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喜劇 怪談旅行

  • posted at:2016-02-08
  • written by:砂月(すなつき)
きげきかいだんりょこう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1972年
公開日:1972年6月10日 併映「喜劇 社長さん」
監督:瀬川昌治
製作:島津清
原作:舟橋和郎
脚本:舟橋和郎 瀬川昌治
撮影:丸山恵司
美術:熊谷正雄
音楽:大森盛太郎
録音:田中俊夫
調音:松本隆司
照明:三浦礼
編集:太田和夫
監督助手:増田彬
装置:石渡敬之助
装飾:磯崎昇
進行:玉生久宗
衣裳:東京衣裳
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
協力:南紀・太地町 南紀・川湯温泉 南紀・湯峰温泉 熊野交通株式会社 吉野熊野観光株式会社
出演:フランキー堺 森田健作 日色ともゑ 野川由美子 川崎あかね
アメリカンビスタ カラー 92分

国鉄紀伊本線の太地駅に新駅長が赴任することになっているのを駅員の坂口庄作は心待ちにしていた。新駅長の大和田信平は庄作の後輩で、おっちょこちょいなのにクソ真面目という彼を叱りつけて立派に育てたという自負があるからだ。ところが予定の列車で着くと連絡を受けたにも拘らず姿を見せないことから、庄平は息子で駅員の大介にあいつはつまらん男だと陰口を叩いていた。すると既に到着し構内のチェックをしていた信平の耳に入り駅長に向かってなんだと怒鳴りつけた。その後、駅員を集めて挨拶を行い、当駅の責任者である私がビシビシやるからそのつもりでいるようにと訓示した。

その夜、庄平は勤務が終わると新公舎が完成するまでの間、国鉄が一時的に借り上げた一軒家に信平を案内した。そこは尼寺に隣接する墓地の裏手にあり、その家に住んでいた後家が首を吊って死んだといういわく付きの物件だった。庄平は見た目にもあばら屋なこの一戸建てを風雅なのにガス、水道完備、バス、トイレ付で格安の家賃だと大事なことは伏せて説明した。さらに尼寺の風呂場が覗ける仕掛けがあるというと、信平は不謹慎だと一喝した。信平には最愛の妻・うめ子がいたが、おととしの10月に子宮外妊娠で眠るようにこの世を去った。自分にも責任を感じていた彼はそれ以来、女性のことを考えることを禁じたのだった。頑固で威張り腐る駅長を快く思っていなかった庄平は、弱みを握るために歓迎会のあとで芸者をお持ち帰りさせたのだが、信平は一方的に拒み続けて叩き出した。だが隣の物干しから尼僧の下着が風に吹かれて飛んできたことから煩悩が顔を出し、風呂場を覗くことにした。その様子を微笑みながら見ていたのは信平のことが心配で成仏出来ないうめ子だった。はけ口を求める彼の苦しみを知るうめ子は浮気を薦めるが、信平は君以外の女性に魅力を感じることはないから絶対にしないと言った。彼女は以前から何事かあると信平の前に姿を現すことから気が抜けなかったのだ。

翌朝、出掛けに会った挨拶された尼僧に裸の姿をダブらせた信平は、煩悩を振り切るためにさらに業務に力を入れた。団体旅行の営業に力を入れている彼はまず漁業組合に出向き、組合長に話を聞いてもらうことにした。だが組合長は肝心の漁師たちが遠洋漁業に出ているためそれは無理だと答えた。それを聞いた信平は、留守を預かる忙しい妻たちを集めて近距離の南紀巡りを計画すればいいと提案したのだが、横で作業をする海女たちの肌が気になってうまく説明することが出来なかった。気を取り直した彼は海女として働く妻たちへの勧誘と、大介の恋人の岡村ちづに駅留めの小包が届いていることを伝えるために海女小屋に向かったのだが、着替え中の女たちの姿を見てまた煩悩が暴れ出すのだった。

屋台的映画館
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