忍者ブログ

美女と液体人間

  • posted at:2016-01-14
  • written by:砂月(すなつき)
びじょとえきたいにんげん
東宝
配給:東宝
製作年:1958年
公開日:1958年6月24日
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
原作:海上日出男
脚本:木村武
撮影:小泉一
美術:北猛夫
録音:三上長七郎 宮崎正信
照明:西川鶴三
音楽:佐藤勝
特殊技術・撮影:荒木秀三郎 有川貞昌
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:城田正雄
特殊技術・合成:向山宏
監督助手:梶田興治
編集:平一二
現像:東洋現像所
製作担当者:眞木照夫
特技監督:円谷英二
出演:白川由美 佐原健二 平田昭彦 小沢栄太郎 千田是也
シネマスコープ カラー 86分

雨が降る深夜の東京で、タクシーに撥ねられた男が衣服や持ち物を残して行方をくらましすという奇妙な事件が発生した。警視庁捜査一課は遺留品や目撃者の証言などから、草津駅のロッカーから麻薬を盗み出し第一銀行兜町支店付近に身を隠していたギャングが待っていた車に荷物を積み込もうとしたところ突然発砲。仲間割れした車は走り去り、残された男は対向車線を走ってきたタクシーに撥ねられたが、何故か裸で失踪したという仮説を立てた。だが目撃者であるカップルとタクシーの運転手は撥ねられた男が逃走する姿を見ておらず、銃声を聞いて駆け付けた巡回中の警官も同じ証言をした。この不可解な事件には物的証拠が多いことから、宮下刑事部長はあらゆる方向から身元が割れるはずだと楽観視していた。そこへやってきた富永捜査一課課長は、ギャングが置いて行った鞄の中に時価7、8百万円相当の麻薬が入っていたことを報告した。破られたロッカー以外には手を付けていないことから、ギャングが鞄だけ狙ったことは確かだった。小川刑事と田口刑事は預け主である金という男を連行し聴取したが、彼は東京駅のプラットホームで知らない人物から受け取ったと言い張った。宮下は参考人の写真を数枚見せ、金の表情から三崎だと確信すると彼が住むアパートを包囲した。宮下、田口、坂田刑事の三人は返事のない三崎の部屋に踏み込んだが、ベッドに寝ていたのは恋人の新井千加子だった。坂田が三崎のことを尋ねると4、5日ほど戻っていないと答えたため署に連行した。聴取を担当した富永は、部屋の中に高価なテレビや三面鏡があった理由を尋ねると、彼女がキャバレー・ホムラの専属歌手であることがわかり納得した。だがそれが麻薬で儲けた金で買ったものではないという証拠にはならないし、三崎が売人であることを知らないという理由にもならなかった。田口が現場に残された腕時計とライターを机の上に置くと、三崎がとても大事にしていた時計だと千加子は認めたため、富永は深く追及せずに釈放した。彼女を泳がせば三崎が必ず接触してくるに違いないからだ。

キャバレーに客として潜入した田口と坂田は、千加子からメモを受け取った男を現行犯逮捕し連行した。だが富永はその男の顔を見た途端、笑顔になった。彼は富永の友人で城東大学助教授の政田だった。黙っていたらブタ箱に入れると富永に言われた政田は、三崎はあの雨の降る寒い晩に裸で逃げたんだろうかと言った。政田の専門は生物化学で、核爆発による放射性物質の人体に及ぼす影響を研究していた。仮に何かの不思議な現象で人間の肉体が解けたとしたら。あの晩降った雨に多量の放射性物質が含まれていたとしたら。事件の数日前に南洋で米軍による核実験が行われ、漁をしていた第二龍神丸が消息を断っていたのだ。富永は政田の説に科学的な裏付けがないことを知ると、今後事件に首を突っ込まないことを約束させた。

屋台的映画館
PR
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

 

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア