忍者ブログ

太陽の王子 ホルスの大冒険

  • posted at:2024-07-13
  • written by:砂月(すなつき)
たいようのおうじほるすのだいぼうけん
東映動画
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年7月21日 併映「ウルトラセブン」「ゲゲゲの鬼太郎」「魔法使いサリー」
演出:高畑勲
製作:大川博
企画:関政次郎 相野田悟 原徹 齋藤侑
脚本:深沢一夫
作画監督:大塚康生
美術:浦田又治
場面設計:宮崎駿
原画:森康二 奥山玲子 小田部羊一 宮崎駿 大田朱実 菊池貞雄 喜多真佐武
撮影:吉村次郎 片山幸男
録音:神原広巳
編集:千蔵豊
音響効果:大平紀義
記録:的場節代
進行:吉岡修
現像:東映化学工業株式会社
音楽:間宮芳生
主題歌:「ホルスの唄」調布少年少女合唱隊
・・・:「ヒルダの唄」増田睦美
声の出演:平幹二朗 市原悦子 東野英治郎 三島雅夫 永田靖
シネマスコープ カラー 82分

ある日、突然襲ってきた銀狼に対しホルス少年は綱のついた手斧一つでそれらと格闘した。だが綱を咬み切られて手斧を失うと彼は岩の上に追い詰められた。すると「うるさいぞ、コワッパ共!」と雷鳴のような声が響き、銀狼たちは驚いて逃げ散った。モーグという名の巨大な岩男は昼寝の邪魔をされて怒っていたが、肩にトゲが刺さって痛いと言った。ホルスが取ってやるよとよじ登るとそこには古びた剣が刺さっており、渾身の力を込めると抜けた。モーグはそれが太陽の剣と呼ばれる名剣だと言い、使いこなせるような時が来たらお前さんが「太陽の王子」と呼ばれる時だと言った。それを聞いてうれしくてたまらないホルスはそのことを一刻も早く父親に伝えようと野山を駆け抜けるが、その途中で子熊のコロが悲しい知らせを伝えに来た。父親が危篤だというのだ。急いで家に戻ると病床の父親は力ない声で死ぬ前にお前に話しておきたいことがあると言った。彼がいた村はずっと北の静かな海辺にあった。そこへやってきた恐ろしい悪魔が人々の醜い心を利用して戦わせ村を攻め滅ぼしたのだ。そんな村に希望を見いだせない父親はホルスのためを思い村を出た。今になりそれが間違いだったと気づいた彼は今すぐに仲間のところへ行きなさいと言った。そして力を合わせて戦えば何も恐れる物はないと伝えると息を引き取った。ひとりぼっちになったホルスはコロを連れて村を目指すことにした。

航海に出て幾日か経った頃、ホルスは矢が刺さった木の枝が海面に浮いているのに気づいた。近くの島に人が住んでいるのを確信した彼は早速上陸するが、そこに現れた大ガラスに連れ去られてしまった。峻嶮な白銀の尾根が近づいてくると大ガラスは旋回しホルスを放した。雪山を滑り落ちながらも投げた手斧を岩に打ち込んだホルスは綱を伝ってよじ登るが、その先にいたのは彼の手斧を掴んで立つ悪魔のグルンワルド、そして脇を固める二頭の銀狼だった。グルンワルドはこの世界がオレの手の中にあるように貴様の命もオレの手の中にあると言った。なかなか見所のある奴と聞いたからオレの弟にしてやろうという申し出に、ホルスはお前なんか叩きのめしてやると叫んだ。それを聞いて怒りに燃えるグルンワルドが長剣を振るうとホルスは崖下に落ちて行った。

屋台的映画館
PR

谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座

  • posted at:2023-11-25
  • written by:砂月(すなつき)
たにおかやすじのめっためたがきどうこうざ
日活
配給:ダイニチ映配
製作年:1970年
公開日:1970年3月20日 併映「喜劇 いじわる大障害」
監督:江崎実生
企画:園田実彦
原作:谷岡ヤスジ
脚本:山崎厳 鴨井達比古
撮影:岩佐一泉
照明:藤林甲
録音:橋本文雄
美術:柳生一夫
編集:辻井正則
助監督:山口清一郎
色彩計測:仁村秀信
現像:東洋現像所
製作担当者:福田慶治
音楽:坂田晃一
主題歌:「ヤスジのオラオラ節」谷岡ヤスジ
出演:三波伸介 宍戸錠 藤江リカ 悠木千帆 沢知美
シネマスコープ カラー 84分

オラオラ丘派出所の屋根の上でムジ鳥が「全国的にアサー」と日の出を告げるとオラ山家の一日が始まる。オラ山家は夫のダメ次、妻のメタ子、長男のガキ夫、次男のキン太、姑のウメの5人暮らしだが、気の弱いダメ次はメタ子に頭が上がらない。ある日、ダブルベッドのセールスマンと称する男が訪ねてきたが、それは世を忍ぶ仮の姿で本当はダッチボーイのセールスマンだった。欲求不満のメタ子は興奮しセールスマンを自分の部屋へ招き入れると、早く膨らませて欲しいとせがんだ。そして本物にそっくりなマッチョ人形の体に触りまくると手は何時しかパンツの中へ。ところがその人形には大事な物がついていなかった。メタ子が文句を言うとセールスマンは希望のサイズを別に取り付けることが出来ると説明し、大型から小型までいろいろと取り揃えているとパーツを見せた。するとそのあまりのリアルさに驚いたメタ子は即金で支払ったのだった。セールスマンが帰って行ったことでダメ次は何を買ったのか尋ねようとしたが、メタ子は鍵を掛けて部屋から出てこようとしなかった。心配になり鍵穴を覗くと、そこでは彼女が見知らぬ裸の男にキス責めをしていたのだ。怒ったダメ次は壁をぶち破って大暴れしこの浮気者めと罵ったが、ロクに満足もさせてくれないんだからダッチボーイを相手にしたっていいじゃないのと言われ絶望した。取っ組み合いのケンカをしているうちにいつの間にかいいムードになったが、その様子をガキ夫とキン太が興味津々に見ていた。

遊びに出掛けたガキ夫は用を足すために公衆便所に駆け込んだが、クラスメイトの永井アサ子たちがやってきたため恥ずかしくて外の草むらで立ちションすることにした。ところが面白がってついてきた彼女らに「小さい、幼い、無邪気」と言われショックを受けたのだった。生きて恥をかくより死んだ方がましだと考えたガキ夫は川に飛び込むが水は腰までしかなかった。そこで今度は線路に寝転ぶが分岐器で列車の進路が変わり命拾いした。その様子を傍で見ていたキン太のアドバイスに従い遊園地の観覧車にロープを結び付けて首を吊ろうとするが急いで飛んできたムジ鳥に助けられた。死のうと思えばいつでも死ねると考えたガキ夫は恥をかかせたアサ子に復讐するために永井邸に乗り込んだ。

屋台的映画館

大怪獣のあとしまつ

  • posted at:2023-08-29
  • written by:砂月(すなつき)
だいかいじゅうのあとしまつ
「大怪獣のあとしまつ」製作委員会(松竹=東映=東映アニメーション=ジェイアール東日本企画=ジェイ・ストーム=松竹ブロードキャスティング=講談社)
配給:松竹 東映
製作年:2022年
公開日:2022年2月4日
監督:三木聡
エグゼクティブプロデューサー:吉田繁暁 木村光仁
企画・プロデュース:須藤泰司 古久保宏子
プロデューサー:中居雄太 山尾海彦
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
VFXスーパーバイザー:野口光一
ラインプロデューサー:田口聖
宣伝プロデューサー:永江智大
脚本:三木聡
撮影:高田陽幸
美術:磯見俊裕
照明:加瀬拓郎
装飾:大庭信正 平井浩一 梅澤武
録音:高野泰雄
編集:富永孝
音響効果:柴崎憲治
スクリプター:高山秀子
スタイリングディレクター:西ゆり子
衣裳デザイン:遠藤良樹
ヘアメイク:合谷純子
俳優担当:林まゆみ 伊藤由夏
助監督:足立公良
制作担当:間口彰
VFXプロダクション:東映アニメーション
特撮監督:佛田洋
特殊撮影:特撮研究所
音楽:上野耕路
音楽プロデューサー:津島玄一
プロダクション統括:木次谷良助
製作プロダクション:東映東京撮影所
製作幹事:松竹 東映
出演:山田涼介 土屋太鳳 濱田岳 眞島秀和 ふせえり
アメリカンビスタ カラー 116分

「怪獣」と呼ばれる人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大生物が不可解な死を迎えてから十日余り。歓喜と安堵、熱狂と言う非日常的感情は新たに始まった日常に内包されようとしていた。

怪獣の死によって若者たちに送付された召集令状は無効となり、ある学校では「須田くんの出征を励ます会」がせっかく集まったのだからということで「単なるクラス会」に変わっていた。壮行会の主役となるはずだった須田はテンションが上がり自分宛ての召集令状を見せびらかして注目を浴び、偽の緊急警戒警報を鳴らして顰蹙を買った。その会に出席していた環境大臣の秘書を務める雨音ユキノは静かに教室を出ると渡り廊下にいた帯刀アラタを見つけた。かつて二人は政府直轄の特殊部隊「特務隊」に所属していたが、今はもう会うこともなくなっていた。興味のない壮行会に出席したのも現在の元カレの様子を見るためだった。帰還命令を受けた特務隊員のアラタがバイクにまたがりスタートさせると、ユキノは走り去る背中に「ご武運を」と祈った。

ユキノがベイエリアにある高層マンションに帰宅すると、夫の正彦が一足先に帰っていた。正彦は「アラタは来ていたのか」と尋ねた。今は総理秘書官の彼もかつて特務隊の一員であり、アラタとつき合っていたユキノを奪ってからも何かと意識していた。彼女の話でアラタが特務から呼び出されたことを知ると、怪獣退治に特化した特務隊は化け物の死体と一緒で大きなお荷物に過ぎないと声を荒げた。

特務隊基地・Zビレッジに戻ったアラタは隊長の敷島征一郎のもとへ急いだ。怪獣の死体にはわずかな体温の上昇が見られたが、それは腐敗による発酵が原因ではないかと考えられた。同じ頃、政府の災害対策本部には総理大臣を始めとする各大臣が勢揃いしていた。特務隊から怪獣が死んでいるという報告を受けたと西大立目完総理が口を開くと、会議は死体を誰が後始末をするのかという話題で盛り上がった。一級河川上に横たわっているのだから国土交通省。放射能が検出されない限り一般廃棄物として処理するのが原則だから地方自治体。可燃ゴミか、それとも通常兵器が効かなかったから燃えないゴミなのか。生ゴミなら厚生労働省。標本として国立博物館に保存するなら文部科学省。責任のなすり合いが行われる中、西大立目は五百蔵睦道国防大臣に何とかして欲しいと言った。会議後、頼られて悪い気がしない五百蔵は西大立目と話し合いを行い、怪獣が死んだことで国防軍が出る幕がないため、総理直轄である特務隊の最後の仕事として死体の後始末を任せようということになった。西大立目の傍に控えていた正彦はその責任者にアラタを推薦した。

屋台的映画館

台風家族

  • posted at:2023-07-12
  • written by:砂月(すなつき)
たいふうかぞく
木下グループ
配給:キノフィルムズ
製作年:2019年
公開日:2019年9月6日
監督:市井昌秀
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:武部由実子 中林千賀子
アソシエイトプロデューサー:菅野和佳奈
ラインプロデューサー:傳野貴之
脚本:市井昌秀
音楽:スパム春日野
撮影:灰原隆裕
照明:谷本幸治
録音:田中博信
美術装飾:大藤邦康
編集:森下博昭 野澤瞳
衣裳:渡部祥子
ヘア・メイク:水嶋麻子
スクリプター:川野恵美
サウンドエフェクト:小島彩
音楽エディター:佐藤啓
制作担当:高橋輝光
助監督:吉田和弘
主題歌:「西陽」フラワーカンパニーズ
小説:市井点線
製作:キノシタ・マネージメント
制作プロダクション:キノフィルムズ ブースタープロジェクト
出演:草彅剛 新井浩文 MEGUMI 中村倫也  若葉竜也
アメリカンビスタ カラー 108分

栃木市のあけぼの銀行藤岡支店に紙袋を覆面代わりにした強盗が押し入った。閉店間際に入店したその強盗は包丁を客に突きつけると行員から現金2千万円を奪って逃走したが、栃木県警の捜査により近くに住む鈴木一鉄という人物であることがすぐに特定された。逃走には妻の光子が同乗する宮型霊柩車が使用されたが、緊急配備を敷いたもののその足取りは掴めないでいた。それから10年後の2018年。その年最も勢力が強い台風が近づく夏のある日、一鉄の息子の小鉄は妻の美代子、娘のユズキを連れて葬儀屋を併設した実家に向かった。銀行強盗をして世間を騒がせた両親の葬儀をするためだ。だが二人の遺体は未だに見つかっていなかった。にも拘らず葬儀を行うのはきょうだいでの財産分与が目的だった。三人の次に到着したのは妹の麗奈で、萬福寺の住職が読経が始まってから到着したのはその下の弟の京介だった。形式的な葬儀が終わり御布施を手にした住職が帰って行ったが相続会議は始められなかった。何故ならまだ末っ子の千尋が来ていなかったからだ。

何事にも長続きをしない小鉄を京介は嫌っていた。今回の葬儀も彼が遺産を独り占めしようとしているのではないかと勘ぐっていたのだ。手っ取り早く相続会議を終わらせて辺鄙な田舎から早く離れたい。そんなことを考えているとき玄関の戸をノックする音が聞こえた。きっと千尋だろうと思ったが、そこに立っていたのは見知らぬ金髪の男だった。その男は麗奈が今つき合っている佐藤登志雄で、呼びもしないのに勝手にやってきたのだ。麗奈は以前結婚していたが、両親の事件のせいで離婚していた。登志雄は祭壇に向かって手を合わせると棺についている小窓の扉を開けた。だがそこに誰もいないことに困惑した。すると小鉄は言っていないのかと麗奈を叱り、登志雄に今回の葬儀の主旨を説明した。法律上、行方不明から7年経った場合に失踪宣告を行って確定すると死亡したとみなされる。事件から10年経った8月18日の今日、時効を迎えたことで相続会議を行うことにしたのだ。そもそも両親が何故事件を起こしたのか。「人様に迷惑を掛けるな」が座右の銘だったにも拘らず一鉄は自己中心的な性格。8月18日は光子の誕生日だったため母は事件に巻き込まれたのではないかと推測した。だがこれ以上事件のこと考えても無駄だと思った小鉄は鈴木家をリスタートさせるために千尋抜きで会議を進めることにした。

屋台的映画館

太陽を盗んだ男

  • posted at:2023-03-25
  • written by:砂月(すなつき)
たいようをぬすんだおとこ
キティ・フィルム
配給:東宝
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日
監督:長谷川和彦
製作:山本又一朗
プロデューサー:伊地智啓
原案:レナード・シュレイダー
脚本:レナード・シュレイダー 長谷川和彦
撮影:鈴木達麿
照明:熊谷秀夫
録音:紅谷愃一
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
音楽:井上堯之
編曲:星勝
助監督:相米慎二 高橋芳朗 矢野広成 榎戸耕 森安建雄
擬斗:西本良治郎
カーアクション:三石千尋&マイクスタントマンチーム
化学指導:島本哲男
合成:デン・フィルム・エフェクト
現像:東洋現像所
製作進行:大谷康之 黒沢清
製作担当者:古川石也 山本勉
協力:東洋工業株式会社
出演:菅原文太 沢田研二 池上季実子 北村和夫 神山繁
アメリカンビスタ カラー 147分

堀口中学校で3年3組を受け持つ理科教師の城戸誠は遅刻の常習者で毎日を無気力に過ごしている。そんな彼の関心事は「巨大なエネルギー」を手に入れることであり、自宅の部屋には実験器具が所狭しと並べられていた。ある日の夕方、帰宅した彼はいつも窓から入ってくるニャロメと名付けた野良猫をミルクで手懐けるとアパートの屋上へ連れて行った。そして誰もいないことを確認すると殺虫剤の缶に仕込んだ催眠ガスを吹き付けて効果を見た。それが有効であることを確認すると深夜になるのを待ち交番に出掛けた。老人に変装した彼は巡査に道を尋ね、相手が油断した隙に催眠ガスを顔に吹き掛けた。

翌日、誠は学校行事の親睦会で箱根高原にいた。木陰で新聞を広げた彼は昨夜の事件の記事を目で追った。すると隅に小さく載っておりそれを声に出して読んだ。「交番の巡査、拳銃をうばわる」。山をバックに記念撮影を終えバスに乗り込むと、誠は振り返って生徒の様子を見てから眼をつむった。バスは首都高速道路をノロノロと進みやがて皇居に差し掛かった。北の丸公園駐車場でトイレ休憩を終えたバスが出発しようとしたその時、旧陸軍の歩兵服に身を固め両手に銃を握り締めた老人が乗り込んできた。冗談はやめろよと運転手が止めようとしたのと同時に銃が火を噴きガラスが飛び散った。前の席にいた誠は銃身を握ると上へ向けて老人の胸倉をつかんだ。だが老人が手榴弾を取り出したため手を離さざるを得ず銃の先端で突き飛ばされた。運転手に走らせろと命じたバスは皇居へ向かっていた。坂下門に突進するバスは守衛所の警官たちによって門を閉められたため急停車した。老人が車内から撃ってきたことから警官たちは応戦しようとするが、手榴弾で守衛所は木っ端微塵に吹き飛ばされた。

日はとっぷりと暮れライトに照らされたバスは警察車両が取り囲まれていた。後から到着した山下満州男警部は説得を続ける警官から拡声器を受け取ると引き続き呼び掛けた。狙撃班が到着し打ち合わせを行っていると誠が出てきた。白いハンカチを掲げて警官隊の方へ歩いて行くと、山下は犯人の要求を聞かせてくださいと尋ねた。天皇陛下とお会いしてお話ししたいと言っていると誠が説明すると山下は言葉を失った。これ以上事態を長引かせたくない山下は犯人と直接交渉を行うことにするが、作戦を傍で聞いていた誠は老人を刺激したくないからと同行を志願した。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア