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女番長 野良猫ロック

  • posted at:2017-10-04
  • written by:砂月(すなつき)
おんなばんちょうのらねころっく
ホリ企画
配給:日活
製作年:1970年
公開日:1970年5月2日 併映「ハレンチ学園」
監督:長谷部安春
製作:笹井英男 飯島旦
企画:佐々木志郎
脚本:永原秀一
撮影:上田宗男
照明:海野義雄
録音:杉崎喬
美術:斉藤嘉男
編集:鈴木晄
助監督:蔵原惟二
色彩計測:永塚各一郎
現像:東洋現像所
製作担当者:金沢博
音楽:鈴木邦彦
主題歌:「野良猫ロック」和田アキ子
・・・:「男と女のロック」和田アキ子
協力:後楽園ホール 田辺ジム 東京スリー・ホークス・モーター・クラブ
出演:和田アキ子 梶芽衣子 和田浩治 藤竜也 ケン・サンダース
シネマスコープ カラー 82分

土曜日の午後、新宿のガソリンスタンドで休憩を取るアコがコーラを飲み干すと調度給油が終わった。バイクにまたがりエンジンをオン。歩道で車が切れるのを待っていると誰かがシートに乗ってきた。急いでいるから西口まで乗せて行って欲しいと女がせがんでくるので、アコは仕方なくスタートさせた。女が降りた場所が工場の資材置き場だったことから気になって中を覗いてみると、そこでは今まさに決闘が始まろうとしていた。アコが乗せたのはグループの番長のメイで、ルールを破り続ける別のグループの番長のトシエにお灸をすえることにしたのだ。ナイフでのサシの勝負の行方はメイの方に傾いたが、不利と見たトシエの仲間が黙っていられずに加勢に入ったことでメイの仲間のユリ子たちも協力した。するとそこにバギーで乗りつけた勝也をリーダーとする黒シャツ隊が現れたことで形勢は逆転した。ジリジリと壁に追い詰められるメイたち。そこに颯爽と現れたのはアコだった。彼女は後ろにメイを乗せるとユリ子たちが逃げる時間を稼ぐためにトシエたちを追い回し、頃合いを計ってその場を離れたのだった。

メイには矢上道男という恋人がいるが、彼はたまり場で繰り返す「遊び」に嫌気が差していた。そこで男を上げるために選んだ道は新興団体・青勇会に入ることだったが、ボスに認められるにはどデカいことをやらなければならなかった。そこで彼はボクシングの八百長試合を選択した。その夜行われる全日本ミドル級選手権に出場するケリー藤山は道男の幼馴染で、これが成功すれば入会が認められることは間違いなかった。新宿支部に顔を出した道男は幹部の花田に連れられて支部長室に入った。賭け率が8:2となり絶対有利な三橋高夫に1千万円を賭けたことと筋書き通りに行けば4千万円の利益が出ることを花田が説明すると、静かに聞いていた支部長の権藤は働き次第ですぐにでも幹部になれるのだから頑張りたまえと道男に言った。早速ボクシングジムへ向かった道男はケリーと会って説得したが、未だ無敗のケリーにとってそれは苦しい決断だった。

逃げそこなったユカとミキが黒シャツ隊に捕まり、ミキは何とか逃げ出したがユカは拉致された。それを知ったアコは殴り込みを掛けるためにメンバーを集め、アジトに乗り込むとユカを取り返した。黙っていられない勝也はアコとサシでケリをつけようとしたが、そこに現れた花田が仲裁に入った。黒シャツ隊は青勇会の弟分だったのだ。花田はアコたちが帰るのを見届けると勝也を説教し、新たな仕事を与えた。それは安心ならないケリーを試合開始まで見張ることだった。

屋台的映画館
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女必殺五段拳

  • posted at:2017-08-17
  • written by:砂月(すなつき)
おんなひっさつごだんけん
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年5月29日 併映「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」
監督:小沢茂弘
企画:松平乗道
構成:小沢茂弘
脚本:鳥居元宏 松本功 志村正浩
撮影:塩見作治
録音:伊藤宏一
照明:井上孝二
美術:佐野義和
音楽:上柴はじめ
編集:市田勇
助監督:鈴木秀雄
装置:前川宗太郎
装飾:宮川俊夫
背景:西村三郎
美粧:池内豊
結髪:中沢妙子
記録:辻敬子
擬斗:菅原俊夫 斎藤一文
衣裳:松本俊和
演技事務:伊藤彰将
協力:国際ナイトクラブ三千里
出演:志穂美悦子 ミッチー・ラブ ケン・ウォーレス 川合伸旺 汐路章
アメリカンビスタ カラー 77分

越前海岸の市場で取引された魚は北国水産のトラックに積み込まれたが、その荷を密かに狙う者がいた。何故ならその魚には密輸された袋詰めの麻薬が仕込まれていたからだ。びわ湖タワーの駐車場で待ち合わせていた車に荷を積み替えるとその車は走り去ったが、そうとは知らない男はトラックの荷台を確認しようとし用心棒の男に殺された。その後、麻薬を積んだ車は極東映画の撮影所に消えて行った。ハリウッド映画との合作が決まったことでプロデューサーのジョー・スペンサーが来日し撮影所の見学を行っていたが、彼の本来の目的は別のところにあった。藤山隆三が所長を務める撮影所の裏の顔は国際麻薬密売組織だった。相談役で貝原美術商会の社長の貝塚喜一郎が日本支部の代表であり、日本海ルートで水揚げされた麻薬を別室で仏像に仕込むのを指示したのも彼だった。古物商でもある貝塚はそれをアメリカへ送るのだ。その手口を知ったスペンサーはとても感心したが、彼が来日した理由はアメリカで麻薬Gメンが動き出したことを忠告するためだった。それを聞いた貝塚は直ちに情報を集めその人物を消す命令を出した。河川敷の工事現場で一人の男の死体が発見された。通報を受け現場に向かった麻薬取締官の高木修二と水島保は、それが同僚の大曽根五郎だとわかると残念がった。囮捜査で北国水産のトラックを追っていた大曽根は男たちに殺され高速道路から放り出されたのだ。取引に関する手掛かりを失ったことで高木たちは落胆した。

京都西陣の織物問屋「奥井京店」では年頃の一人娘・中川菊に婿養子を迎えようと見合いを企てたが、男よりも武道にご執心の彼女にとって両親の心配なんて何処吹く風。結婚に全く興味のない菊は用事を思い出したと言って抜け出し空手道場へ向かった。菊は道場の門弟の中で親のいない混血児のミッチーを妹のように可愛がった。ミッチーには父親が異なる兄のサリバンがおり、彼は生まれ育った沖縄に兄妹二人でレストランを出す夢を持っていた。そしてミッチーに愛情を注ぐ菊をとても信頼していた。ある日、京都ガードサービスという警備会社からの依頼で東洋文化研究者でアメリカ・フォード大学教授のルー・ダグラス博士を警護することになったミッチーは大喜びしたが、その理由が通訳兼任だったことにがっかりした。ダグラスが来日した理由は、麻薬を仕込んだ仏像がロスの暗黒街で半月前に発見されたからだった。相談を受けた高木は流通ルートを探るために美術商を調べることにした。数日後、極東映画とスペンサープロダクションとの提携記念パーティーが行われ、菊は父・武夫の仕事の関係で出席した。武夫はそこで貝原やスペンサーらと面会させたが、本当の目的は親友の息子である高木と会せることだった。菊は思わず顔を赤らめたが、その後起こる大事件に巻き込まれることを彼女はまだ知らなかった。

屋台的映画館

温泉スッポン芸者

  • posted at:2017-05-04
  • written by:砂月(すなつき)
おんせんすっぽんげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年7月3日 併映「極道罷り通る」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
原案:掛札昌裕
脚本:関本郁夫 鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:金子凱美
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
音楽:荒木一郎
主題歌:「温泉スッポン芸者」杉本美樹
編集:神田忠男
助監督:関本郁夫
記録:石田照
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧結髪:東和美粧
演技事務:生駒実麿
スチール:中山健司
衣裳:岩逧保
進行主任:上田正直
出演:杉本美樹 城恵美 女屋実和子 三原葉子 成瀬正孝
シネマスコープ カラー 84分

浅草で六代続いたスッポン料理屋丸浅。天然のスッポンにこだわり続けたことで店は倒産し、さらに店主とその妻が亡くなったことで一家を支えることになった娘の浅井良江は温泉芸者として働くことになった。浅井家の誇りを失って欲しくなかった良江は妹の夏子を上流家庭の嫁にやることを夢見て大学進学の援助をしていたが、その夏子にはそんな気などさらさらなかった。姉の気持ちを考えた彼女は同志社大に合格したと嘘をつき、偽の学生証で校内に潜り込んで大学生活を満喫するようになった。アルバイトで生計を立てていた彼女はある日デラックス東寺劇場のステージに三条さゆりの名で立ったが、豊満な肉体の持ち主であることで人気を博し連日多くの人が押し掛けた。その中のひとりである山本明は前列でかぶりついて彼女の姿を拝んでいたが、キャバレーで働いている姿を見かけて驚いた。同じように驚いたのは夏子を清純派だと思い込んでいた友人で法学部4回生の実方信治だった。彼女は踊り子だ学生だと押し問答になったことから、夏子は学生であることを証明するために学生証を提示したのだが、押されていた印鑑が違うことで偽学生だということがばれてしまった。明は夏子が通う大学の教授だった。このことは良子の耳にも入り怒りは頂点に達していた。

良子が山陰城崎温泉に戻ってしばらく経った頃、夏子は姉危篤という電報を受け取った。驚いた彼女は急いで温泉街に向かったが既に息を引き取った後だった。女将の横溝富子によると京都から戻った良子は様子がおかしく、座敷へ出ることなく酒浸りの日々を送り、ふらふらと歩いているところをダンプカーに撥ねられたのだという。それを聞いた夏子は責任を感じていたが、その一端は他にもあることを知った。良子にはスッポンの研究に没頭する風変わりな恋人・服部倉次郎がいたが結婚しようとはしなかった。夏子がその理由を質すために会いに行くと、彼はそんなことを出来るはずがないときっぱり言った。良子は命の恩人の娘だからだ。腹を空かせて上野のガード下をうろついていた戦災孤児の倉次郎を助けたのが彼女の父親で、満腹になるまでスッポン料理を食べさせてもらったことに感謝していた。それ以来、天然の味の虜になった倉次郎は、15年前に父親が流したという500匹の子供が根づいたことを信じてこの地に居を構えたのだった。

夏子は町の観光ポスターのモデルをすることになり、それが評判を呼んで温泉街は活気づいた。ある日、学生時代の初恋のひとにそっくりだという理由で経総連理事長の石橋から夏子に指名が掛かったことから、富子は一夜を共にするようにと頭を下げた。彼は財界のお偉方であり町の発展にも関わるからだ。夏子は返事を渋ったが、姉の200万円の借金を減額すると聞き引き受けることにした。いざ布団に入ると夏子の名器が石橋を咥え込み二人は病院へ搬送される騒動になったが、雷が鳴ると何事もなかったように離したのだった。

屋台的映画館

温泉こんにゃく芸者

  • posted at:2017-04-07
  • written by:砂月(すなつき)
おんせんこんにゃくげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年8月14日 併映「新網走番外地 大森林の決斗」
監督:中島貞夫
企画:岡田茂 天尾完次
脚本:掛札昌裕 金子武郎 中島貞夫
撮影:鈴木重平
照明:金子凱美
録音:溝口正義
美術:石原昭
音楽:広瀬健次郎
編集:神田忠男
助監督:篠塚正秀
記録:牧野淑子
装置:矢守好弘
装飾:清水悦夫
美粧:中野進明
結髪:白鳥里子
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
振付:藤間勘眞次
進行主任:西村哲男
協力:石川県片山津温泉 たかやま紫雲荘
出演:女屋実和子 荒木一郎 小松芳正 松井康子 安城由貴
アメリカンビスタ カラー 86分

金沢でこんにゃく屋を営む小諸徳助は、B-29の攻撃で失った幼い娘とそっくりだという理由で珠枝を引き取ることにした。それから約10年、珠枝は世のため人のために役立つゴム製品工場で働いていたが、会社は不況により倒産した。退職金に窮する川上社長が現物給与として自社特製のコンドームを支給することにしたことで労組はそんなもんで腹が膨れるかと抗議した。するとこれは腹が膨らまないように出来ていると川上が言い返したことで、役員と労組が取っ組み合いになった。そんな彼らを静かに見ていた珠枝は倉庫に向かうと詰め込めるだけコンドームを袋に押し込んで会社を後にしたのだった。そして自宅に戻ると旅の支度を整え徳助に別れの挨拶をした。彼女には行く当てがなかったが、金にならない彼の研究に付き合うつもりがなかったからだ。不能者の徳助は何万、何十万という男の悩みを解消する性具の開発をしており、完成すれば金は何とかなると考えていたのだ。そんな頼りない徳助に、珠枝はお金が出来たら送るわと約束した。

ヒッチハイクで片山津温泉にやってきた珠枝は、お金を作るためにみやげ物屋に入ると客にコンドームを売りつけようとしたが誰も相手にしてくれなかった。諦めて店を出た彼女に声を掛けてきたのはヌードスタジオの店主・荒川で、そうとは知らない珠枝はあっさりとついて行ったのだ。そして薄暗い部屋で押し倒されると、これを使ってとコンドームを差し出したのだ。荒川は自分が初めての男だったことを知るとこのスタジオ働かないかと好待遇の条件で誘ったが、珠枝は約束どおり買ってくださいと袋の中身をぶちまけたのだった。大量のコンドームの箱に面食らう荒川がこんなに一人で使い切れるわけがないじゃないかと怒鳴ったことで彼女はプイと部屋を出て行き、泊まるところがないため公園のボートで野宿することにした。翌日、珠枝は置屋でコンドームを捌こうとしたが、女将の満子は芸者のやりくりでそれどころではなかった。だが彼女が金に困っていることがわかると、今日一日ここで働いてみてはと誘った。満子にとって渡りに舟。珠枝をインスタント芸者に仕立てることにしたのだ。座っているだけでお金になると聞き、食事と住居の条件も受け入れてもらったことで珠枝は承諾することにした。

他の芸者衆とともに旅館の広間へ通された珠枝は座敷でただおとなしく座っていたが、そんな彼女に見惚れた水源寺の了賢和尚は花蝶という馴染みがいるにも拘らず指名した。アルバイトついでに相手をしたことで5万円を手にした珠枝は翌日その金を父親に送金したが、娘という資金源を見つけた徳助はアパートを引き払って片山津に出てきたのだった。

屋台的映画館

お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷

  • posted at:2017-03-25
  • written by:砂月(すなつき)
おやくしゃぶんしちとりものれきくものすやしき
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1959年
公開日:1959年4月1日 併映「月光仮面 怪獣コング」
監督:沢島忠
企画:辻野公晴 小川貴也
原作:横溝正史
脚本:比佐芳武
撮影:坪井誠
照明:和多田弘
録音:野津裕男
美術:井川徳道
音楽:鈴木静一
編集:宮本信太郎
和楽:望月太明吉
舞台指導:竹柴燥二
進行主任:鳥居高樹
現像:東洋現像所
装置:舘清士
背景:後藤幸造
装飾:神崎頌尚
記録:田中美佐江
美粧:林政信
結髪:西野艶子
衣裳:荒堀実秋
スチール:高瀬和三郎
擬斗:足立伶二郎
助監督:山崎大助
撮影助手:羽田辰治
計測:羽田辰治
照明助手:井上孝二
録音助手:堀場一朗
美術助手:村山鎮雄
編集助手:細谷修三
演技事務:伊駒実麿
進行:藤井又衛
出演:中村錦之助 中村時蔵 中村加津雄 中村歌昇 中村米吉
シネマスコープ カラー 98分

享保元年十月、奥州棚倉勝田藩の領内で土蜘蛛党の蜂起があり、乱は十日後にようやく治まった。首領永瀬大全はじめ十三人は直ちに極刑に処されたが、程なく勝田藩城主豊前守尚勝が急死したことから世人はそれを土蜘蛛党の祟りと噂した。そしてそれ以来、勝田家の藩邸は蜘蛛の巣屋敷と呼ばれるようになった。ある夜、文七が藩邸の傍を通り抜けようとしたところ、飛び出して来た腰元の弥生が覆面の男たちに連れ去られようとしているところを目撃した。賭場帰りの彼は男たちに口止め料をたかったことで斬り殺されそうになり、左腕に深手の傷を負った。何とかその場から逃げることが出来た文七は、見回り中だった与力だるまの金兵衛にそのことを伝えると長屋に戻った。名題役者播磨屋歌六の子息文七は役者になることに抵抗を感じ博打打ちとなった。だがその儲けた金は自分のためだけに役立てるものではなかった。翌日、歌六邸を訪ねた文七はおとよから五両を借りた。昨晩、彼が賭場に出かけたのは、同じ長屋に住み病に臥せる秀太郎の母親のために薬を買う金を稼ぐためだった。だが全て擦った上に傷まで負う始末。四、五日したらきっと返しにくると礼を言っているところを歌六に見つかり、役者の性根を取り戻すまでは出入りは許さないと言ったはずだと一喝された。

真柄道場を訪ねた文七は稽古に来ていた与力の池田大助に昨夜のことを尋ねたが、界隈で起こった騒動の目撃者や付近の大名屋敷、旗本屋敷から奉行所への届け出がなかったことから、文七の狂言に違いないと金兵衛が結論づけたと聞かされ立腹した。怪我までさせられたこの事件が狂言として片づけられようとしていることに納得いかない文七が、頭の男が一人を新谷と呼んでいたことを話すと、お主は女を助けるために争ったんだなと大助は言った。するとそれ以上詮索されたくない文七は訳を聞かないでおくんなさいと言った。そんなこともあって大助に話を信じてもらえなかったことから、文七は自ら証拠を掴むことにした。

勝田藩邸に招かれた大岡越前守は、老中筆頭水野和泉守から相談を持ち掛けられた。水野の嫡男忠常は勝田駿河守の娘輝姫と縁組することになっているが、その輝姫が身分卑しき者に操を奪われた旨が書かれた投げ文が早朝屋敷に落ちていたのだ。越前守は縁談を快く思わない者のいたずらだと言ったが、先方から破談の申し入れがあったことを知ると土蜘蛛の署名に考えを巡らせた。そして十数年前に起きた奥州棚倉での騒動の報復ではないかと口にすると、和泉守は極秘裏に調べて欲しいと願い出たのだった。早速当時の記録帳を調べ詳細を知った越前守は、大介に棚倉での究明を命じた。その頃、文七は勝田藩邸の裏口で中間の喜八に行方不明になった腰元はいないかと尋ねていた。

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