角川春樹事務所
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年7月14日
監督:大林宣彦
製作:角川春樹
プロデューサー:元村武
原作:横溝正史
脚本:斎藤耕一 中野顕彰
ダイアローグライター:つかこうへい
撮影:木村大作
美術:薩谷和夫
照明:小島真二
録音:宮永晋
編集:井上親弥
記録:黒岩美穂子
助監督:猪崎宣昭
製作担当者:水野洋介
ファッションコーディネーター:吉田叡子
プロデューサー補:高橋速円
音楽:小林克己
ストリングスアレンジャー:小田健二郎
主題歌:「金田一耕助の冒険 青春編」センチメンタル・シティ・ロマンス&村岡雄治
・・・:「金田一耕助の冒険 サーカス編」センチメンタル・シティ・ロマンス&村岡雄治
製作協力:三船プロダクション 角川書店
出演:古谷一行 田中邦衛 熊谷美由紀 岡田茉莉子 夏木勲
アメリカンビスタ カラー 113分
数々の難事件を解決しその活躍が小説や映画、テレビなどで報じられたことで一躍時の人となった探偵の金田一耕助。引っ張りだこの彼はポスター撮影など毎日忙しい生活を送っている。そんな彼につき合わされているのは盟友の等々力警部だった。現代社会では謎が謎を呼ぶような怪事件がめっきりと減り、退屈に感じていた金田一が昔いたアメリカへでもまた行ってみようかと考えながら病院坂を下っていたところローラースケートの集団に囲まれアジトに連れて行かれた。そこは泥棒集団「ポパイ」の隠れ家で所狭しと盗品が並べられていた。リーダーのマリアは金田一の大ファンで彼が活躍した小説を全て読んでいた。マリアはどうしても気になることがあると言って一冊の文庫本を渡した。「金田一耕助の冒険」は推理小説の短編集だが、その中に一つだけ事件が解決していない「瞳の中の女」を示し、「ひとつくらいこんな話もいいではありませんか」と最後に言ったことに不満を漏らした。そしてこれをどう思うかとメンバーが盗んできた曰くありげな物を見せると金田一の目の色が変わった。それは未解決事件の鍵を握る不二子像の首だった。驚く金田一にマリアはもう一つ見せたいものがあると言った。それはあるおっちょこちょいの監督が20年前に内容を知らずに撮った未完成の映画だった。マリアが事件の解決を依頼すると金田一は渋々了承した。するとサイレン音が聞え警察が踏み込んできたためマリアはたちはそそくさと逃げ出したが、一人残された金田一は等々力と鉢合わせした。こんなところで一体何をしているのかと問われた金田一は全く偶然にとしか答えられなかった。
それから数日後、石膏像が何者かに盗まれた。犯人がローラースケートの靴を履いていたことからポパイがからかったに違いないと金田一は考えたが、マリアは身に覚えがないと言った。不二子像の首を欲しがっているのがもう一人いることがわかると、金田一は現在の不二子像の持ち主である美術評論家の古垣和哉を訪ねることにした。古垣は不二子像の作者である灰田太三の遺志をそのまま受け継いで昔通りに保管しているといわれていたからだ。金田一は等々力を引き連れて古垣邸に向かうが古垣は関西に出張していなかった。そこで庭の手入れをしていた召使いのたねに最近盗難に遭ったようなことはなかったかと尋ねると、何故か彼女は急いで邸に戻ろうとした。
屋台的映画館
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