忍者ブログ

復讐するは我にあり

  • posted at:2021-02-20
  • written by:砂月(すなつき)
ふくしゅうするはわれにあり
松竹=今村プロ
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年4月21日
監督:今村昌平
製作:井上和男
原作:佐木隆三
脚本:馬場当
美術:佐谷晃能
撮影:姫田真左久
装置:秋山幸雄
照明:岩木保夫
編集:浦岡敬一
録音:吉田庄太郎
音楽:池辺晋一郎
記録:八巻慶子
衣裳:相沢登記雄
結髪:山根末美
現像:東洋現像所
助監督:新城卓
制作補:武重邦夫
制作担当:藤倉博
製作協力:横浜放送映画専門学院
出演:緒形拳 小川真由美 倍賞美津子 フランキー堺 北村和夫
アメリカンビスタ カラー 140分

昭和38年、福岡県築橋市にある日豊本線築橋駅近くの畑で柴田種次郎の遺体が発見された。検視官により死因は金属製鈍器状のものによる頭骨挫傷と胸部刺創、死亡推定時刻は10月18日午後2時から5時の間とされた。また十三曲りの峠で馬場大八の遺体が発見された。死因は左顔面、頸部、胸部刺創による失血死、死亡推定時刻は同日午後4時30分から7時の間とされた。柴田は日本専売公社のタバコ集金係で、馬場は築橋通運の運転手だった。

専売公社築橋出張所は市内にある築橋通運、西海運送、築橋貨物の三社とタバコ臨店配給の請負契約をしている。馬場が運転するトラックは勝山郡久賀町方面へ向かっていたが、道路脇で榎津厳が手を振っていたため同乗させることにした。彼は西海運送で運転手として働いており柴田とは顔馴染みだった。榎津は途中でトラックを停めさせ養豚場を経営する友人に紹介すると馬場を連れ出すが、それは真っ赤な嘘だった。人目につかないところへ誘導すると金槌で殴打しありったけの金を奪った。そして金物屋で手頃な包丁を手に入れるとトラックに戻り、馬場が待っていると嘘をついて出発させた。峠のトンネルに入ると榎津は馬場の胸を包丁で刺し、コントロールを失ったトラックは壁に激突した。命乞いをする馬場の両手を紐で縛ると助手席に押し込み、運転は榎津が行った。そして峠の途中にトラックを停めると馬場を引きずり下ろし荷台に乗っていたシートをかぶせて殴り殺したのだった。あらかじめ用意していた背広に着替えた榎津はそこから歩いてアパートまで帰った。

容疑者として榎津の名が浮かんだのは19日の夕方だった。捜査本部は築橋出張所や三つの運送業者に聞き込みを行い、事情に詳しい者の中からピックアップした。そして関係のある人物を調べて行くうちに割烹「麻里」で働く畑千代子にたどり着いた。彼女は榎津の愛人であり、事件のあった日の夜に今から一緒に大阪へ飛ばないかと電話があった。だが亭主持ちであり、先が見えている旅でもあることから千代子はそれを断ったのだった。

10月25日午前1時半、福岡県警当直は香川県警から緊急連絡を受けた。それは指名手配中の榎津が宇高連絡船から投身自殺を図った形跡があるというものだった。乗客が背広の上衣と革靴一足が置かれているのに気づき、思いつめたような表情をした四十代の男を見掛けたという婦人もいたというのだ。後に警察がその上衣を調べたところ、巌という人物が家族らに宛てた遺書らしき二通のハガキが見つかった。

屋台的映画館
PR

フィギュアなあなた

  • posted at:2020-12-01
  • written by:砂月(すなつき)
ふぃぎゅあなあなた
角川書店=ファムファタル
配給:角川映画
製作年:2013年
公開日:2013年6月15日
監督:石井隆
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
企画:安田猛
製作:加茂克也 石井隆
プロデューサー:大森氏勝 阿知波孝
原作:石井隆
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志 山本圭昭
照明:祷宮信
録音:北村峰晴
美術:鈴木隆之
装飾:西渕浩裕
音楽:安川午朗
編集:村山勇二
ヘアメイク:竹村由三子 辻由美子
衣裳:森口誠治
アクションコーディネーター:柴原孝典 秋永正之
ガンエフェクト:納富貴久男 高原浩一
助監督:池本晋
製作担当:高見明夫
製作プロダクション:ファムファタル
出演:柄本佑 佐々木心音 風間ルミ 桜木梨奈 中山崚
アメリカンビスタ カラー 112分

大手出版社の編集部に勤務する内山健太郎は、上司の及川部長から無理矢理押しつけられた仕事のせいで総務部への異動を命じられた。自分のことをわかってくれていると思っていた同僚で恋人の細木恵美からはプライドがあるなら辞めればと突き放され、他の同僚からも相手にされなくなった。その夜、勢いに任せて飲み歩き泥酔した健太郎は、アパートに帰ると冷蔵庫からビールを取り出し一気に飲み干した。そして棚に飾ってあるコレクションのフィギュアに手を伸ばすと、あなただけが味方ですと呟いた。翌日、出社すると自分が居るべき机がなかった。異動は翌週だったが及川は早く厄介払いをしたかったのだ。その夜も健太郎は繁華街で泥酔し、客引きに導かれるがままにガラスバーの店へ入った。ところがダンサーのひと言が気に障り、騒動を起こしたことでつまみ出されたのだった。気が立っているところに今度は後ろからきたカップルの肩が当たり、謝らずに行こうとしたため健太郎は酒の勢いで怒鳴りつけた。するとスーツ姿のヨッちゃんがすごい形相で執拗に追い掛けてきたのだった。健太郎は雑居ビルの非常階段を最上階まで駆け上がり扉を開けて逃げ込んだが、フロアの奥まで行くと人の話し声が聞こえてきた。そこには「憩いの場イルカ」という店があり、薄暗い部屋の中を覗くと誰もいなかったため足を踏み入れてみた。だが置かれていたアタッシェケースから白い粉の詰まった袋が見えたことで身の危険を感じ逃げ出したのだった。ところが「パブ サチコとアッキーナ」という別の店に吸い寄せられるように入って行った健太郎はそこで異様な光景を目にした。赤い電灯に照らし出されていたのは山のように積まれたマネキン人形の残骸だった。恐る恐るそれらを眺めていると、健太郎はその中に五体満足のマネキンがあることに気づいた。それはセーラー服を着ていたが、まるで人間のように艶めかしかった。皮膚は肌触りが良く細部まで精巧に出来ていた。まだ見ぬ恋人と巡りあった様に感じた健太郎だったが、それはヨッちゃんの怒声によって掻き消された。殴られ蹴られボロ布のようになる健太郎。ところがイルカにいたヤクザたちと対立したヨッちゃんは射殺され、一緒についてきていた宏美も犯された上に殺された。健太郎は息を潜めてベッドの下に身を隠していたがついに見つかった。ヤクザたちはイルカに入ってきた彼の顔を覚えており、ここで見たことをしゃべられてはマズいと口を封じることにした。健太郎が死の覚悟を決めたとき、あのマネキンがスッと立ちあがった。

屋台的映画館

BU・SU

  • posted at:2020-02-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぶす
東宝映画=日本テレビ放送網
配給:東宝東和
製作年:1987年
公開日:1987年10月31日
監督:市川準
製作:小倉斉
プロデューサー:平林邦介 出口孝臣 中沢敏明
脚本:内館牧子
撮影:小林達比古
美術:金田克美
照明:磯崎英範
録音:宮本久幸
助監督:天間敏広 吉田多喜男
編集:奥原好幸
記録:加藤八千代
製作担当:高橋憲行
音楽:板倉文
主題歌:「あじさいのうた」原由子
・・・:「Tonight’s the night」原由子
音楽プロデューサー:山本久 安藤賢次
スタイリスト:下田眞知子
アートコーディネーター:市川敏明
企画:アミューズ・シネマ・シティ
製作協力:SEDIC
出演:富田靖子 大楠道代 高嶋政宏 藤代美奈子 伊藤かずえ
アメリカンビスタ カラー 95分

心が「BU・SU」な高校3年生の森下麦子。彼女の母・雪乃は東京の神楽坂にある「蔦屋」という古い芸者置屋の長女だった。かつて神楽坂のナンバーワンと呼ばれた雪乃だったが、ある日料亭の板前と全てを捨てて駆け落ちし、板前の故郷である静岡弓ヶ浜に落ち着くと小料理屋「雪乃」を始めた。麦子が3歳になった冬に父親が土地の人妻と海で心中したが、何故か雪乃は弓ヶ浜から離れようとしなかった。自分の生い立ちが不幸なのは母のせいだと決めつけ殻に閉じこもって生きてきた麦子は18歳になったその日にあることを決断した。それは見知らぬ東京へ行き新しい自分として生活を始めることだった。だがその理由が思い当たらず考えを巡らせていると今まで思ってもみなかった考えが突然浮かんだ。それは東京で芸者になることだった。蔦屋の女将は雪乃の妹の胡蝶が継いでいたため、そこから新しい学校へ通えばいいのだ。麦子は雪乃を説得して九段にある学校への転校手続きを行った。

胡蝶から新しい名前をもらい麦子から鈴女となった彼女の新たな生活が始まった。3年D組の一員となったその日は文化祭の出し物を決めることになっており、ホームルームでは学校創立100周年として特別なことをやりたいと考えていた実行委員長の京子がクラスメイトからアイデアを募っていた。まだ学校のことが何もわからない鈴女はその様子を静かに聞いていた。休み時間に入ると興味本位の男子がちょっかいを出してきたが、鈴女は平手打ちでそれに答えた。そして授業が終わると思い切り遠回りして帰り家に着いたときは辺りが薄暗くなっていた。その日は神楽坂の料亭「井筒」での宴会はあり、呼ばれた揚羽の付き人は鈴女が受け持っていた。揚羽は胡蝶の娘で、鈴女とはいとこの関係だった。慣れない仕事で疲れた鈴女は布団の上に寝そべった。

学校から帰ると鈴女はすぐに踊りの稽古に加わった。自分ではうまくやっているつもりでも胡蝶からは厳しい声が飛んだ。胡蝶はいつもうつむき加減な彼女の姿勢を直すために人間は顔を上げなきゃダメだと指摘し、宴会には人力車の後ろを走って行くことを命じた。着物姿のスニーカー娘が街中を走る光景はとても珍しく、子供たちが面白がってついてきた。私だけ何故こんな仕打ちに遭うのだろう。そんな彼女は仕事を終えるとゲームセンターのテーブルゲームで憂さを晴らした。「ざけんじゃねえよ」とゲームのキャラクターが代弁していた。

夏の夕暮れ、白山にある三味線屋でのおつかいを終えて帰る途中、着付けの辰巳はふと「八百屋お七」は知っているかいと鈴女に尋ねた。だが知らないことがわかると近くにあるお七の墓へ連れて行き、16歳で男のために江戸の町を火の海にした少女の話をした。そしてその話を題材にした「人形振りのお七」を雪乃が浅草公会堂で踊り、娘の情けのようなものが見事に表現されていたと感慨深げに話すと、鈴女の脳裏に笑顔の母が浮かんだ。

屋台的映画館

不良番長 骨までしゃぶれ

  • posted at:2019-12-24
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょうほねまでしゃぶれ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月2日 併映「エロ将軍と二十一人の愛妾」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:山沢義一
録音:長井修堂
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:福湯通夫
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:入場一男
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
協力:九州産業交通株式会社 熊本スズキ株式会社 青年の酒 美少年
出演:梅宮辰夫 太田美鈴 ひし美ゆり子 安岡力也 久保浩
アメリカンビスタ カラー 88分

神坂弘をリーダーとするカポネ団は、人気女性歌手の天城ルリ子が堕胎し産婦人科から出てきたところをスクープした。この金になるネタを芸能記者に高値で売りつけようとしたのだが、その背後にいる暴力団・大東組に嗅ぎつけられて遁走した。だが結局逃げ切れずに全員事務所へ連れて行かれた。これまでにも度々シマを荒らされたことで幹部の原は落とし前をつけようとしたが、それを止めたのは会長の大竹東一郎だった。大竹は今回の件を見逃す代わりにやって欲しい仕事があると言った。それは香港へ飛びブツを運ぶというものだったが、大東組は警察にマークされていて都合が悪いというのだ。その仕事がヤバいことは終わりまで聞く必要なかった。神坂は何とか穏便に済まそうとしたが相手は聞く耳を持たず、リンチを受けた五人は海に放り込まれたのだった。浮いてこなかったリーチの敵を討つために神坂、キック、ロック、サックは、後日大東組が取り引きを行うという晴海埠頭にバイクで乗りつけた。香港からの運び屋・天草五郎からダイヤの入ったアタッシェケースを奪った神坂だったが、幹部・高田の撃った銃弾がケースに当たり中から飛び出したのはガラスの破片や石ころだった。まんまとケースのすり替えに成功しおまけに代金までせしめた五郎は、大東組の車を奪ってトンズラした。

三億にも上るダイヤを手に入れた五郎が富士山の見える遊園地で金の使い道を考えながら一息ついていると、ビーバー、バンビ、お蝶の三人組=ビバ番長がお色気で迫り、隙を突いてケースの強奪に成功した。喜びのあまりバンビが放り投げると、その先にはカポネ団の姿が。思わぬ形でケースを手に入れた神坂たちだったが、行く手には大東組が待っていたのだ。ビバ番長だけでなく大東組からも逃げなくてはならなくなったカポネ団は息も絶え絶えに駐車場にたどり着いた。すると謎の女が車で現れたため、渡りに船とばかりに乗り込んだのだった。

行く当てのないカポネ団はとりあえず飛行機で九州へ向かうことにした。バスで熊本・阿蘇へ向かう途中にドライブインで休憩を取っているとまたあの女が現れた。他愛のない会話をして去って行ったが、彼女の目的はケースのすり替えだった。そのことに気づいたカポネ団は後を追い掛け、神坂だけが女の車に滑り込んだ。車が到着したのは女が宿泊する阿蘇観光ホテルだった。ハネムーンシーズンであるため部屋はひとつしか開いておらず二人はそこで過ごすことになったが、神坂はアレのことで頭がいっぱいだった。一方、ケースのことが気になる女はキスをしたがる彼を投げ飛ばし、肌に指一本触れたらただじゃおかないと啖呵を切った。同じ頃、実家へ帰省中に金欠になりバスを下車した五郎がホテルに立ち寄った。

屋台的映画館

不良番長 一網打尽

  • posted at:2019-12-16
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょういちもうだじん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年9月14日 併映「木枯し紋次郎 関わりござんせん 」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:松本功 山本英明
撮影:山沢義一
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:北川弘
編集:田中修
助監督:小平裕
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:松本可則
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:宮下貞子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
挿入歌:「ウッシッシッ節」梅宮辰夫
・・・:「ゲリラ蛙」梅宮辰夫
・・・:「恋のチャンス」B・B・S
衣裳デザイン:安斉慶子
出演:梅宮辰夫 ひし美ゆり子 真理アンヌ 藤竜也 鈴木やすし
アメリカンビスタ カラー 88分

暴力団・大東共友会と敵対する神坂弘は突然の襲撃で舎弟のサブを失った。身の危険を感じた神坂は最寄りの交番に飛び込むと、すぐに逮捕して欲しいと警官に願い出たのだった。彼は強盗、恐喝、婦女暴行の容疑で指名手配されていたのだ。それから二年、多摩刑務所を出所した神坂は共友会から命を狙われた。何とか車の陰に隠れて難を逃れたが、共友会は同じ日に出所することになっている力石一と人違いをしたのだ。彼らにとって荒くれ者の力石は頭痛の種でしかなく、暗殺をして一気にケリをつけようと考えたのだった。神坂は事務所に乗り込んで治療費一千万円を要求し、お前らの悪事について一切口を割らなかったことだけでもそれだけの価値があるはずだと言った。すると幹部の西島の逆鱗に触れつまみ出されたのだった。

共友会から強請る手立てはないかと機会を狙っていた神坂は、西島の弟分・三木の愛人である真弓に幼なじみと偽って近づき共友会が会員制で開く賭場の在り処を聞き出した。そこはゴーゴークラブ・ジョージの奥にあり、真弓の案内で潜入することに成功した。そして札束を確認すると頃合いを見て電源を落とし、暗闇の中で札束を引っ掴んで逃げ出したのだった。裏路地でそれを紙袋に詰め直そうとしたところ、店の常連客であるアパッチが待ち伏せていた。神坂は割ったビール瓶で勝負しようとしたのだが、アパッチは仲間を呼ぶと彼を匿い追いかけてくる共友会をコテンパンに伸したのだった。金に目がないアパッチは神坂をアジトへ連れて行くと分け前について話題にした。ヤバいところを助けたんだから当然だと主張する彼に対し、一人で逃げられたんだから勝手なことをしたのはお前らだと神坂は言った。すると頭に血が上ったシックが宿代を置いて行けと言い、それが叶わないことがわかると剃刀で切り掛かった。ひらりと身を交わした神坂はその剃刀を取り上げるとアパッチの方へ投げつけ舐めるなと凄んだ。観念したアパッチは負けを認め、共友会にやられている者同士で手を組まないかと提案した。それを聞いた神坂は返事を渋ったが、大きな仕事が待っていることがわかると態度を決めた。

共友会は盗品の故買をやっており、大東運輸のトラックでその荷を関西へ流して売り捌いていた。それをいただいても元は盗品であるため騒げないことは確実なのだ。だが倉庫の場所がわからないため組員の一人をいたぶって吐かせ、新宿柏木のメッキ工場の隣にあることを突き止めた。早速行動を起こした神坂たちは東新宿署の警官が包囲していると騙し丸腰で出てきた組員を襲撃した。そして手に入れた家電や衣類などを捨て値で叩き売り易々と50万円を儲けたのだった。その金を使ってバーで祝杯を挙げていると、隣の席から声が掛かった。彼は神坂より半日遅れて出所した力石だった。出所時に神坂が間違って命を狙われたことを知った力石は、うちの奴らならやりそうなことだと苦々しく言った。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア