ニューズ・コーポレーション
配給:日本ヘラルド映画
製作年:1981年
公開日:1981年9月12日
監督:森田芳光
製作:鈴木光
脚本:森田芳光
撮影:わたなべまこと
照明:木村太朗
録音:橋本泰夫
編集:川島章正
整音:小野寺修
効果:小島義雄
音楽:塩村宰
助監督:山本厚
製作進行:宇田川正明 篠崎誠歩
出演:秋吉久美子 伊藤克信 小林まさひろ でんでん 大野貴保
アメリカンビスタ カラー 103分
志ん魚は出船亭一門の二ツ目の落語家。23歳を迎えた彼は兄弟子の志ん米たちからもらったお祝いで生まれて初めて特殊浴場に行くことになった。胴上げで送り出してもらった志ん魚は歌川という店に向かったが、志ん米たちは様子を見るために後をつけ店に入る記念すべき瞬間を写真に収めようと待ち構えた。ところが入り口でためらうためもどかしい思いをした。そしてようやく戸を開けると志ん水がシャッターを切った。おどおどする彼の態度で初めての客だと気づいたフロントの男はといい娘を紹介しましょうと言った。
その数時間前、出船亭扇橋の家を訪ねた志ん魚におかみさんは師匠から誕生日のお言葉があるからすぐに上がりなさいと言った。そして奥の部屋に通すと志ん魚と向かい合って座り、落語家というのは落語家らしく歳をとっていかなければならないことを頭に入れて精進しなさいと師匠の言葉を伝えた。
ホステスのエリザベスは志ん魚の前に正座しよろしくお願いしますと挨拶した。最初は緊張していた志ん魚だったが、二人の時間を過ごすうちに打ち解けやがて彼女に好意を抱くようになった。だがまた来てねと名刺を渡されてももう会う金がない。そのことを正直に言うとエリザベスはいつでもいいから電話してと名刺に自宅の電話番号を書き込んだのだった。それから二人はデートを重ねることになった。
ある日、師匠の家を訪ねたのは下町女子高校の落語研究会に所属する上級生のまりや、由美、佐紀、真代の四人だった。彼女たちは文化祭で落語を披露することになったのだが、誰かに指導してもらいたいと考えたのだ。応対に出たおかみさんは一門の中でも問題を起こしそうになさそうな志ん魚と志ん菜をコーチとして派遣することにした。
女子高の近くにある都電の駅に到着した二人を部長のまりやと係長の佐紀が案内した。挨拶も早々に志ん魚は「道具屋」の始めの方を演じてもらうことにした。まりや、佐紀、真代、由美の順でリレー形式で行うが、由美のかわいさが気になった志ん魚は後で連絡することがありますからと言って電話番号を聞き出すことに成功したのだった。
屋台的映画館
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