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女番長 感化院脱走

  • posted at:2018-11-12
  • written by:砂月(すなつき)
すけばんかんかいんだっそう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年5月24日 併映「ボディガード牙」
監督:中島貞夫
企画:天尾完次
脚本:鴨井達比古 中島貞夫
撮影:古谷伸
照明:金子凱美
録音:荒川輝彦
美術:井川徳道
音楽:荒木一郎
編集:市田勇
助監督:牧口雄二
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧結髪:東和美粧
スチール:諸角良男
演技事務:西秋節生
衣裳:森護
擬斗:三好郁夫
進行主任:長岡功
挿入歌:「好きではじめた女じゃないが」太田美鈴
出演:杉本美樹 叶優子 須永かつ代 太田美鈴 須藤リカ
シネマスコープ カラー 90分

京都にある特別教護施設・私立心愛女子学院から7度目の脱走を試みた青木るり子(18歳)は職員によって捕らえられ無理矢理車に押し込まれた。そして傷害事件を起こした松本三奈とともに学院へ送り返されたのだった。その日の朝食は半分に減らされており、不審に思った春美は主任教官の黒田に抗議した。規則では連帯責任の減食懲罰は脱走者が捕まるまでとなっていたが、一向に効果が表れないため今回から脱走した日から5日間減食を行うことに変更したのだ。春美は頭にきたが不平を言っても腹は満たされないため黙って従うことにした。だが農作業の際に同じ部屋の者が見張っていないからだとるり子一派の杏子たちに因縁をつけたことで乱闘が始まった。職員たちはケンカでストレスを解消させなければ次に自分たちが危うい目に遭うと黙認し、三奈はその様子を遠くから冷ややかな目で見ていた。三奈のバックには大阪商工会議所の遠山実がついており、彼女を頼むと多額の寄付を学院に贈呈していたのだ。

減食5日目、その日は朝から杏子の元気がなかった。彼女は母との面会日を数日前から楽しみにしていたが、ケンカで負傷した顔を見られて問題になっては困ると素野院長が脱走の連帯責任を理由に急遽中止にしたのだ。院長室の掃除中にそのやり取りを見ていた三奈が理由をつけて追い返したことを朝食時にしゃべると、杏子は教官の目を盗んで院長室に向かい直接抗議した。だが聞き入れられず連帯減食を3日追加された。

心愛女子学院には78名が収容されているが、法務省には水増しして113名と報告していた。国庫補助金を不正請求していることがわかれば認可を取り消される上にお縄になる可能性も秘めていた。法務省の院内視察を数日後に控え素野は落ち着かなかったが、黒田は難事を乗り切る方法を心得ていた。それは院生の日常生活を見てもらうという名目で全員を分散しうまく移動させれば乗り切れるのだ。素野は不安でたまらなかったが黒田に一任することにした。その頃、懲罰房から解放されたるり子は院内の様子が騒がしいことに気づいた。部屋に戻ると広田マキや妹のユキは敵意むき出しだったが、杏子は騒動を起こせば出所が遅れるだけだといさめた。視察の日、黒田の計画通りに事が進むはずだったが、作業場に役人がくると院生は一斉にミシンの手を止めた。そして春美は自分たちが1週間食事を半分しか食べさせてもらえなかったことを役人に訴えたのだった。青ざめた素野は彼らを見送ると、逆らった者たちに見せしめを行うことにした。それは反省の色が見えるまでの無期限夕食抜き、今後半年間の全ての退院予定は取り消しという無謀なものだった。皆が落胆する中、杏子はるり子に尋ねた。今度いつ脱走するのか、と。するとマキやユキだけでなく三奈までもその話に興味を持った。決行は、今夜。

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女番長

  • posted at:2018-09-21
  • written by:砂月(すなつき)
すけばん
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年1月13日 併映「仁義なき戦い」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:大原清秀 皆川隆之 鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:和多田弘
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
音楽:八木正生
編集:堀池幸三
助監督:皆川隆之
記録:牧野淑子
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
美粧:東和美粧
結髪:東和美粧
演技事務:伊駒実麿
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
進行主任:長岡功
主題歌:「女番長流れ者」杉本美樹
挿入歌:「兄妹」西来路ひろみ
出演:杉本美樹 宮内洋 衣麻遼子 太田美鈴 西来路ひろみ
シネマスコープ カラー 84分

特別少年院へ向かう護送車を一台のトラックが追い抜いた。それは車内の女番長・燎子を助けるために講じた子分たちの妨害工作で、荷台から落としたドラム缶で護送車の進路を塞ぐと法務教官がうろたえる隙を突いて計画を実行した。するとその騒動に乗じて他の女番長たちも脱走を企てたのだった。その中の一人、関東小政は一匹狼として大阪の盛り場に潜り込もうと考えていたが、彼女の気風の良さに惚れ込んだ桃子、鈴江、ラン子から自分たちのリーダーになって欲しいと頼まれたため急遽ジプシー団を結成した。大阪の繁華街へたどり着いたものの一文無し。しかも朝から何も食べていなかったため力が出なかった。だがそんな時ほど悪知恵が働く小政は飛んでいるハエを捕まえると仲間を引き連れて中華料理店に向かった。そしてフルコースで腹を満たすと残った料理の皿にハエを放り込みクレームをつけて逃げるはずだった。だがその店を経営しているのが暴力団・北竜会だったことから手口を見抜かれ、事務所で袋叩きに遭うのだった。初犯ということもあり何とかその程度で許してもらったが、大阪で生き抜くためには次の手を考えなければならなかった。そこでひらめいたのは街中にいる鳩を投網で捕まえ路上で焼き鳥として売り捌くことだった。すると巡回中の警官に見つかり撤去を求められたが、冷や酒一杯で穏便に済ませてもらった。次のシノギはパチンコ店の床に落ちた玉を拾うふりをして客の鞄から現金を抜き取ることだったが、桃子が地元の女番長グループ・黒菊団に見つかり殴られた。だが小政たちが現れたことで形勢が逆転した。

よそ者のジプシー団の存在感が増していることに嫌気が差していたのは女番長グループ・梅田学ラン会だった。学ラン会はジプシー団を路地裏へ連れて行くとケンカを吹っ掛けたが、それを止めたのは黒菊団のリーダーとなった燎子だった。彼女は護送車でのいざこざで小政から左手に傷を受けており、その仕返しとパチンコ店での子分の仇を討つために決闘を申し出たのだった。だがパトカーのサイレンが鳴り響いたことで勝負はお預けとなり彼女らは蜘蛛の子を散らすように逃げた。道に迷い戸惑う小政を家に引き入れ匿ったのは一郎という男だった。彼は北竜会の予備軍に当たる三星会の一員で、道端での靴磨きやブルーフィルムの監督などをして上納金を稼いでいた。その三星会のリーダーを務める手代木達夫は若者に会のバッジを1つ3千円で手荒く売りつけたが、それが北竜会幹部・淀博丈の逆鱗に触れ事務所に呼び出された。その若者は税務署長・二宮昌三の息子だったのだ。達夫が暴行を受けた上に上納金も倍額にされたことを一郎が愚痴ると、小政は仇を取りたくないかと提案した。その方法とは二宮の妻・文子を騙してブルーフィルムを撮り、北竜会に脱税の指南をする二宮から口止め料をせしめることだった。

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女番長ゲリラ

  • posted at:2018-09-13
  • written by:砂月(すなつき)
すけばんげりら
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年8月12日 併映「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:皆川隆之 鈴木則文
撮影:赤塚滋
照明:和多田弘
録音:堀場一朗
美術:石原昭
音楽:津島利章
編集:市田勇
助監督:清水彰
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:宮川俊夫
美粧:東和美粧
結髪:東和美粧
演技事務:森村英次
スチール:諸角義雄
衣裳:岩逧保
擬斗:三好郁夫
進行主任:渡辺操
主題歌:「女番長流れ者」杉本美樹
挿入歌:「赤色エレジー」あがた森魚+蜂蜜ぱい
協力:西伊豆土肥温泉 桂川シーサイドホテル
出演:杉本美樹 成瀬正孝 丘ナオミ 小林千枝 城恵美
シネマスコープ カラー 84分

暴走族新宿赤ヘル団の団長・女番長(スケバン)幸子は仲間のユキ、浮子、リンダを引き連れて京都にやってきた。そもそもは祗園祭の開催日が近く生まれ故郷に行きたいとユキが言ったことが発端で、それ以外に目的もないまま無一文でたどり着いたのだ。遊ぶためには金が必要なことから、各自で資金集めを行うことにした。男やもめをたぶらかすなどシノギを積み重ねて調達し合流すると、地元のグループが修学旅行生を相手にカツアゲをしている場面に出くわした。それを見過ごせない4人が中に割って入ると、リーダー格のヤスがサシゴロで勝負をつけようと提案した。するとユキが幸子よりも先にパンチを繰り出し相手をノックアウトにした。それを見兼ねた辰美が彼女を助け上げ、総番長に合わせるために顔を貸して欲しいと言うと、幸子は素直に従った。京都女番長連合の総番長で京極グループのリーダー・リカが仁義を切り、シマを荒らすのならそれなりの覚悟をしてきたんだろうと言った。すると幸子も負けじと勝ったらシマを貰うよと啖呵を切った。二人のサシでの勝負が始まり、当初はリカの優勢だったものの形勢が逆転し幸子が優位に立った。勝負は決したに見えたが、リカが隠し持っていたナイフをかざすと他のメンバーもナイフを取り出した。幸子たちは命の危険にさらされたが、それを止めたのは祗園囃子の奈美だった。京都生まれの彼女は総番長をリカに譲り一匹狼となって旅に出たのだが、お囃子が懐かしくなって戻ってきたのだ。だが思い切りの良さを見込んで地位を譲ったにも拘らず、そのリカが負けを認めないことに失望し叱責した。そして好きなようにしなと幸子に言った。

偶然鉢合わせし奈美が街に戻ってきたことを知って驚いたのは暴力団筒井組の幹部・中原修司だった。彼は組長の筒井猛に奈美を預けようとしたが、突然姿を消したことで恥をかいたのだ。また俺に恥をかかせる気かと質すと、奈美は彼の頬に平手を一発食らわせた。何故なら奈美は修司の妹だからだ。修司は兄貴のメンツを潰す奴は妹じゃねえと言い放ちすぐに出て行けと促したが、指図は受けないと奈美は突っぱねた。その頃、総番長となった幸子は幹部を集め、シマはそのまま預ける代わりに週一回動きを報告するよう命じた。そこにやってきた修司は、例え総番長が代わっても組への上納金は忘れるなと釘を刺した。その時、駐車場に停めてあったリンダのバイクが尼寺の坊主に盗まれ、4人は3台のバイクで追い掛けた。すると事故を起こしてケガをした坊主は何処の病院でもいいから連れて行って欲しいと泣きついたのだった。とりあえず近所の産婦人科に担ぎ込んだのだが、そこに夫婦が乗り込んできたことで院内は騒動になった。妻の唄代は中絶手術を行ったが、院長の竹見兵衛がもぐりの医者であることを後に知ったのだ。観念した竹見は今日限りで医者を辞め慰謝料を払う代わりに警察への通報を勘弁して欲しいと泣きついたが、浮子はそれをネタにして強請り大金をせしめたのだった。幸子は坊主を尼寺の桂子と改名させて新宿赤ヘル団の一員とし、総括の掟を教え込むと同時にメンバーの証である薔薇の刺青を左の胸に入れた。

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女番長ブルース 牝蜂の挑戦

  • posted at:2018-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
すけばんぶるーすめすばちのちょうせん
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年2月3日 併映「まむしの兄弟 懲役十三回」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:皆川隆之 鈴木則文
撮影:古谷伸
照明:北口光三郎
録音:荒川輝彦
美術:吉村晟
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
助監督:皆川隆之
記録:石田照
装置:近藤幸一
装飾:山田久司
美粧結髪:東和美粧
スチール:杉本昭三
演技事務:森村英次
衣裳:高安彦司
擬斗:三好郁夫
進行主任:俵坂孝宏
主題歌:「女番長ブルース」八田富子
出演:池玲子 宮内洋 小山明子 風間千代子 女屋実和子
シネマスコープ カラー 84分

京都の市街地を中心に活動する京都パール団。女番長の真紀は愚連隊の一郎と組んで修学旅行生相手にいかがわしい写真の売買や売春の斡旋などをして金を稼いでいる。ある日、お土産代を落として困っているという中学生にアルバイトしないかと声を掛けた真紀は、彼女が先日新聞に載った中学生売春の当事者だったことに驚いた。そこで一郎が連れてきたカモ・呉服屋の若旦那の中村に処女と偽って高値を吹っ掛けることにした。枕探しに遭った中村は一郎にクレームをつけたが後の祭り。中学生は既におらず、売春の世話をしたけどボディーガードを引き受けた覚えはないと真紀は突っぱねた。そこにやってきた地元の暴力団・黒地組は、挨拶に来ずに無断で商売をする一郎に制裁を加えたのだった。

ある日、パール団の溜まり場となっているゴーゴーバーに大阪ミナミを拠点とする黒百合会が乗り込んできた。仲間の知子がリンチされ、女番長のユリが言い残した万博道路という言葉を頼りに真紀は団員と大阪にやってきた。真紀はユリとサシで勝負をつけることにしたのだが、そこをレースカーの遊び場とする露木栄三が仲裁に入ったことで勝負はお預けとなった。栄三とユリは集団就職で大阪にきた幼なじみだったが、その道から外れた栄三は金や学歴ではなく実力で生きることが出来るレーサーを目指すことにしたのだ。

一郎は新たな仕事を手に入れていた。それは街のど真ん中にある墓地の移転だった。墓地は一等地にありそれを売り飛ばして山科に引っ越せば大きな利ザヤが出る。その話を玄海和尚に持ちかけるとあっさりと同意したため、一郎はおこぼれに預かることになったのだ。移転には学生のアルバイトを雇うためわざわざ力仕事をして手を汚す必要もなかった。和尚は金だけでなく女にも目がないため絶倫和尚と呼ばれていた。一郎は墓移転の手数料として3千万円の10パーセントを契約通り要求したが、5万円しかもらえなかったため芸者遊びしていることを檀家に全てぶちまけると脅した。だが和尚のバックに黒地組がついていることがわかったため黙って引き下がるしかなかった。それでも諦めきれない一郎が何かいい知恵はないかと真紀のアパートを訪れると、私に任せてくれるなら全額巻き上げてみせると彼女は言った。その条件は儲けの折半。一郎は真紀に賭けてみることにした。

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女番長ブルース 牝蜂の逆襲

  • posted at:2018-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
すけばんぶるーすめすばちのぎゃくしゅう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年10月27日 併映「昭和残侠伝 吼えろ唐獅子」 
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
原案:小山裕久
脚本:皆川隆之 鈴木則文
撮影:古谷伸
照明:若木得二
録音:堀場一朗
美術:井川徳道
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
助監督:皆川隆之
記録:田中美佐江
装置:温井弘司
装飾:宮川俊夫
美粧結髪:東和美粧
衣裳:高安彦司
擬斗:三好郁夫
進行主任:真沢洋士
主題歌:「女番長ブルース」八田富子
挿入歌:「恋する者たちよ」ピーター
・・・:「波止場」西来路ひろみ
出演:池玲子 弓恵子 西来路ひろみ 賀川雪絵 阿部徹
シネマスコープ カラー 86分

女ネリカンを脱走した牝蜂が結成したアテネ団。女番長の玲子は団員を率いて神戸を中心に非行の限りをつくしていた。玲子と真弓が三宮駅前の歩道橋でカモを探していると石部金吉のような物堅い男が歩いてきた。真弓は止めた方がいいと諭したが、そんなヤツに限ってスケベ男に違いないと玲子はアタックすることにした。彼女は中年男に近づくと100円恵んでくれたらいい娘を紹介してあげると話しかけた。そして脈があるとみるや、育ちのいい名門女子大生がお金に困っていて今日中に2千円を都合しなければならないのとまくしたてた。こんなチャンスは二度とないと言われ心がぐらついた男は気安くついて行った。ホテルの一室で男のお相手をするのは女子大とは無縁の団員・サセ子だった。彼女は精力がつくモノを作ると言ってドリンクに睡眠薬を混ぜた。その効果はてき面で男は一瞬にしてダウンした。簡単には起きないことを確認するとサセ子は玲子と真弓を招き入れて金品を物色したが、財布には3千円と小銭。悪態をつくと三人は男の乗用車を盗んで逃走を図った。ところがその途中でエンジンがオーバーヒートしたため近くに停まっていた代わりの車を盗もうとしたのだが、鍵が掛かっていてどうしようもなかった。そこで窓を石で叩き割ろうとしたのだが、偶然通りかかった杉岡英二をリーダーとするバイク集団・学生愚連隊に一部始終を見られてしまった。黙って後ろに乗るか、警察に通報されるかの選択を迫られた玲子たちは、仕方なくバイクに乗ることにした。英二たちは廃工場に連れ込んで三人を犯そうとしたのだが、抵抗に合って手こずるうちに玲子の用心棒である北神会の巽次郎が助けに駆けつけたのだった。

ある日、アテネ団に入りたいとセーラー服の女子高生がやってきた。玲子は宥子がバージンであることを知ると課題を出した。それは自らの指で処女を喪失することだった。度胸試しをクリアすると玲子は彼女に合格を与え、アジトにしているアパートに招くとデパートで万引きした服で着飾らせた。そこに訪ねてきたのは前の女番長で二度目の少年院帰りのジュンだった。現在のアテネ団は玲子が作成したアテネ憲法で規律を正していたが、束縛されることに反感を抱くジュンはその考え方に異議を唱えた。その頃、巽は部下の前で北神会は今や押しも押されぬ極道予備軍で後は秋本組からのお墨付きをもらうだけだと訓示した。彼の夢は秋本組の幹部になることであり北神会が秋本組の一部となることだったが、アテネ団が組に挨拶に来ていないことを金庫番の紺野房夫から咎められうなだれた。秋本組は神戸を中心に活動する暴力団で、組長の秋本剛は関西一円を牛耳ることを目論んでいた。そのために北神会やアテネ団、そして5年前に関本組の組長を殺害して逮捕され出所してきたばかりの土居政也をも利用しようと考えていた。

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