東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1958年
公開日(月光仮面):1958年7月30日 併映「若君千両傘」
公開日(月光仮面 絶海の死斗):1958年8月6日 併映「ひばりの花形探偵合戦」
監督:小林恒夫
企画:園田実彦
原作:川内康範
脚本:川内康範
撮影:星島一郎
録音:大谷政信
照明:城田昌貞
美術:藤田博
音楽:小川博興
編集:祖田冨美夫
助監督:若林榮二郎
メーキャップ:名越彰炳
美容:京空幸子
衣裳:八木一郎
記録:宮腰千代
スチール:山守勇
進行主任:山下明
撮影助手:林七郎
録音助手:岸勇
照明助手:山本辰雄
美術助手:金子元昭
装置:石森恒男
装飾:小谷春勇
電飾:金田孝夫
音響効果:岩藤龍三
主題歌:「月光仮面は誰でしょう」近藤よし子 キング子鳩会
・・・:「月光仮面の歌」三船浩
出演(月光仮面):大村文武 峰博子 小宮光江 宇佐美淳也 柳谷寛
出演(月光仮面 絶海の死斗):大村文武 峰博子 小宮光江 宇佐美淳也 柳谷寛
(月光仮面):シネマスコープ モノクロ 51分
(月光仮面 絶海の死斗):シネマスコープ モノクロ 52分
人類の滅亡と繁栄の鍵を握る世紀の爆弾「H・Oジョー発爆弾」が日本の科学者たちによって開発された。ひとたび爆発するや地上の空気は一瞬にして真空状態となり、あらゆる動植物は瞬く間に窒息することとなる。その恐ろしい爆弾の実験が発明者・中山博士の悲願を込めて極秘裏に行われようとしていた。実験は成功し計画は無事に終了したかに思えたが、第2監視所からの報告で実行寸前に危険地域内へ潜入者が逃走したことを知り関係者は沈痛な面持ちになった。爆発に巻き込まれたことは間違いなく、犠牲者が出たことを嘆く中山たちは爆心現場を調査することにした。防護服に身を包んだ彼らが現場に近づくと、その先にいた黒ずくめの4人が慌てて姿を消した。
調査から戻ると爆弾の資料が入っていた中山の鞄が盗まれていた。机の上には「H・Oジョー発爆弾の機密は貰った」という置手紙が残されており、国際スパイ団の仕業ではないかと考えた田坂博士は祝探偵事務所へ連絡するよう助手に命じた。私立探偵の祝十郎は明晰な頭脳と高い運動能力を持つ人物で警察からも絶大な信頼を得ていた。だがこの日は仕事の依頼でインドへ行くことになっていたのだ。探偵事務所で留守番をしていたカボ子は助手からの連絡を受けたのちに急いで空港に電話を掛けたが、祝は旅立った後だった。祝に仕事の依頼をしたのは国際スパイ団のアダラ・カーンだった。実験前の爆弾強奪に失敗した首領のどくろ仮面は、中山から爆弾の設計図が入った鞄を奪い取り祝から追及を受けないよう偽の依頼で遠ざけたのだが、祝の方が一枚上手だった。鞄の中は空だったのだ。怒り心頭のどくろ仮面は計画に失敗したタイガー白木に再度チャンスを与えた。
仕事を終え自宅に戻った中山の心は晴れなかった。例え死んだ人間が国際スパイ団の一味だったとしても実験の犠牲者には違いないからだ。彼は爆発によって起こる真空状態を大気圏外まで延長しロケットでの宇宙飛行計画を容易に進められるか、そして平和に寄与出来るかという問題点を考えながら研究を続けてきた。だが田坂は否定的であり、実際に悲惨な結果が出たことで最初からやるべきではなかったと悔やんでいたのだ。相談相手でもある娘のあや子は元気づけようと努力し、せめてもの慰めは設計図が相手に渡らなかったことだと中山は考えるようにした。彼は祝の指示に従い設計図の隠し場所を記した地図をペンダントに隠して肌身離さず持っていた。だが自分の命が狙われる可能性が高まったことでそれをあや子に託したのだ。一方、どくろ仮面はタイガーの妹・ジプシーのユリを家政婦として中山邸に潜り込ませていた。
屋台的映画館
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