東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年6月14日
監督:鈴木則文
企画:佐藤雅夫
プロデューサー:厨子稔雄 豊島泉 横溝重雄
原作:南原幹雄
脚本:志村正浩 鈴木則文
撮影:北坂清
照明:安藤清人
美術:小林勝美
編集:荒木健夫
整音:荒川輝彦
録音:芝氏章
記録:中野保子
助監督:藤原敏之
装置:和田順吉
装飾:長尾康久
背景:西村三郎
衣裳:森護 豊中健
美粧:中村清和
結髪:福本るみ
演技事務:寺内文夫
絵画制作:白数徳郎
和楽:中本哲
舞踊振付:藤間紋蔵
作法指導:春藤真澄
擬斗:菅原俊夫
音楽プロデューサー:高桑忠男
音楽:はる 佐久間正英
主題歌:「むらさき」はる
宣伝:第二宣伝企画室
スチール:小原健志
キャスティング:葛原隆康
進行主任:宇治本進
出演:辻沢杏子 野村真美 伊織祐未 山本奈津子 八神康子
アメリカンビスタ カラー 115分
延宝七年。徳川幕府も四代将軍家綱ともなるとその基盤もいよいよ安定し我が世の春を謳歌していた。幕府権力の象徴である千代田城には政務を司る表向きに続いて官邸に当たる中奥があり、更にその奥に将軍の私邸とも言うべき大奥がある。御錠口、御杉戸を境として向こうには将軍以外は男子禁制隔絶された女の花園があった。家綱は山野で鷹狩りをしていた際に泉で水浴びをしていた貧しい農家の娘おなつを見染めた。大奥に召し上げられた彼女は、大奥総取締の姉小路の局からお手付中臈となったとはいえ新参者は分をわきまえ決して奢らず人のそしりを受けぬようにしなければならないと釘を刺された。おなつの教育者となったのは、おこと、おらん、おふじ、おきく、おみの、おすみの六人だった。姉小路の局は大奥諸法度に従い奥女中誓詞にしたためよと命じたが、おなつはどうしていいかわからず困った。おすみが六箇条に目を通して末尾に署名をすればいいと助け舟を出すとおなつはうんと頷き筆を舐めながら大きく名前を書いたのだった。その不作法加減におらんが狸御殿のお姫様だと笑うと、理由がわからないおなつも一緒になって笑った。
銅塀で遮断された中奥と大奥の間には二つを繋ぐ御鈴廊下が設けられていた。御鈴廊下の入口には大きな鈴が付けられており、大奥に将軍が入る時にはこの鈴が鳴らされた。中奥と大奥には御鈴番所が置かれ、中奥にいた将軍が大奥に入ると中奥の御鈴番所で鈴を鳴らしたが、それは将軍の御成を大奥に予告する合図だった。鈴が鳴らされると奥女中たちは御鈴廊下に集まり平伏しながら待った。そして襖が引かれると家綱は御供をする近習たちと御鈴廊下に足を踏み入れた。姉小路の局は家綱を呼び止めると、今宵の御夜伽はおなつに申し付けてあると言った。彼女が鷹狩りの際に自ら射止めた娘であることを知ると家綱の表情が変わった。
屋台的映画館
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