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女優霊

  • posted at:2019-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
じょゆうれい
WOWOW=バンダイビジュアル
配給:ビターズ・エンド
製作年:1996年
公開日:1996年3月2日
監督:中田秀夫
プロデューサー:仙頭武則 小林広司
協力プロデューサー:柘植靖司 大澤茂樹
原案:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽プロデューサー:高木健次
音楽:河村章文
撮影:浜田毅
美術:斉藤岩男
照明:渡邊孝一
録音:武進
編集:掛須秀一
スクリプター:吉田真弓
助監督:日垣一博
制作担当:高橋伸行
特別協力:にっかつ撮影所
制作協力:ビターズ・エンド
出演:柳ユーレイ 白鳥靖代 石橋けい 大杉漣 菊地孝典
アメリカンビスタ カラー 75分

監督に昇格した村井俊男に映画を撮るチャンスが巡ってきた。撮影所の第8スタジオにはセットが組まれ、主演女優・黒川ひとみや助演・村上沙織のカメラテストが撮影担当の大谷によって行われた。製作費は限られていたが、助監督が別の映画での使い残しのフィルムをかき集めてきたため演出に多少こだわることが出来た。撮影が進む中、チェックのためにラッシュフィルムが試写されることになったが、その中に身に覚えのない映像が混ざっていた。大谷はそれが未現像のフィルムに重ねて撮影したために起こる現象と結論づけ端尺フィルムを使用することを危険視した。一方で俊男はそのフィルムに興味を持っていた。未現像であれば制作中止の映画という可能性もあったが、彼は子供の頃にテレビで見た記憶があるのだ。もしこれがNGフィルムだとしたら、場面にそぐわない長い髪の少女がバックに映っていることと関係あるのではないか考えた。

翌日は野外での撮影が行われ、一段落した夕方に皆でロケ弁を食べることになった。だが演出のことで頭の中が一杯な俊男はそれどころではなく川原で一人黙々とプランを練っていた。そんな彼の姿を可愛く思った沙織は箸を止め、声を掛けて手を振った。それに気づいた俊男も手を振り返したのだが、一瞬見えた異様な光景に目を疑った。彼女の後ろに停めてあるロケバスの窓にあの長い髪の少女が見えたからだ。だがそれはすぐに消えたため、ただの錯覚だと気を取り直した。その夜、撮影を終えた俊男は撮影所に向かい、技師の六さんにフィルムに映っていた女優のことを尋ねたが、見覚えがなく制作会社が違うから調べておくよ言われた。そのとき俊男は昼間見た少女のことを再び思い出しゾッとした。

ひとみは事務所の社長と対立し移籍を検討していた。業界内ではその女社長の評判は低くトラブルも多かった。解決策として彼女はひとみを利用しようとしたのだが、そんな状況から逃れるために拘束時間が長い映画の仕事を独自に選んだのだった。一方、新人の沙織は自分の演技に自信を持てず現場にも馴染めないでいたが、スタジオ内の和やかなムードはそれらを覆い隠した。その日の撮影終了後、俊男は一人スタジオに残って次の演出プランを練っていたが、誰もいないはずの天井の三重の方から軋む音が聞こえたため気になって仕方がなかった。するとセカンド助監督の定岡が現れ、一緒の方向なのでタクシーで帰りませんかと言った。定岡はスタジオの雰囲気を気味悪がる俊男に自身の体験を話し始めたが、数日後に起こる大事件に巻き込まれることを彼らはまだ知らなかった。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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