東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年4月18日 併映「博奕打ち 流れ者」
監督:野田幸男
企画:矢部恒 吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:飯村雅彦
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:田中修
助監督:深町秀熙
擬斗:日尾孝司
進行主任:坂上順
装置:石井正男
装飾:田島俊英
記録:高津省子
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
挿入歌:「ダイナマイト・ロック」梅宮辰夫
・・・:「その時わたしに何が起ったの」和田アキ子
出演:梅宮辰夫 谷隼人 夏珠美 大信田礼子 山城新伍
アメリカンビスタ カラー 87分
風俗嬢の桃代と恋仲になった神坂弘は彼女から預かった10万円を増やすためにタニーと高崎競馬場へ向かった。一獲千金を夢見る神坂は最後のレースに賭け、有り金全てを大穴の1-5に突っ込む指示したが、ここまで負け続けていることを不安視したタニーは自分を信じて1-4を買ったのだ。レースは1-5となり600万円に化けたと大喜びする神坂だったが、タニーが勝った馬券が紙屑同然であることがわかると激しく怒鳴りつけた。ひと騒動ありながらもバイクで何とか新宿までたどり着いた二人は桃代のアパートに転がり込んだのだった。当分世話になることが決まり神坂が桃代の疲れた指を揉んでいるとあるアイデアがひらめいた。それは風俗嬢相手に行う指マッサージだった。この珍商売は評判を呼んだが、ふらりとやってきたスタミナ五郎という変わり者がもっと儲かる話があると言ったため神坂たちは乗ることにした。五郎の大阪時代のダチ公が大宮で特殊浴場の支配人となったが人手不足で嘆いていた。そこで二人にスカウトマンとして人材を送り込んで欲しいというのだ。神坂たちはまず「キャバレー・金の城」の女子寮の前で白衣のマッサージ師の恰好で待ち、ホステスたちが戻ってきたのを見計らって片っ端から声を掛けた。同じ客商売なら土地成金がいくらでも金を落として行く大宮の方が断然儲かるという殺し文句になびいた10人のホステスの引き抜きに成功し、手数料の20万円を手にすることが出来た。だがその状況に黙っていなかったのは金の城を経営する大矢田組だった。幹部の勝又は彼らを事務所に連れ込むと制裁を加えたが、それを止めたのは神坂の少年院時代の親友・桐原重男だった。
桃代の部屋に空き巣として入ったことがきっかけでジャブとバイキングが仲間となり、カポネ団はいよいよ大所帯となった。そうなるとマッサージやスカウトだけではやって行けなくなり新たな商売に手を出さなければならなくなった。そんな矢先、MHK受信料の集金人とラーメン屋で相席になったことでアイデアが浮かんだ神坂は本物の集金人が現れる前に上前をはねる計画を立てた。ところが苦労した割には金にならず、更には相席の集金人・生活まで養わなければならなくなったことでこれまで以上に苦労する羽目になった。その頃、極東海運新報でカメラマンのアルバイトをしているブラン子は、社長の命令である家を張っていたが、退屈していた矢先にタニーと出会ったことで会社を辞める決心をした。早速会社へ向かったが、退職金として渡された金額があまりにも低かったため頭にきてテーブルに置いてあった封筒を勝手に持ち出した。その中に入っているカセットテープには東亜船舶と旭造船が絡む汚職の会話が録音されていた。
屋台的映画館
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