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どすこい!すけひら

  • posted at:2025-09-18
  • written by:砂月(すなつき)
どすこいすけひら
劇場版「どすこい!すけひら」製作委員会(VAP=The icon)
配給:アークエンターテインメント
製作年:2019年
公開日:2019年11月1日
監督:宮脇亮
製作:瀬井哲也 志村彰
エグゼクティブプロデューサー:岡本東郎
プロデューサー:行実良 高石明彦 古林都子
アソシエイトプロデューサー:三宅亜実 木村綾乃
原作:たむら純子 清智英
脚本:鹿目けい子
音楽:福廣秀一朗
撮影:藤原秀夫
照明:森泉英男
録音:深田晃
美術:津留啓亮
編集:張本征治
選曲:泉清二
音響効果:井上奈津子
スタイリスト:中泉貴子
ヘアメイク:結城春香
ヘアメイク(知英担当):佐竹佳子
特殊メイク:江川悦子 佐々木誠人
スクリプター:木村晃子
助監督:増田天平
制作担当:小笠原寿
主題歌:「DON’T STOP 恋」超特急
制作プロダクション:The icon
配給協力:イオンエンターテインメント
製作幹事:VAP
出演:知英 草川拓弥 金子大地 松井愛莉 池端レイナ
アメリカンビスタ カラー 97分

高校でF4(FAT4)と呼ばれるぽっちゃり体型四人組のうちチョコレートが大好きな助平綾音は卒業前のバレンタインデーに人生最大の勝負を賭けることにした。今からひと月前のこと。下校中の彼女は長い坂の途中で休憩しながらお菓子を頬張っていたが、その横をすれ違った1tトラックが石ころを踏んだせいでバウンドし、着地したショックで固定していたベルトが外れた。すると荷台から巨大な大仏の頭が転がり落ち綾音に向かってきたのだ。迫りくる大仏の頭。怯える綾音。その時さわやかな青年が現れ、彼女の腕をつかむと遠心力を使って道路の脇へ放り投げたのだった。命拾いをした綾音は馬渕隼人が同じ高校の生徒だと知るとこれも運命だと感じバレンタインデーに告白することに決めた。朝早くから待ち伏せしていた綾音は登校してきた隼人に告白し手作りチョコを差し出した。隼人は彼女が誰なのかわからなかったが、しばらく考えて「この前のどすこいか」と言った。それを聞いた綾音はショックを受け淡い初恋はあっけなく散った。

トイレに籠って泣き続ける綾音を不憫に思ったF4の椎名千裕は彼女を東京のエステ店に連れて行くことにした。前に一度来たことがある千裕はそれで気持ちが晴れたことがあったからだ。初めての体験にドキドキする綾音。施術の直前になって怖気づいていると、何かここへ来るきっかけがあったのではないですかと担当の倉田沙織がやさしく尋ねた。失恋を心配した千裕が連れてきてくれたことを話すと沙織はお任せくださいと言った。言われるがままに施術ベッドに寝転ぶと、沙織は背中のマッサージを始めた。想像以上の心地よさにうっとりする綾音。すると沙織は、体と心を揉みほぐすことによってその心が軽くなればきっと好きなものが見つかるはずですと言った。好きなものが見つかれば人生が豊かになるという言葉に感銘を受けた綾音はそれがチョコレートだということに気づいた。大好きなチョコレートに囲まれて生きることを選んだ彼女は卒業後にイタリアへ飛び専門店で働くことにした。ここなら誰もどすこいであることを気にしないからだ。そこは彼女にとって楽園そのものだった。

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スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲

  • posted at:2025-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
すけばんでかかざまさんしまいのぎゃくしゅう
東映
配給:東映
製作年:1988年
公開日:1988年2月11日 併映「皇家戦士」
監督:田中秀夫
企画:前田和也 植田泰冶
プロデューサー:中曽根千治 手塚治 角田朝雄 河井真也 石原隆
原作:和田慎二
脚本:橋本以蔵
撮影:池田健策
照明:小林芳雄
録音:柿沼紀彦
美術:安井丸男
音楽:新田一郎
編集:只野信也
擬斗:岡田勝
助監督:松井昇
進行主任:藤沢克則
製作担当:鈴木勝政
記録:小林みどり
選曲:秋本彰
音響効果:原田千昭
撮影効果:小野崎良雄
装置:脇田紀三郎
装飾:岡部昭光
火薬担当:橋本俊雄
衣裳:東京衣裳
メイク:羽鳥美智代 中沢仁那
リーレコ:岡村昭治
ネガ編集:竹内利之
宣伝プロデューサー:松田仁
PRコーディネーター:石丸省一郎
現像:東映化学
主題歌:「Believe Again」浅香唯
挿入歌:「ミモザの奇蹟」大西結花
・・・:「君の夢に飛びたい」中村由真
企画協力:フジテレビジョン
出演:浅香唯 大西結花 中村由真 京本政樹 豊原功補
アメリカンビスタ カラー 90分

1988年、全国から集められた優秀な学生により学生刑事組織が結成された。青少年治安局の管理下に置かれた10人は若者のモラルを乱す者たちを仮条例違反の名目で徹底的に取り締まったが、暴力も厭わないその強引なやり方に三代目スケバン刑事麻宮サキこと風間唯は疑問を抱いたのだった。唯はスケバン刑事に任命した暗闇指令に今すぐメンバーから外して欲しいと直訴するが、暗闇は司法長官の要請で新設された青少年治安局に移したその日からお前は俺の部下ではないと静かに言った。それを聞いた唯が無言でにらみつけると、暗闇は納得がいかないことがあるのならばそれを自分の目でしっかりと見据えるべきだと言った。彼が自分に対してサポート出来ないことを知った唯は返上しようとした装備一式を再び手に取った。

唯が部屋を出て行くと入れ替わるように入ってきた依田一也は暗闇に報告を行った。青少年治安局に不信感を抱く暗闇はエージェントである依田に調査を依頼していたのだ。司法大学院生の関根蔵人は「21世紀のにおける治安制度の完成」という本を著し、学生でありながら国際司法学会でセンセーションを巻き起こした人物だった。彼は翌年の省庁入りを前に仮入庁をして青少年治安局を創設したのだった。

青少年治安局に学生刑事を集めた関根は発足から1ヶ月の間に挙げた成果を発表しまずまずだと褒め称えた。そして今後もより一層の首都圏の治安強化のために腕を揮ってもらいたいと言うと唯が異議を唱えた。自分たちが行っているのはただの暴力ではないのかと。それを聞いた関根は、若者にモラルを植えつけ悪弊を正してやることが国家の治安を完璧にするために第一歩なのだと静かに言った。そして唯が三度の出動のうち二度の任務遂行拒否を行ったとする報告書を読んでいた関根は、僕が正義を与えるのだから迷う必要はないと言った。関根が強調する「正義」という言葉に唯は我慢ならなかった。

屋台的映画館

高校生ブルース

  • posted at:2025-09-09
  • written by:砂月(すなつき)
こうこうせいぶるーす
大映(東京撮影所)
配給:ダイニチ映配
製作年:1970年
公開日:1970年8月22日 併映「でんきくらげ 可愛い悪魔」8月23日から
監督:帯盛迪彦
企画:藤井浩明 仲野和正
原作:柴田成人
脚本:伊藤昌洋
撮影:喜多崎晃
録音:高橋温生
照明:上原正一
美術:山口熙
音楽:伊部晴美
編集:中静達治
助監督:程原武
製作主任:林秀樹
現像:東京現像所
出演:関根恵子 内田喜郎 篠田三郎 堀雄二 伊藤幸子
アメリカンビスタ カラー 83分

百合ケ丘高校に通う2年C組の北原美子は体育の授業中に腹を抑えて倒れた。保健室に運ばれた後しばらく休養を取ってから教室に戻ったが、彼女を心配そうに見ていたのは加藤昇だった。休み時間になると昇は美子を誰も来ない場所に呼び出し、最近の生理は何時だったかと尋ねた。それを聞いて美子の顔は青ざめた。二ヶ月の間生理がないからだ。何故言わなかったのかと問い詰める昇。だがセックスに関する知識がまるでない彼女は昇が言うことを何の疑いもなく鵜呑みにしていたのだ。妊娠という現実を突きつけられた美子はどうしたらいいのかと尋ねるが、昇は答えることが出来なかった。

その日のホームルームは「男女交際恋愛論」と題した話し合いが行われることになっていた。NBRという放送局の木下記者は高校生の男女交際の恋愛論について取材しており、当事者からの生の声に触れるために各高校を回っていた。担任教師が依頼をしたところ、木下はぜひとも立会人として参加し討論を録音させて欲しいと願い出たのだった。生徒たちが議論をしている中、昇は美子のことばかり考えていた。彼が初めて美子を見掛けたのは1年前のある休日のことだった。自転車で時間を持て余していると、美子は年上の男の車で何処かへ出掛けようとしていた。彼女のことが気になる昇はその後をつけ、テニスコートにたどり着いた。男から指導を受ける美子はとても可愛らしく、何とか近づく方法はないかと考えた彼は自分もテニスを始めたのだった。共通する趣味をきっかけに二人の仲は急速に縮まった。そしてある日の放課後、薄暗い体育倉庫で肉体関係を結んだ。それ以来、誰にも見つからないようにして交際を繰り返したのだった。

放課後、二人はあの日と同じ薄暗い体育倉庫にいた。私たちこれからどうなるのかしらと美子が不安を口にすると、昇は堕ろせと言った。その衝撃的な言葉に驚く美子。すると昇は大丈夫だから僕に任せろと胸を張った。とはいうものの初めての経験で何から手をつけていいかわからない彼はクラスメイトで性のことに詳しい五十嵐に相談することにした。

屋台的映画館

人が人を愛することのどうしようもなさ

  • posted at:2025-09-04
  • written by:砂月(すなつき)
ひとがひとをあいすることのどうしようもなさ
東映ビデオ=オービー企画
配給:東映ビデオ
製作年:2007年
公開日:2007年9月8日
監督:石井隆
企画:石井徹 松田仁
プロデューサー:阿知波孝
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志 寺田緑郎
照明:牛場賢二
録音:北村峰晴
美術:山崎輝
編集:村山勇二
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:石川光
スクリプター:田中小鈴
VE:矢部光宏
音響効果:斉藤昌利
ヘアメイク:山内聖子 相場広美
衣裳:森口誠治
アクションコーディネーター:柴原孝典 秋永政之
製作担当:小松功
制作主任:高見明夫
制作進行:小澤智之 安井謙 稲垣隆治
助監督:日暮英典 山下司 伊藤栄
製作協力:ファム・ファタル
企画協力:宇佐美廉
出演:喜多嶋舞 津田寛治 永島敏行 美景 伊藤洋三郎
アメリカンビスタ カラー 117分

多忙な日々を送る人気女優の土屋名美は映画の撮影の合間に編集者の葛城によるロングインタビューを受けることになった。彼女は芸能界に巻き起こった美少女ブーム期にCMでデビューしアイドル女優として活躍したが、24歳の時に15歳年上のベテラン俳優・土屋洋介と結婚した。幅広く活躍する俳優と清純派女優の結婚は当時のマスコミを大騒ぎさせた。葛城とのインタビューでプライベートな事柄まで赤裸々に語った名美は、今撮影中の映画について話すことになった。「レフトアローン」という作品は役者夫婦の愛と破綻の物語で、芸能界のおしどり夫婦と呼ばれている夫が新人女優と不倫し主人公の鏡子が絶望に陥るというストーリーだった。主人公の女優・鏡子を名美が演じ、夫で俳優の藤倉に扮するのが洋介だった。そして藤倉の愛人・涼子役には新進女優の小谷純子が抜擢された。レフトアローンには劇中劇が二つあるが、そのうちの一つが「愛の行方」だった。

鏡子は藤倉が涼子と親密な関係にあるのではないかと考えていた。彼の携帯電話に残された涼子からのメールを偶然見て以来、確信に似たものがあったのだ。鏡子が映画のロケで留守にした夜、裏口から家に入ると気づかれないように居間へ向かった。ソファーには女物のスカートや紙袋が置いてあり、テーブルには飲みかけの酒のセットがそのままになっていた。グラスは二個。上の階からは人が争うような声がしたことから鏡子は階段をゆっくりと上がった。二階から三階の寝室に上がるにつれて声は大きく聞こえてきた。藤倉は涼子と情事の最中だった。陰から見ている鏡子に気づいた涼子は謝って部屋を出て行き、藤倉は芝居の稽古だと言い張った。だが鏡子の怒りは収まるはずがない。すると藤倉は彼女を強く突き飛ばして部屋を出て行った。ここで監督の「カット!」という声が室内に響き渡りその日の撮影は終了した。藤倉は鏡子に近づき謝るが、彼女は日頃の鬱憤を晴らしているように感じていた。するとすかさずフォローに入ったマネージャーの岡野は鏡子の演技をべた褒めした。藤倉は以前から不満を抱えていた。忙しくてすれ違いの毎日を送るようになったのは家庭を顧みない鏡子の主婦としての怠慢だと考えていたのだ。追い詰められ精神のバランスを崩した鏡子は行き場を失ったが辛うじて扉をこじ開けたのだった。

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軽蔑

  • posted at:2025-09-01
  • written by:砂月(すなつき)
けいべつ
角川映画=ステューディオ スリー
配給:角川映画
製作年:2011年
公開日:2011年6月4日
監督:廣木隆一
エグゼクティブプロデューサー:椎名保
製作:池田宏之 梅川治男
企画:嵐智史 内田ゆき 志摩敏樹
プロデュース:森重晃
プロデューサー:大森氏勝 湊谷恭史
原作:中上健次
脚本:奥寺佐渡子
撮影:鍋島淳裕
照明:豊見山明長
録音:深田晃
美術:丸尾知行
編集:菊池純一
コスチュームデザイン:石橋瑞枝
ヘアメイク:永江三千子
スクリプター:中西桃子
助監督:久万真路
キャスティング:前島良行
音楽プロデューサー:池畑伸人
製作プロダクション:ステューディオ スリー
出演:高良健吾 鈴木杏 大森南朋 忍成修吾 村上淳
アメリカンビスタ カラー 136分

新宿歌舞伎町で欲望のままに生きる二宮一彦は兄貴分の伊藤から多額の借金を帳消しにするかわりに仕事をするように命じられた。それは伊藤が所属する組に無許可で野球賭博を行っているトップレスバー「ニュー・ワールド」にヤキを入れることだった。ある夜、客として仲間とともに入店した彼の心は複雑だった。何故ならその店には恋焦がれるダンサーの矢木真知子が働いていたからだ。スマホで連絡をするとそれを合図の照明が落ち仲間が暴れ始めた。警報器が鳴り、スプリンクラーが作動し、店内は混乱に陥った。すると伊藤からやったら逃げろと言われていた一彦は楽屋に逃げ込んでいた真知子を連れて逃げ出したのだった。二人は夜の街を駆け抜け、立体駐車場に逃げ込むと一息ついた。店が潰れないか心配する真知子に一彦は事情を説明し、高飛びしようと提案した。踊っている時の一彦からの熱い視線を感じていた真知子は、高飛びという言葉が駆け落ちを意味していることを理解し何処でもいいよと返事した。それを聞いて喜びを隠せない一彦は彼女を車に乗せると故郷へ向かうことにした。

一彦の実家は地方の資産家で家族とは疎遠になっていた。そんな彼が突然帰ってきたことで母親の貴子は何事があったのかと驚いたのだった。一彦が真知子を紹介すると、父親の一幸は深く聞かず所有マンションの一室を二人のために用立てた。彼が叔父の伸二が営む酒屋で地道に働くことに決めると、その話を聞いた昔の仲間たちが集まるようになった。真知子は一日でも早くその暮らしに溶け込もうとしたが、一彦の友人たちは勝手にやってきて自分の家のように振舞った。そんな毎日に不安を感じた真知子は働きに出ようかと考えるようになった。

ある日、実家を訪れた一彦は両親に真知子と結婚するつもりだと打ち明けた。それを聞いた一幸はいつものように思いつきでしゃべっていると思い遊びだろうと言った。一彦は真面目に働いて生計を立てると説明するが、相手方の両親や親戚に挨拶をしていないことがわかると一幸は金をやるから別れろと言った。もし結婚をしたとしても真知子が不幸になると考えたからだ。すると一彦は台所へ行き包丁を握った。

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