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バネ式

  • posted at:2015-10-23
  • written by:砂月(すなつき)
ばねしき
バネ式制作委員会=吉田照美事務所
配給:バネ式制作委員会
製作年:2002年
公開日:2002年5月11日
監督:吉田照美
制作:岩元幸子 仲野直美
プロデューサー:吉田照美 江平好宏
アシスタントプロデューサー:川船修 都丸雅明
演出:金子一平 加藤義一
原案:つげ義春
脚本:吉田照美 樫原辰郎
撮影:西村聡仁 渋田健司 鈴木一博 中島大介
空撮:山内一睦 山内大助 山内昭臣 山内真吾
VE:諸星正行 磯西信広
ヘア&メイク:永野久美 吉田智子 福岡千夏
編集:田村進
MA:武田正人 村井宏志
音響効果:伊東瑞樹
童謡効果:西川耕祐
音楽効果:坂本哲也 今野亮
CG:平野哲
エンディングテーマ:「エリーゼのために」井上陽水
制作協力:文化放送 アミューズ M&M COMPANY
出演:原武昭彦 乙葉 吉田照美 太田英明 寺島尚正
スタンダード カラー 73分

サラリーマンの「男」の悩みは、時と場所を選ばない突然の頭痛だった。それはまるで頭の奥に鋭い物が突き刺さってくるような何とも言えない感覚で、時々奇妙な風景が見えるのだ。痛みは最近激しくなっており、いつ襲ってくるかわからない不安がいつも付きまとっていた。さらに携帯電話やパソコンからの電磁波が頭に影響を与えているという話を同僚から聞いたこともそれを増幅させていた。帰り道、またあの頭痛が襲うと目の前には見たことがあるような、ないような、懐かしいような風景が広がっていた。彼はいつの間にか帰宅していたが、その家が何処で、目の前に立っているのが妻であることも記憶になかった。

翌日、「たまの休日なんだから散歩にでも行って来たら」と妻らしい人物に言われた男は言うとおりに出かけた。彼女といつ結婚したのか覚えていない。生まれ育った街だがいつもと違って見える。そしていつも見えるあの風景はいったい何だろうか。そんなことを考えながら歩いていると、体は自然と薬屋の前で止まった。中に入ると老婆が一人。頭が痛いことがわかると彼女はそばにあったルーペを手に取り男の頭を覗いた。すると頭に電磁波が何本も突き刺さっていたのだ。それを治すには電波のお医者さんに診てもらわなければならないと老婆に言われたことから、男は直感的にラジオ局へ行くことにした。受付嬢にそのことを話すと、彼女は総務の男に内線電話をかけ、頭に電波が刺さっているというリスナーからの問い合わせを受けていると説明した。すると総務の男は第一応接室に通すように言い、電話を切るとついにこういうときがやってきたかと呟いた。男は受付嬢について行ったが、館内の同じ場所をグルグルと回るばかりで一向に応接にたどり着かなかった。その疑問を口にすると、うちの会社は小さくて廊下が迷路のようになっていることから堂々巡りしているような気になると言った。説明を聞いても納得が行かない顔をしている男の顔を見た受付嬢は、私が嘘をついていると言うんですかと不機嫌になりながらも歩を進めた。だが結局彼らがやってきたのは玄関の近くにあるエレベーターだった。エレベーターに乗ると受付嬢はエレベーターガールとなりアナウンスを始めた。そんな彼女と所帯を持った妄想を男は頭の中で思い描いた。

やがてエレベーターは目的の階に着き、受付嬢は男を第一応接室に通すとここでしばらく待つように言った。やがて総務の男が現れ、男は電波のお医者さんを探しているのでいい医者を教えてほしいと懇願した。すると会話の最中に再び頭痛が襲い、驚いた総務の男は慌てて部屋を出て行った。気絶した男は再び見たことがあるような、ないような、懐かしいような風景を目撃し、探さなければいけない衝動にかられた。だが何を探していいのかわからなかった。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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