神坂だったが、彼や教授が行う口八丁のセミナーは評判を呼び、業績が向上したことで社長の大崎武人は世界経営研究所と長期の契約を結んだのだ。報酬を受け取るために社長室へ呼ばれた神坂はそこで旧友の滝川雄平と6年ぶりに再会した。滝川は社長として小さな建設会社を切り盛りしていたが、それを良しとしないのは大門組だった。
滝川建設は東亜開発からマンション建設の発注を受けたが、まず住民の立ち退きという問題を解決しなければならなかった。大崎から金銭を受け取っている滝川は住民の土地を安く買い叩かなければならなかった。何故なら東亜開発が買い取ったその土地の差額を大崎が懐に入れていたからだ。滝川は泥を被る形になったが、3分の1のマージンがもらえることと会社が大きくなるための絶好のチャンスだと思って我慢した。だが立ち退きは一向に進まず悩んでいたところに神坂が現れたことで相談すると、俺に任せろと神坂は胸を叩いた。彼らにとって難敵だったのは印刷工場の女主人・飯塚秋子と工員の桜井保だった。神坂は研究所の事務所として使いたいから土地を譲って欲しい願い出たが、彼が滝川建設の回し者と疑う秋子は信用せずきっぱりと断った。作戦の変更を余儀なくされた神坂が飯塚印刷所の経営状態を調べてみたところ、滝川建設から200万円の手形を借金の形に取られていることがわかった。ここが攻め所だと考えた彼は秋子を喫茶店に呼び出し、経営コンサルタントとして力になると約束した。だがそれが体目当ての嘘だとわかり秋子が毅然とした態度を取ったため、神坂は彼女に惚れ込みペースに飲まれたのだった。
神坂は日頃お世話になっているからと大崎を招待し宴会を開いた。だが翌日、二人のヤクザ者が東亜開発を訪れ、芸者と一夜をともにした彼の写真をネタに強請ってきたのだ。神坂は仲介に入り後々厄介なことになるからと300万円を支払わせることにしたが、それは全て彼が仕組んだ芝居だった。神坂から200万円を受け取った秋子は取り立てにきた滝川にそれを差し出したが、金の出処がわかった滝川は神坂から裏切られたことを知った。
屋台的映画館
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