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(秘)極楽紅弁天

  • posted at:2023-06-04
  • written by:砂月(すなつき)
まるひごくらくあかべんてん
日活
配給:日活
製作年:1973年
公開日:1973年8月25日 併映「肉体犯罪海岸 ピラニヤの群れ」
監督:曽根中生
プロデューサー:三浦朗
脚本:田中陽造 曽根中生
撮影:森勝
美術:渡辺平八郎
録音:秋野能伸
照明:高島正博
編集:岡安肇
音楽:月見里太一
助監督:海野義幸
色彩計測:水野尾信正
現像:東洋現像所
製作進行:山本勉
出演:片桐夕子 芹明香 山本涼 織田俊彦 丹古母鬼馬二
シネマスコープ カラー 70分

江戸の片隅には宗門人別帳から削除された無宿者たちが住む帳外長屋があった。そこには瘋癲のお紺や男とみれば誰とでも寝るお品、女に目がない弥五郎など個性的な連中が住んでいた。そんな彼らの面倒を見ているのがオランダ先生こと平賀源内だった。ある日、銭にがめつい松婆の主導で女たちは日本橋で物乞いをすることになった。商店に押し掛ければ大抵の店主は面倒なことになってはたまらないとあっさり銭を出すが、呉服を扱う越後屋だけは違った。松婆たちは今まで一文も施しをもらったことがないこの店の前で座り込みを行うことにしたが、お紺とお品は奥からきれいな着物で出てきた越後屋の娘のお絹に目を奪われ一体自分たちと何処が違うんだろうと話した。

いつまでも松婆たちが帰らず商売にならないことに業を煮やした越後屋徳兵衛は地廻りを呼んだ。するとそこに長屋の男たちが加わり、今度は助っ人が加勢に入ったことで騒ぎは更に大きくなった。その頃、遣いを終え帰宅していたお絹をお紺とお品は捕まえた。身包みを剥した彼女の体を二人はまじまじと眺め、持っていたビー玉を穴の中に差し入れてみることにした。ところがまるで竹筒のようにすぐに出てきてしまうため、お品はお紺も同じことを試してみるが入ったまま出てこなくなった。どうしようと慌てていると地廻りが追い掛けてくると言って松婆が逃げてきた。お紺が一度着てみたかったお絹の着物に袖を通すと、遠目からしかお絹を見たことがない地廻りたちは彼女を本物と信じたのだった。

騒ぎが収まった越後屋を訪ねたのはお絹と縁談を行うことになっている善養寺新三郎だった。新三郎は小姓組に就任するために必要となる支度金を用意出来ずに困っていた。そこで徳兵衛は旗本中の名家といわれる善養寺家と縁組することが今後の商売に有利に働くと考え縁談を持ち掛けたのだった。だが新三郎はまだお絹の顔すら見たことがなく、例え三千両の持参金が用意されていると言われても簡単に承知するわけにはいかなかった。やがてお絹が帰ってきたという知らせが番頭からあり徳兵衛は急いで会わせようとするがその顔を見て驚いた。彼はお絹の着物を着たお紺を叩き出そうとするが、新三郎はそれが誰であろうと女を殴ることは許さんと徳兵衛を投げ飛ばしたのだった。そして縁談を断るとお紺を連れて出て行った。

屋台的映画館
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マルサの女2

  • posted at:2023-04-07
  • written by:砂月(すなつき)
まるさのおんなつー
伊丹プロダクション
配給:東宝
製作年:1988年
公開日:1988年1月15日
監督:伊丹十三
製作:玉置泰 細越省吾
脚本:伊丹十三
音楽:本多俊之
撮影:前田米造
照明:桂昭夫
録音:小野寺修
美術:中村州志
編集:鈴木晄
記録:堀北昌子
衣裳:小合恵美子
装飾:山崎輝
特機:落合保雄
SFX:白組 サンク・アール
音楽プロデューサー:立川直樹
キャスティング:笹岡幸三郎+N.C.P.
グラフィック・デザイン:佐村憲一
助監督:久保田延廣
製作担当:川崎隆
出演:宮本信子 津川雅彦 丹波哲郎 大地康雄 益岡徹
スタンダード カラー 127分

バブル景気に沸く東京では都心部のオフィスビル建設に絡む土地の争奪戦が行われていた。100億円もの資金が投じられているプロジェクトには政治家、商社、建設業者、銀行が拘わっているが、成功のためには一人の地上げ屋の死など些細なことでしかなかった。代議士の漆原から次の地上げ屋を依頼された猿渡は鬼沢鉄平という男を紹介した。

東京国税局査察部(通称・マルサ)の査察官・板倉亮子は同僚の伊集院とともに宗教法人「天の道教団」を探っていた。管長を務める鬼沢は妻のキヌを教祖としたくさんの信者を集めていたが、陰のオーナーとしてラブホテルやナイトクラブの他にソープランドやパチンコ屋などを経営していた。それらは全てダミー会社が経営を行い、売り上げの一部からピンハネした金は天の道教団に渡っていた。だがそれらの決定的な証拠をまだ掴めていないのだ。

鬼沢は非課税となる宗教法人を隠れ蓑にして金儲けをしていたが、良心の呵責か毎晩のように悪夢にうなされていた。ある日、彼のもとに一人の男が訪ねてきた。サラ金に追われているが500万円の借金を今日中に返せば一家心中しなくて済むのだという。この男の仕事は中央駅の手荷物預かり所の主任であることから、彼を利用してコインロッカー替わりに使えばいいと考えた。だがそれよりも興味をそそるのは担保として娘の奈々を差し出したことだった。

鬼沢を追っていた亮子たちは彼がオフィスビル建設の地上げに拘っていることを知った。建設計画の支障となっているのは立ち退きを断固として拒否している住民であり、中でも彼らが手を焼いているのが大学教授の米田と写真週刊誌専門カメラマンの清原、そして自治会長を務める大衆食堂の主人だった。そこで猿渡は鬼沢に仕事を依頼したのだ。鬼沢の側近で地元ヤクザのまとめ役でもある猫田は一件1千万円という破格の報酬を提示して計画を早めようとした。その様子を亮子たちは外から盗聴していた。

屋台的映画館

マルサの女

  • posted at:2023-02-17
  • written by:砂月(すなつき)
まるさのおんな
伊丹プロダクション=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給:東宝
製作年:1987年
公開日:1987年2月7日
監督:伊丹十三
製作:玉置泰 細越省吾
脚本:伊丹十三
音楽:本多俊之
撮影:前田米造
照明:桂昭夫
録音:小野寺修
美術:中村州志
編集:鈴木晄
記録:堀北昌子
衣裳:小合恵美子
装飾:山崎輝
撮影効果:落合保雄
キャスティング:笹岡幸三郎
グラフィック・デザイン:佐村憲一
音楽プロデューサー:立川直樹
演出助手:久保田延廣
助監督:白山一城
製作担当:川崎隆
出演:宮本信子 山崎努 津川雅彦 大地康雄 桜金造
スタンダード カラー 127分

脱税の知識を豊富に蓄えている港町税務署の調査官・板倉亮子は小規模企業などだけでなく後輩への指導も厳しく行っている。ある日、パチンコ店への調査に入った亮子はまず前日に客として入店した際にマジックペンで目印をつけた一万円札を両替機に投入した。そして翌日、社長と面談した際に事務所の中をくまなく視線を送った。帳簿に記された決済方法が現金しかないことに気づき不便ではないかと尋ねると、社長は昔倒産した際に痛い目に遭ったから銀行は村田銀行としか取り引きしていないと言った。だがそれは嘘だとすぐにわかった。何故なら彼が持っているマッチ箱やティッシュペーパーには司信用金庫と書いてあるからだ。問い詰めると義理で当座預金の取り引きがあると口ごもったため、亮子は帳簿を見せてくださいと言った。すると社長は出納帳をつけていないと開き直り小切手帳の耳も一冊使い切ったら捨ててしまうからないとしらばくれた。その態度を見た顧問弁護士も何か隠していると思われたらマズいからメモでも何でもいいから出した方がいいですよとアドバイスするが、ないんだから出しようがないと開き直った。前日は売り上げは閉店後に村田銀行の貸金庫に入金してここにはないという。社長が大事にしているバッグに気づいた亮子は例えそれが私物だろうと中身の判断はこちらですると言って半ば強引に見せてもらった。すると現金の入った封筒が見つかり、その中の一万円札に目印が見つかった。逃げられなくなった社長は泣き言を連ねて調査を免れようとするが、亮子はそんなことでは動じなかった。

突然降られラブホテルの軒先で雨宿りすることにした亮子だったが、彼女にとって服が濡れたことよりも駐車場に停まるたくさんの車の方が気になった。そのホテルを経営する権藤商事は不動産業も行っていたが、法人税の申告額が軽く計算した額よりも遥かに少なかったため経営者の権藤英樹を調べてみることにした。その権藤は末期がんで余命半年といわれる資産家・袴田利兵衛に目をつけ、担当の看護師を利用して実印と印鑑証明を手に入れた。彼はそれを使って袴田不動産という名のダミー会社を設立し、死亡後に倒産させて財産を根こそぎ奪おうと考えていたのだ。すると春を待たずにその時は訪れた。

春になると港町税務署では同伴旅館に的を絞って重点調査を行うことになった。同伴旅館は現金商売であり、一般旅館と違って領収書を受け取る者が少ないことから売り上げの除外が容易だった。そこで上司の露口は亮子に丁度いいタイミングだからと権藤商事の調査を任せることにした。ところが権藤が行う手口は巧妙で、徹底して調べたものの脱税を暴くことは出来なかった。やがて夏が訪れると亮子のもとに吉報が訪れた。念願の東京国税局査察部への配置換えが決まったのだ。彼女は査察官(通称・マルサ)として新たな道を歩むことになった。

屋台的映画館

魔性の夏 四谷怪談より

  • posted at:2022-11-16
  • written by:砂月(すなつき)
ましょうのなつよつやかいだんより
松竹
配給:松竹
製作年:1981年
公開日:1981年5月23日 併映「なんとなく、クリスタル」
監督:蜷川幸雄
製作:宮島秀司 織田明
原作:鶴屋南北
脚本:内田栄一
撮影:坂本典隆
美術:芳野尹孝
音楽:千野秀一
演奏:前橋由子
監督補:仲倉重郎
録音:原田真一
調音:小尾幸魚
照明:八亀実
編集:杉原よ志
スチール:金田正
監督助手:三村晴彦
装置:川添善治
装飾:磯崎昇
美床:吉野桂子
殺陣:伊藤浩一
進行:中沢宣明
時代考証:林美一
衣裳:松竹衣裳
かつら:八木かつら
現像:東洋現像所
製作主任:沼尾鈞
出演:萩原健一 関根恵子 夏目雅子 森下愛子 石橋蓮司
アメリカンビスタ カラー 96分

赤穂浅野家の家臣だった四谷左門は赤穂事件の改易により路頭に迷っていた。困った彼は浅草の芝居茶屋で働く娘のそでに会おうとしたが、間違えて別の店に入った。物乞いと間違えられた左門は浅草一帯を仕切るヤクザ者に袋叩きに遭ったが、そこにやってきたのは浪人者の民谷伊右衛門だった。伊右衛門はかつて赤穂家の金を盗み、その責任を取って二人の忠臣が首をくくって死んだ。左門は彼の嫁となった長女のいわと金を全部返せと言ったが、伊右衛門は証拠があるならそれを見せろとしらばくれた。

そでの夫佐藤与茂七は吉良仇討の機会を窺っていた。だが伊右衛門には彼がそでから金を無心する見せかけだけの口実にしか見えなかった。仇討を生き甲斐にしている与茂七のせいでそでは苦労をしており、それがいつか自分にも及ぶのではないかと伊右衛門は心配でならなかった。もしもそのようなことがあればお前を守るといわに約束した。

その夜、伊右衛門と会った左門は、いわも盗んだ金も返せないのなら俺の面倒を一生みろと言った。伊右衛門には生まれたばかりの子がいたが、居座られて今の幸せな暮らしが壊されてはたまらないと無視することに決めた。だがかつての上役だった左門は伊右衛門が大泥棒だと番所に申し出ると言ったため、大事になる前に斬った。偶然にも同じ場所で伊右衛門の仲間の直助がそでを奪い取るために与茂七を刺殺した。伊右衛門が傍にいることに驚いた直助は取り乱すが、二人ともに人殺しであることを知り笑い飛ばした。伊右衛門が死体を検めたところ、直助が殺したのは与茂七ではなく仲間の一人であることがわかった。青ざめ慌てふためく直助を落ち着かせた伊右衛門はいわが彼を探しにきたことから一芝居打つことにした。遅かったと息を切らせ、左門は俺の目の前で敵の回し者に襲われ与茂七も一緒に殺されたと言った。左門とは仇討のことで話し合っているところを狙われたと泣きじゃくるいわに説明し、その間に直助は自分が殺した死体の顔の皮を剥いで身元を隠した。そこにそでがやってくると直助も俺がきたときには与茂七が既に死んでいたと大騒ぎした。伊右衛門と直助は何も知らない二人の前で必ず仇を取ると誓った。

屋台的映画館

魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO

  • posted at:2022-08-01
  • written by:砂月(すなつき)
ましんせんたいきらめいじゃーえぴそーどぜろ
スーパー戦隊MOVIEパーティー(東映=テレビ朝日=東映ビデオ=バンダイ=東映エージエンシー=日本コロムビア)
配給:東映
製作年:2020年
公開日:2020年2月8日 併映「劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」
監督:山口恭平
製作:手塚治 西新 與田尚志 垰義孝 相原晃 北條真
企画:白倉伸一郎 赤津一彦 加藤和夫 金木勲 清水啓司 八木仁
原作:八手三郎
脚本:荒川稔久 下亜友美
音楽:松本淳一
撮影:松村文雄
照明:堀直之
美術:岡村匡一
録音:伝田直樹
整音:山口満大
編集:若松広大
スクリプター:高山秀子
助監督:塩川純平
製作担当:田中耕作 石切山義貴
ラインプロデューサー:青柳夕子
エンディング曲:「教えて...!トゥインクル☆」吉武千颯
・・・:「ケボーン!リュウソウジャー」Sister MAYO
音楽プロデュース:本谷侑紀 穴井健太郎 野口智
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
プロデューサー:塚田英明 望月卓 井上千尋 島川博篤 山田真行 矢田晃一 深田明宏
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田洋
出演:小宮璃央 木原瑠生 新條由芽 水石亜飛夢 工藤美桜
アメリカンビスタ カラー 29分

宇宙の彼方にある美しい宝石の国・クリスタリアは平和で幸せで全てがキラキラと輝いていた。ところが秘密の通路を見つけ出したヨドンヘイムのヨドン皇帝率いるヨドン軍の襲撃によってその輝きは失われ一瞬にして滅んだ。クリスタリアの王・オラディンは娘のマブシーナ姫にわが友がいる地球へ行き輝く戦士たちを見つけてともに戦えと命じた。ヨドン皇帝が次に狙うのは美しい地球に違いないからだ。オラディンは作戦参謀のクランチュラと対峙するが、弟・ガルザの裏切りにより敗北した。隠れていたマブシーナは悲しみに暮れるが、勇気を出してクリスタリアの秘宝である5つのキラメイストーンと地球を目指した。

熱田充瑠は絵を描くことが大好きな光ヶ峰高等学校の高校生。頭の中にイメージが湧くとスケッチブックに絵を描き始めるが、周りの声が聞こえなくなるほど熱中するためクラスメイトからは変人扱いをされていた。放課後に居眠りをしていた彼がおかしな夢から覚め、そのイメージをスケッチブックに描き込んでいた頃、CARAT(CREATIVE AND RADICAL AMBITIOUS TEAM)は地上に墜落したカプセルを回収した。CARATの本部作戦室は湾岸沿いにある独創的なデザインの高層ビル・ココナッツタワー内にある。医務室のベッドで目覚めたマブシーナはそこで代表を務める博多南無鈴と出会った。表向きは宝飾ブランド「ココナッツベイ」の社長として振る舞う博多南はオラディンとは古くからの友人であり、忠告を受けて対ヨドン軍の体勢を整えていたのだった。財団が開発した5つのキラメイチェンジャーはマブシーナが連れてきたキラメイストーンの力を戦士に授けることが出来るが、まだそれを身につける者はいなかった。そこでマブシーナは5つの石たちと共鳴する輝く精神(キラメンタル)の持ち主を探す旅に出た。そしてグリーンキラメイストーンは実業団の陸上チームのスプリンター・速見瀬奈を、ブルーキラメイストーンは頭脳明晰で文武両道のアクション俳優・押切時雨を、イエローキラメイストーンはeスポーツ界No.1プレイヤーの射水為朝を、ピンクキラメイストーンは天才的な外科医の大治小夜をパートナーに選んだが、レッドキラメイストーンだけは見つけることが出来なかった。

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