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花芯の刺青 熟れた壺

  • posted at:2026-03-25
  • written by:砂月(すなつき)
かしんのいれずみうれたつぼ
日活
配給:日活
製作年:1976年
公開日:1976年9月25日 併映「国際線スチュワーデス 官能飛行」「セミドキュメント 非行女高生」
監督:小沼勝
プロデューサー:伊藤亮爾
脚本:松岡清治
撮影:森勝
照明:川島晴雄
録音:福島信雅
美術:土屋伊豆夫
編集:西村豊治
音楽:新谷武治
助監督:高橋芳郎
色彩計測:森島章雄
踊り・振付:花柳幻舟
刺青:凡天太郎 河野光揚
現像:東洋現像所
製作担当者:田中雅夫
出演:谷ナオミ 北川たか子 蟹江敬三 中丸信 花柳幻舟
アメリカンビスタ カラー 74分

歌舞伎座出入りのかつら職人の娘だったみち代は江戸千代紙人形師・吉野の後妻となったが半年で死別した。義理の娘のたか子と二人きりで暮らして十年。夫から作り方を教わっていた人形作りで生計を立てていた。一方、大学の卒業を控えたたか子はカメラを手にあちこちを飛びまわっていた。みち代はかたくなに貞操を守り通しており、そんな彼女を尊敬するたか子は自分も独身を貫こうと考えていた。だがちょっとしたことがきっかけでみち代が結婚を望んでいるのではないかと思うようになり裏切られたような気がしたのだった。

ある日、人形問屋の貝島はみち代を行きつけのうなぎ屋へ連れて行った。饒舌な彼はみち代に睡眠薬の入った酒を飲ませて犯した。朦朧とする意識の中で過去の記憶がフラッシュバックした。それは娘道成寺の蛇体の衣裳をまとった男に犯された少女時代のものだった。それから数日後、貝島は展示会での人形の販売代金を支払うためにみち代の家を訪れたが、真の目的は彼女の体だった。そこに帰ってきたたか子はショックを受け家を飛び出した。貝島を何とか追い出し考え事をしていると電話のベルが鳴った。それはたか子が交通事故に遭ったという知らせだった。心配になり急いで病院に駆けつけるが、たか子はそれほどの怪我じゃないから帰ってと突っぱねた。みち代ががっかりして診察室を出ると青年が声を掛けてきた。その青年は事故の加害者の尾形ヒデオで、自分の不注意で怪我をさせてしまってすみませんと謝った。みち代はその顔と尾形という苗字にもしやと思った。

その夜、みち代は友人の冬子の店で深酒し酔っぱらって帰ると、箪笥から吉野の作った千代紙人形を取り出した。そのモデルとなったのは憧れていた役者の尾形菊三郎だった。するとそこにたか子が帰ってきた。ヒデオが車で送ってきたのだが、どうやら軽症で済んだらしい。彼はテーブルに置いてある千代紙人形を見て娘道成寺に登場する白拍子花子だと言い当てた。何故なら彼の父親はその役を演じた尾形菊三郎だったからだ。

屋台的映画館
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ひとひらの雪

  • posted at:2026-03-22
  • written by:砂月(すなつき)
ひとひらのゆき
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1985年
公開日:1985年9月14日
監督:根岸吉太郎
企画:三堀篤 瀬戸恒雄 矢部恒
原作:渡辺淳一
脚本:荒井晴彦
撮影:川上皓一
照明:梅谷茂
美術:今保太郎
録音:柿沼紀彦
編集:西東清明 中野博
助監督:渡辺容大
製作主任:飯田康之
音楽:本多俊之
音楽プロデューサー:石川光
主題歌:「ひとひらの雪」ジュディ・オング
記録:白鳥あかね
音響効果:原尚
音楽事務:新井明美
装置:開米慶四郎
装飾:長尾康久
背景:松下潔
美粧:武藤佳子
美容:木村美智代
衣裳:大久保富美男
演技事務:小越浩造
製作調整:山田光男
演技事務:福岡康裕
ヘア・メイク:アートメイク・トキ
衣裳:佐藤貞子
スタイリスト:吉野清子 中村槇子 白子みゆき
スチール:石坂豊明
宣伝プロデューサー:福永邦昭 茂木俊之
製作宣伝:國松達也
現像:東映化学
出演:秋吉久美子 沖直美 岩本千春 岸部一徳 みずきあい
アメリカンビスタ カラー 105分

鎌倉の邸宅に住む高村霞が趣味の機織りをしていると電話のベルが鳴った。同居する義理の娘のかおりによると相手は伊織という人物らしい。霞はそれが誰なのかピンと来たが、いないと言って欲しいと頼んだ。先日、画廊を営む年の離れた夫・章太郎の知り合いである佐野氏の米寿を祝うパーティーが開かれた。だが夫が急用で出られなくなったために霞が代わりに出席したのだが、その時に伊織祥一郎と十年ぶりに再会したのだった。原宿に事務所を持つ建築家の彼には扶佐子という妻と一人娘のまり子がいたが、四年半も前から別居していた。霞は共通の知人である美術評論家の村岡の話でそのことを知っていたのだった。別居の原因は今も続く若い秘書の相沢笙子との関係にあった。再会して以来、霞と伊織は密かに会っていたが、笙子は伊織の変化に薄々気づいていた。そこで彼を試すために同じ事務所に勤める宮津と温泉旅行に出かけたのだ。ある夜、笙子のマンションを訪ねた伊織は宮津とつき合っているのかと単刀直入に聞いた。笙子は誤解だと言い訳をするが、結婚して欲しいと告白されたことを白状した。でもそんな気はないとすがるが、伊織は結婚した方が幸せになれるはずだと静かに言った。だが内心は悔しくて仕方がなかった。

かおりと伊豆へ旅行に出かけた霞は伊織が設計を手掛けた美術館を見学した。霞はただの美大生と講師の関係だったと説明するが、詮索好きなかおりはそれを嘘だと見抜いていた。一週間程の温泉旅行に誘われていることを霞が打ち明けると、かおりは私と行くことにすればパパにバレないから行ってらっしゃいよと楽しげに言った。数日後、二人は雪深い秋田の鷹の湯温泉に泊まった。霞は旅先で、自殺未遂を起こしたりして精神的に不安定だったこともあり早くに亡くした父親の面影を求めたこと、連れ子のかおりが小さい頃に母親を癌で亡くしているため早く結婚したかったこと、そして二十一歳でいきなり妻と母親になり生活が大変だったし好きでもない人でもないから子供は産まなかったことなど赤裸々に語った。

屋台的映画館

高校生心中 純愛

  • posted at:2026-03-18
  • written by:砂月(すなつき)
こうこうせいしんじゅうじゅんあい
大映(東京撮影所)
配給:ダイニチ映配
製作年:1971年
公開日:1971年3月6日 併映「男一匹ガキ大将」
監督:帯盛迪彦
企画:進藤重行
脚本:柴田久恵
撮影:喜多嶋晃
録音:高橋温生
照明:渡辺長治
美術:山口熙
音楽:伊部晴美
編集:中静達治
助監督:程原武
製作主任:真鍋義彦
現像:東京現像所
出演:関根恵子 篠田三郎 加藤武 荒木道子 美川陽一郎
シネマスコープ カラー 84分

青城高校二年生の丘谷由夫と宇野洋子は、スポーツや勉学に励みお互いに言いたいことを言い合える仲の良いカップルだった。ある日、由夫の兄・卓郎が父の武夫を刺殺するという事件が発生した。卓郎は友人の竹原という赤軍派の幹部を尊敬していたが、刑事の武夫はそれが気に入らなかった。衝突することが多々あり頭に来た卓郎は勝手に大学を中退したのだった。同じ頃、武夫は過激派学生の動静を探る仕事を任されたため、卓郎を使って逆に竹原から情報を掴もうとしたのだ。そんなことは出来ないと拒否する卓郎と、親と友達のどちらが大切かと迫る武夫。由夫が登校した後に二人は口論になり、母のとし子が止めるのも聞かずに卓郎は武夫をナイフで刺したのだ。由夫からその話を聞いた洋子は同情を寄せるが、宇野家では無責任な批判がなされた。そして母のとみ子からは、あなたは宇野建設の社長令嬢なのだからこれから先のことを考えなさいと交際を固く禁じられた。

由夫の母・とし子はショックで倒れ、そのまま帰らぬ人となった。由夫は火葬に立ち会った洋子と親友の仲本英彦に母をこれ以上苦しめることはないと思ったら何だかホッとしたと打ち明けた。そして兄の裁判費用を稼ぐために高校を辞めて住み込みで働くことを話すと、あなたには大学を出て黒四ダムを造る夢があったのにそれを台無しにして憎らしくないのかと洋子が問うた。すると由夫は憎めない兄のために喜んで働くと言い、その真っ直ぐな視線が嘘でないとわかると、洋子はもうそれ以上何も言わなかった。その夜、彼女は仲本からの電話で由夫が今夜の夜行列車で長野へ旅立つことを知り急いで上野駅に向かった。どうして連絡してくれなかったのかと口論する中、別れたくないという気持ちが膨らむ洋子はドアが閉まる列車の中に飛び込んだのだった。長野駅に到着すると由夫はそこから洋子を返そうとするが、彼女はどうしても嫌がった。そこで二人は殺人犯の弟と家出娘という事実を隠し、枷が取れるまで兄妹として生きていくことを誓った。

屋台的映画館

賭場の牝猫

  • posted at:2026-03-15
  • written by:砂月(すなつき)
とばのめすねこ
日活
配給:日活
製作年:1965年
公開日:1965年7月28日 併映「006は浮気の番号」
監督:野口晴康
企画:浅田健三
脚本:浅田健三 上田潤
撮影:中尾利太郎
照明:吉田一夫
録音:高橋三郎
美術:中村公彦
編集:井上親彌
助監督:橋本裕
製作担当者:杉山暢孝
音楽:川邊公一
主題歌:「深川くづし」三島敏夫
刺青:河野弘
技斗:高瀬将敏
出演:野川由美子 二谷英明 郷鍈治 藤竜也 南寿美子
シネマスコープ モノクロ 88分

象牙彫り師の江口金次郎が謎の死を遂げた。身寄りのない彼の一人娘の雪子を有川組の親分が引き取ったのだが奇妙なことが起こった。何故か雪子は賭場でツボを振りたいと言い出したのだ。変わった娘だと思いながらも親分は好きにさせることにした。鉄火場が開かれると雪子は盆の片隅で静かに様子を観察した。

金次郎の月命日になると木下刑事が線香をあげにやってきた。雪子は捜査の進展について尋ねるが、一年経っても犯人の目星はついていなかった。それでも彼が迷宮入りにさせまいと奔走するのは半年後に定年退職が迫っているからだった。ある夜、雪子は研究と特訓を重ねた結果ついに自分の思い通りの目が出せるようになった。そのことを仏壇の金次郎に報告するとともに殺した犯人を突き止める決心をした。居ても立っても居られない雪子は実際に賭場でツボを振りたいと申し出るが、有川は一つ間違えれば命を落とすかもしれない危険な場所へは行かせられないと断った。そして博奕が本職の俺が素人を使うわけにはいかないと言うと、雪子は帯から二万円を出し今ここで勝負しましょうと啖呵を切った。「私が負けたらこの金を差し上げてきっぱりとツボ振りは諦めます」。そう言われると有川も引くわけにはいかなくなり勝負を受けた。一回勝負で有川は丁を選んだ。盆の上の賽の出目はイチニの半。これには有川も隣で見ていた妻も目を丸くしたのだった。今度は丁目を出して見ろと言うと雪子は言われた通りにシゾロの丁を出した。彼女の腕を認めた有川は自信を持って鉄火場を任せたのだが、デビュー当日に警察の手入れが入り雪子は有川組の上層団体である互竜会に匿われた。

警察署で取り調べを行っていた木下は、有川組の組員から初耳の話を聞いた。金次郎は表向きは象牙彫り師ということになっているが、裏ではイカサマ賽の名人として名が通っているのだという。自分の好きな目を出すことが出来る賽を作れるのは金次郎だけであり、彼の娘がそのイカサマ賽を使って賭場に出入りしているらしいと組員が話すが、木下はそんなはずはないと否定した。

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マンガ肉と僕

  • posted at:2026-03-11
  • written by:砂月(すなつき)
まんがにくとぼく
KATSU-do
配給:和エンタテインメント KATSU-do
製作年:2014年
公開日:2016年2月11日
監督:杉野希妃
エグゼクティブプロデューサー:奥山和由
プロデューサー:中村直史 杉野希妃
コプロデューサー:小野光輔
原作:朝香式
脚本:和島香太郎
撮影監督:高間賢治
編集:リー・チャータメーティクン
音楽:富森星元
照明:上保正道
美術:竹内悦子
助監督:工藤将亮
スタイリスト:高橋さやか
メイク:板垣美和
特殊メイク:百武朋
整音:吉方淳二
ラインプロデューサー:氏家英樹
アシスタントプロデューサー:高嶋宏行 三澤拓哉 原啓仙
企画:チームオクヤマ
制作協力:和エンタテインメント
制作プロダクション:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
企画協力:新潮社 「女による女のためのR-18文学賞」運営事務局
出演:三浦貴大 杉野希妃 徳永えり ちすん 大西信満
アメリカンビスタ カラー 94分

京北大学法学部一回生のワタベは気の弱さが災いし、講義のノートを貸したり代返を頼まれたりした。ある日、ジェンダー論の講義を受けようとしていたところ、総合人間学部の熊堀サトミが隣に座った。教科書を持っていないことから彼女も自分を利用したがる一人だろうと思った。ある夜、二人は酒を飲んで泥酔し、ワタベはアパートの部屋の入り口で力尽きた。目覚めると日は高く昇っており、ソファーで寝ているサトミを起こそうとすると触るなと手を振り払われた。男嫌いだというが、それにも拘わらずこの部屋にいる理由を尋ねると、サトミはリハビリだと答えた。具合が悪そうにしているので心配しているとお遣いを頼まれ、言われた通りに肉屋へ行った。マンガ肉(アニメの原人が食べていたマンモス肉のような骨付き肉)を買ってくるとサトミは貪るように食べ始めたが、その様子を見ていたワタベは彼女が太っている理由を理解した。食べ終わったら帰るのかと思ったが、母親の恋人からいじめられるからと言って動こうとしない。そして精神的に追い詰められて自殺でもすることになったら後味が悪いよねと言った。こうしてサトミは部屋に居座るようになった。

食べて寝ての繰り返し。それでもサトミは体重計に乗ることを忘れなかった。針は80キロを示したが、あんたと暮らしてから痩せたと悪態をついた。マンガ肉を買って来いと命じられたがもう貯金はない。そこでワタベが今までの明細を渡すとサトミはそれを一瞥しただけで丸めて投げ捨てたのだった。あなたのせいで生活資金が底をついたと説明すると、サトミは突然立ち上がり同棲していることを学内に暴露すると脅したのだ。彼女は太ったみすぼらしい容姿のために周囲の学生に嘲笑されている。同棲していることがばらされるとワタベが今まで築いてきた信用が失墜することになるのだ。そうなる事態を恐れた彼は料亭でアルバイトをすることにした。仕事終わりにバイト仲間の飲み会に出席したワタベはそこで本多菜子と親しくなった。

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