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怪猫呪いの壁

  • posted at:2015-10-20
  • written by:砂月(すなつき)

かいびょうのろいのかべ
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年6月15日 併映「白蛇小町」
監督:三隅研次
製作:酒井箴
企画:財前定生
脚本:民門敏雄 岡本繁男
撮影:相坂操一
録音:奥村雅弘
音楽:高橋半
照明:中岡源権
美術:太田誠一
編集:西田重雄
邦楽:中本利生
製作主任:田辺満
装置:三輪良樹
装飾:中島竹次郎
背景:北條三郎
美粧:湯本秀夫
結髪:石井エミ
衣裳:黒沢好子
擬斗:宮内昌平
記録:梶谷美子
普通写真:松浦康雄
助監督:土井茂
撮影助手:森田冨士郎
録音助手:近藤正一
照明助手:上里忠男
音響効果:倉島暢
移動効果:村若由春
演技事務:竹内次郎
進行:吉岡徹
出演:勝新太郎 浦路洋子 近藤美恵子 村田知英子 舟木洋一
シネマスコープ モノクロ 73分

最愛の妻・環を一年前に失い悲しみに暮れる和泉国の藩主・前田大和守利光は、敷地内に霊を祀るための廟を建てることにした。そんな利光の心を慰めていたのは、一子・信千代の世話をする腰元の志乃だった。そうとは知らない中老の五月は側用人の田所典膳と結託し、大願成就の第一歩として腰元の夏江を寝所に送り込んだ。だが美貌の夏江を以ってしても利光の心を動かすことは出来なかった。五月は田所との密会場所として使用している完成間近の霊廟に夏江を呼び出し失敗を質した。すると夏江は殿の身の回りの世話をしているところを志乃が横合いから邪魔したと嘘をつき、それを信じた五月は志乃を始末する企みを田所と行った。そのとき黒猫が霊廟の壁を突き破って飛び出したのだった。

利光の代理として環の墓参りを任せられた志乃は、そのついでに兄・竹内喬之助が開く道場に立ち寄った。小野派一刀流の使い手である喬之助だったが、生活はだらしなく汗臭い着物が押し入れに突っ込まれていた。山のような洗濯物を片付けようとした所へやってきたのは、いつも彼の世話を焼く梢だった。その頃、利光の屋敷では信千代が講義を受けていたが、そばに志乃がいないことで気が散っていた。ふと庭に目をやると廊下に置いていた鳥かごに黒猫が近づき、小鳥を狙おうと構えていた。怒った信千代は後を追ったが逃げ足の速い黒猫には敵わなかった。するとその様子を見ていた五月がいとも簡単に捕まえ、信千代に手渡したのだった。そこに帰ってきた志乃は、折檻しようとする信千代にこの猫が環の飼っていた黒姫だからやめるようにと諭した。そして五月に同意を求めたが、彼女はそんな野良猫を見たことがないし似たような猫はいくらでもいるとしらばくれた。諦めようとしない信千代を説得しようとした志乃だったが、やり取りをしているうちに黒姫が逃げてしまい、信千代の機嫌はますます悪くなった。戸惑う志乃に声を掛けた利光が代参の様子を聞きたいと屋敷へ連れて行くと、五月はそれを苦々しく見送った。

将軍家の日光参拝に仕えることになった利光は、その前日に酒席を設けた。すると五月が旅先での世話を夏江にさせることを提案し、酌をさせようとした。そのことが癪に障った利光は風に当たりたいと部屋を後にし、志乃に同藩の渥美郁次郎が推挙した喬之助を指南番にすると言った。喜ぶ彼女に利光はわしからも頼みがあると言い、信千代の母になって欲しいと告白した。それを聞いた志乃は恐れ多いと驚きを隠せなかった。翌日、志乃の悩みを聞いて郁次郎との婚姻の約束を破ることがないことを確認した喬之助は、利光が旅から帰ってから全て話して辞退しろと助言した。その夜、霊廟にいた郁次郎に志乃が相談を持ち掛けると、一日も早くあなたと祝言を挙げたいから殿に口添えすると約束した。するとそこに五月の息がかかった者たちが現れ、不義者として二人を斬殺しようとしたのだ。郁次郎は何とか逃げ果せたが、志乃は命を落とした。遺体の始末に困って霊廟の壁の中に隠そうとすると、何処からともなく現れた黒姫が志乃を守ろうと壁の隙間に飛び込んで威嚇を始めたのだ。怯えた田所は猫と一緒に塗り込んでしまえと手の者に命じた。

屋台的映画館

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