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怪談お岩の亡霊

  • posted at:2023-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんおいわのぼうれい
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1961年
公開日:1961年7月2日 併映「ふり袖小姓捕物帖 血文字肌」
監督:加藤泰
企画:神戸由美
脚本:加藤泰
撮影:古谷伸
照明:井上義一
録音:平太郎
美術:桂長四郎
編集:神田忠男
助監督:堀池幸三
音楽:高橋半
記録:墨はつ子
装置:大西悟
装飾:川本宗春
美粧:林政信
結髪:西野艶子
衣裳:佐々木常久
擬斗:島義一
進行主任:神先頌尚
出演:若山富三郎 沢村訥升 伏見扇太郎 桜町弘子 三原有美子
シネマスコープ カラー 94分

無頼の限りを尽くす御家人の民谷伊右衛門は賭場の帰りの腹いせに暗闇で辻斬りを行った。そのことに感づいた妻のお岩は恐ろしくなり実家に戻っていた。お岩の父四谷左門は貧乏浪人で借金は嵩むばかり。そこで彼は前金一両でお岩の妹お袖を按摩の宅悦のもとへ奉公に出すことにした。観音様の境内にある楊枝店の店番をする仕事だと聞いていたが、裏稼業の女郎屋で働かされることは知らなかった。

お袖に恋い焦がれる足守藩士の佐藤与茂七はすぐにでも逢いたいという気持ちでいたが、同士の奥田庄三郎から翌日の支度があるから屋敷に戻ろうと諭された。それでも自分の心が抑えられない与茂七だったが、宅悦の妻お色がお袖を楊枝店に連れて行くところを偶然見てしまい愕然とした。店の女に尋ねると楊枝店の女は大抵夜の客を取る売り物だという。望みなら話をつけてあげるという女の言葉に憤慨した与茂七は、訳も聞かずに帰るのかと止める庄三郎を振り切って屋敷に戻った。

お袖とお色に別れを告げた左門を遠くから窺っていたのは伊右衛門と博奕仲間で薬売りの直助だった。伊右衛門は左門のもとへ駆け寄るとお岩とは依然として夫婦の関係にあるから会わせてくださいと頭を下げた。すると左門は毅然とした態度で辻斬り強盗を婿に持った覚えはないと突き放した。一方、お袖に目をつけた直助はその夜宅悦の女郎屋へ行くと初見世の彼女を指名した。ところが二階の客が一両を支払っていると聞き居ても立っても居られなくなった直助は二両余りの金を叩きつけ文句があるかと言った。そして売り物になる話など聞いていないと嫌がるお袖を無理矢理部屋に連れて行った。二階の客はお袖のことが諦めきれない与茂七とそれを見守る庄三郎だった。抵抗する声が彼女のものだとわかると二人はその部屋に乗り込み直助を力ずくで追い出したのだった。激しく憤る直助は伊右衛門と結託し、直助が呼び出した左門を伊右衛門が、千鳥足で帰る与茂七を直助が斬殺した。だが直助が殺したのは与茂七ではなかった。与茂七とお袖を部屋に残して門前の小料理屋に向かった庄三郎はお色が間違えて持ってきた与茂七の羽織を着ていたのだ。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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