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犬神家の一族(2006年)

  • posted at:2023-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬがみけのいちぞく
「犬神家の一族」製作委員会(角川ヘラルド映画=日本映画ファンド=TBS=オズ=ソニー・ミュージックエンタテインメント=Yahoo! JAPAN)
配給:東宝
製作年:2006年
公開日:2006年12月16日
監督:市川崑
製作:黒井和男
プロデューサー:一瀬隆重
製作統括:信国一朗 榎本和友 井上雅博
企画:椿宜和 濱名一哉 北川直樹 喜多埜裕明
原作:横溝正史
脚本:市川崑 日高真也 長田紀生
音楽:谷川賢作
テーマ曲:大野雄二
撮影:五十畑幸勇
美術:櫻木晶
照明:斉藤薫
録音:斉藤禎一
調音:大橋鉄矢
編集:長田千鶴子
キャスティング:山口正志
助監督:宮村敏正
製作担当:黛威久
ライン・プロデューサー:福島聡司
ライン・プロデューサー補:松枝彰
監督補佐:手塚昌明
製作プロダクション:オズ
出演:石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助 富司純子 松坂慶子
アメリカンビスタ カラー 134分

昭和二十二年、信州・那須市に金田一耕助という私立探偵がやってきた。那須ホテルを探すその男は道で偶然そこのはるという女中と出会ったが、案内された建物はホテルとは名ばかりの古びた旅館だった。「犬神佐兵衛伝」という書物を読んでいた金田一は部屋に入ってきたはるに窓から見える犬神家の屋敷にまつわる話を尋ねた。それは七ヶ月前に死去した犬神製薬の創始者の佐兵衛が遺した「犬神御殿」で、この街のほとんどの人が犬神製薬のおかげで暮らしているようなものだった。湖でボート遊びをする女性に興味を示した金田一だったが、突然ボートが沈み始めたため慌てて救助に向かった。だが誰よりも早くボートにたどり着いたのは下男の猿蔵だった。ボートに乗っていたのは犬神家に寄寓する野々宮珠世で、誰かによって船底に穴が開けられていた。

金田一が湖から帰るとホテルの主人がお客がきていると言った。それを聞いて慌てて二階に駆け上がるが部屋には誰もいなかった。灰皿には吸い掛けのタバコ。何処に行ったんだろうと廊下でキョロキョロしていると洗面所からはるの悲鳴が聞こえた。何事かと駆けつけると男性が口から血を流して死んでいた。彼は金田一に仕事を依頼した古館法律事務所所員の若林豊一郎だった。所長で犬神家の顧問弁護士である古館恭三は重要参考人として警察に拘留された金田一と面会し、調査の依頼したのが若林であることを確認した。金田一は佐兵衛について書かれた書籍とともに手紙を受け取ったが、そこには近く犬神家の一族に容易ならぬ事態が起こるのではないかと書かれていた。古館には思い当たる節があった。佐兵衛の遺言書は事務所の金庫に保管してあるが、誰かに読まれた形跡があったのだ。金庫を開けられるのは古館の他に若林しかいない。彼が遺言書を読まなければならない理由があったに違いないと考えた古館は改めて金田一に調査を依頼した。

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