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高校エロトピア 赤い制服

  • posted at:2015-07-27
  • written by:砂月(すなつき)
こうこうえろとぴああかいせいふく
日活
配給:日活
製作年:1979年
公開日:1979年5月19日 併映「凌辱 こます」「女子大生 三日三晩汗だらけ」
監督:白鳥信一
プロデューサー:細越省吾
原作:大友克洋
脚本:鹿水晶子
撮影:森勝
照明:小林秀之
録音:福島信雅
美術:柳生一夫
編集:山田真司
音楽:高田信
助監督:菅野隆
色彩設計:青柳勝義
現像:東洋現像所
製作担当者:服部紹男
出演:原悦子 日夏たより 飛鳥裕子 松井康子 吉沢由紀
アメリカンビスタ カラー 63分

高校生で映画研究部に所属している世古真一、中村格、宮島豊の三人はいつか自分たちで映画を作って金儲けをしたいと考えていた。手っ取り早く作れて儲かる映画の代表格と言えばブルーフィルムだが、先立つものがないため飲食店の厨房でアルバイトをして製作費を賄うことにした。だが最も問題となっていたのは、主演女優がいないことだった。仕事を終えた三人が夜道を自転車で帰宅していると、副部長の沢田芳子が男と玄関の前に立っていることに気付いた。芳子に片思いの世古は、彼女の自宅が近所だったこと、そして男がいることに驚いたのだった。

翌日、映研部の部室では文化祭で制作、上映する作品を決定する会議が行われた。昨年上映した「僕の家は試験場だった」が好評だったこともあり、部長は今年もいい作品を作りたいと意気込んでいた。そこで今回、会議に招待されたのは、映研部OBで東都大芸術学科の横田だった。中村と宮島は彼の顔を見るなり、昨日の野郎だとつぶやいた。昨夜、芳子の隣にいた男なのだ。アニメや時代劇、劇画、純愛ものと様々な意見が出る中、宮島が提案したのは副部長が主演するロマンポルノだった。私の相手役は誰がなるのと芳子が尋ねると、中村は変な野郎に騙される前に俺に声をかけろよと言い、宮島も同調した。話に割って入った横田は、君ら世代の涙や笑い、苦しみが表現出来る作品であればジャンルは問題ではないが、それらの訴えや表現方法についてもう一度謙虚に振り返るためにも高校生としての本当の裸の姿を描いて欲しいと言った。すると宮島は、やっぱりポルノだと茶々を入れた。横田は短絡的すぎると否定し、高校生活の虚と実を浮き彫りにするようなドキュメンタリーが最適だと言うと、二人以外の部員が賛成した。会議があることを忘れていた世古が終了後にやってくると、女の目星がついたと中村がいきなり切り出した。ギャラが払えないなど贅沢が言えない条件の中、出演してくれる可能性があるのは宮島の兄の友人から聞いたというホルモン焼き屋のささえという女だった。ささえは2階の部屋で客を取っていたが、世古たちが下見に行くと店からやくざ風の中年男が出てきた。すると彼女がそのあとを追いかけ金を払えと首を絞めたのだ。金融業の平和商事に勤める男の名は久三郎、ささえの亭主だった。自分の体にプライドを持つささえは、亭主だろうと構わず金を取っていた。持ち金のない久三郎は世古たちから7500円を借りることで何とか騒動をおさめることが出来たが、金貸し屋が高校生から金を借りたのでは立つ瀬がなかった。そこで久三郎は、女のことで何かあったら助けてくれたお礼に世話をすると言った。あの金はアルバイトで貯めた映画の製作費であり、金を倍にして返すという話を信じた宮島がそれを簡単に貸してしまったことには苛立っていた。お前がホルモン焼き屋のババアなんか紹介するから悪いんだと中村が怒鳴ると、それなら金のいらないっていうもっといい女を連れてくればいいじゃないかと宮島は怒鳴り返した。すると中村は「わかった、見つけてきてやる!」と憤って去って行った。

屋台的映画館
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