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地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

  • posted at:2017-10-19
  • written by:砂月(すなつき)
ちきゅうこうげきめいれいごじらたいがいがん
東宝
配給:東宝
製作年:1972年
公開日:1972年3月12日 併映「ミラーマン」「帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣に乗る」「天才バカボン 夜まわりはこわいのだ」
監督:福田純
製作:田中友幸
脚本:関沢新一
撮影:長谷川清
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:佐藤幸次郎
音楽:伊福部昭
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
主題歌:「ゴジラ マーチ」石川進
・・・:「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」石川進
特殊技術:中野昭慶
撮影:富岡素敬
美術:青木利郎
合成:土井三郎
操演:中代文雄
光学撮影:徳政義行
監督助手:岡田文亮
編集:田村嘉男
現像:東京現像所
製作担当者:森知貴秀
出演:石川博 梅田智子 菱見百合子 高島稔 藤田漸
シネマスコープ カラー 89分

売れない劇画家の小高源吾はマネージャー・友江トモ子の紹介でマンガ雑誌の編集部に原稿を持ち込んだが、肝心の怪獣「シュクラ」のデザインが出来ていなかった。以前、雑誌上で子供の嫌いな物のアンケートを取った時に一位が宿題だったことを編集長から聞いたことがあったためそれを具現化しようとしたのだ。だが門久編集長からは発想が単純だと言われ、トモ子からはまた別の紹介口を探さなきゃと愚痴られ。彼女が次に目をつけたのは、東京郊外で建設が進んでいるゴジラ塔が売りの世界子供ランド建設委員会だった。嫌々ながらも建設現場の事務所に向かった源吾は、英語交じりの日本語を話す事務局長のクボタからジオラマを使って会場の説明を受けた。ゴジラ塔には古今東西未来の怪獣の資料を集めて展示し、エレベーターで上った顔の部分は展望台となる。航空灯台や宇宙観測設備などを敷設する他に、子供たちの遊び場や図書室、食堂なども併設して平和の精神を学ぶ施設となるのだ。子供ランドを一層よくするためのアイデアを求められ、今のままでは怪獣の数が少ないことを問題視した源吾がシュクラや教育ママの怪獣「ママゴン」の話をすると、クボタはとても喜びデザインを任せたのだった。安心した源吾は、怪獣の資料を集めるには怪獣島に住みついている怪獣のことも考えてみてはどうかと提案したが、クボタは平和の役に立たない怪獣島に住む怪獣は子供ランドの完成後に抹殺すると言った。仕事部屋に戻った源吾が早速デザインの製作に取り組んでいると、契約が成立したことを喜んだトモ子がやってきた。不満を口にする源吾をトモ子は納得させようとしたが、彼はクボタが言う「絶対の平和」という精神が気に入らなかった。

翌日、デザイン画を完成させた源吾が向かった先は建設委員会事務局が入ったオフィスビルだった。彼が入り口のドアに手を掛けようとした途端、中から飛び出してきた若い女と衝突した。何かを落としたと声を掛けたがそのまま走り去り、その後をクボタたちが追い掛けてきたことで何かあると感じた源吾は嘘の方角を指差した。隅に転がった物を拾い上げるとそれはリールに巻かれた磁気テープだった。とりあえず5階の事務局に入った彼はそこで少年のような会長と会った。会長はM宇宙ハンター星雲の軌道計算をしており、戻ってきたクボタとの会話でアクション2のテープがなければ計画が大きく狂うことを知った。あのテープと関係があるに違いないと考えた源吾がその内容について尋ねると、会長は女が産業スパイよりも悪質な存在で、自分が絶対の平和のために働いていることを打ち明けた。その夜の帰り道、公園の中で源吾はあの女と出会った。テープを返してくださいと懇願する彼女に対し源吾はクールに対応したが、暗闇から現れたヒッピー姿の男から背中に何かを突きつけられた。

屋台的映画館
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長篇怪獣映画 ウルトラマン

  • posted at:2017-08-22
  • written by:砂月(すなつき)
ちょうへんかいじゅうえいがうるとらまん
TBS=円谷プロダクション
配給:東宝
製作年:1967年
公開日:1967年7月22日 併映「キングコングの逆襲
監督:円谷一
プロデューサー:市川利明 末安昌美
脚本:金城哲夫 若槻文三 上原正三 関沢新一
撮影:内海正治
照明:山口偉治
美術:岩崎致躬
効果:西本定正 知久長
音楽:宮内國郎
助監督:鈴木俊継 東條昭平
編集:近藤久 柳川義博
録音:キヌタ・ラボラトリー
現像:東京現像所
制作担当者:熊谷健
特殊技術・撮影:佐川和夫 鈴木清
特殊技術・照明:小林哲也 原勲
特殊技術・美術:成田亨
特殊技術・光学撮影:中野稔
特殊技術・助監督:大木淳 山本正孝
特殊技術・制作担当者:上村宏 森田康司
特殊技術:高野宏一
監修:円谷英二
出演:小林昭二 黒部進 桜井浩子 二瓶正也 石井伊吉
スタンダード カラー 79分

パリに本部を置く国際科学警察機構の日本支部に科学特捜隊と呼ばれる5人の組織があった。彼らは怪事件や異変を専門に捜査し地球を防衛する任務を持っていた。ある夜、養成学校を首席で卒業したエリート隊員のハヤタが竜ヶ森上空を小型ビートルでパトロールしていると、青い光を放つ球体がマッハ2のスピードで飛んでいるのを目撃した。そこで彼は基地にそのことを報告し接近して正体を見届けることにしたのだが、小型ビートルは急速に近づいてきた赤い球体と衝突し墜落した。命を落としたハヤタの前に現れたのは、M78星雲からやってきた宇宙人だった。宇宙の墓場へ護送する途中で宇宙怪獣ベムラーに逃走され地球まで追いかけてきたのだ。自分の不注意で事故を起こしハヤタを死なせてしまったことに責任を感じた宇宙人は、償いとして自分の命を分け与えて一心同体となり地球の平和のために働くことにした。

怪光を発する球体が次々と竜ヶ森上空に飛来したことが埼玉県警の警邏隊からの緊急通報で科特隊に伝えられた。青い方は湖に落下し、通過中の飛行物体と衝突した赤い方が竜ヶ森に落下したことがわかると、ムラマツキャップは通信を担当するフジアキコ隊員にハヤタに呼びかけるよう命じた。だが応答がなかったことから、ムラマツはアラシ隊員、イデ隊員とともにジェットビートルで現場へ向かった。小型ビートルは無残な金属の塊と化していたが、ハヤタの遺体は見つからなかった。アラシが不審に思っていると、警官やキャンパーが不可思議な証言をした。光を放つ赤い球が現れハヤタを抱きかかえるように舞い上がったというのだ。そしてしばらくすると爆発し、それと同時に目撃者全員が気を失ったためその後がどうなったかを知る者は誰ひとりいなかった。アラシはムラマツにハヤタ捜索の提案をし警官たちとともに呼びかけたが、翌朝になっても見つかることはなかった。あと1時間捜索して見つからなければ警官に後を任せて戻ることに決めたムラマツだったが、突如湖から怪獣が現れたことで予定を変更した。それこそが青い球体の正体のベムラーだった。

基地で吉報を待つアキコだったが、ハヤタの帰還は絶望視されていた。だがスピーカーの向こう側から呼びかけてきたのはそのハヤタだった。彼は特殊潜航艇S16号を竜ヶ森まで運んでほしいを要請し、笑顔になったアキコはジェットビートルを操縦して湖のYマーク地点でそれを切り離した。そこへモーターボートでやってきたハヤタは、事故の説明を後回しにしてムラマツに作戦の趣旨を説明し了解を得た。それはS16で湖底に眠る長旅疲れのベムラーの寝首を掻き、水面から顔を出したところをジェットビートルで攻撃するという作戦だった。

屋台的映画館

チチを撮りに

  • posted at:2017-06-02
  • written by:砂月(すなつき)
ちちをとりに
ピクチャーズネットワーク=日吉ヶ丘PICTURES
配給:デジタルSKIPステーション
製作年:2012年
公開日:2013年2月16日
監督:中野量太
プロデューサー:平形則安
脚本:中野量太
撮影:平野晋吾
照明:谷本幸治
録音:島津未来介
助監督:松尾浩道
制作担当:星野友紀
脚本協力:大野敏哉
音楽:渡邊崇
VFXスーパーバイザー:樋口良
音響効果:大塚智子
編集:中野量太
出演:柳英里紗 松原菜野花 渡辺真起子 滝藤賢一 二階堂智
アメリカンビスタ カラー 74分

学校を抜け出して川原で弁当を食べ昼寝するのが日課になっている女子高生の東村呼春(17歳)。いつものように昼寝をしていると、脱いだ右足の靴が流されたのだった。幸か不幸かその靴は流木に引っかかって止まったが、川の真ん中にあるため取れやしない。困っている呼春に声を掛けたのは通りすがりの二人の青年だった。釣りから帰る途中だった二人は興味本位に釣竿を振るが、釣り針は簡単には引っかからなかった。太陽が西にかなり傾いた頃、何やってんのと呼春に呼びかけたのは姉の葉月(20歳)だった。フリーターの彼女は昼キャバで働いているが、大事な話があるから午後6時に自宅へ集合せよという母・佐和からのメールがあったため早上がりして帰宅する途中だったのだ。青年たちの頑張りでようやく靴を手にすることが出来た呼春は、姉の自転車に二人乗りして帰った。

母が言う大事な話とは?再婚?血が繋がっていないとか?そんな話を二人がしていると、仕事で外出していた佐和が寿司を持って帰ってきた。夕食中にマグロのことで葉月と呼春が口論していると佐和があることをポツリと言った。二人の父・正高が死ぬというのだ。半年前に末期がんが見つかりもう助からないと3日前に正高の弟の西森徹二から連絡があったため、佐和は翌日が休日の二人に会いに行くように勧めたのだった。だが葉月は彼女の性格を知っていた。自分が嫌なことはいつも娘に押し付けるのだ。正高は14年前に愛人を作って家出したので、葉月たちにはこれといった思い出はなかった。そんな二人に佐和は会ってお別れしてくることと命令口調で言い、葉月にあの人の顔写真を撮って欲しいとカメラを渡した。どんな顔をして死んで行くのかを見てザマーミロと笑ってやるのだという。それを聞いた彼女たちは絶句した。

翌日、お遣いを引き受けた二人は渋々電車に乗った。呼春が父のことについて尋ねると、葉月は小学校に入学した頃の話を始めた。どうしてもチョコの匂いがする消しゴムが欲しくて万引きし、それを知った正高は激怒して叩いた。その後ずっと頭を撫でながら泣き続けた姿を見てもう二度としないと心に誓ったのだ。それを聞いた呼春は姉をうらやましく思った。佐和が父に関する写真を全て焼いてしまったため、彼女にはこれといった思い出がなかったからだ。その頃、自宅にこれから正高の葬式が行われるという連絡が徹二から入った。

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血を吸う薔薇

  • posted at:2016-09-06
  • written by:砂月(すなつき)
ちをすうばら
東宝映像
配給:東宝
製作年:1974年
公開日:1974年7月20日 併映「急げ!若者」
監督:山本迪夫
製作:田中文雄
脚本:小川英 武末勝
撮影:原一民
美術:藤谷和夫
録音:矢野口文雄
照明:森本正邦
音楽:真鍋理一郎
編集:池田美千子
合成:三瓶一信
スチール:石月美徳
監督助手:小栗康平
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
現像:東京現像所
製作担当者:広川恭
出演:黒沢年男 田中邦衛 佐々木勝彦 岸田森 望月真理子
シネマスコープ カラー 83分

聖明学園で心理学を教えるためにやってきた白木は甲斐小泉駅に降り立った。人気がないことから乗車券を専用の箱に入れて通り抜けようとしたが、駅員室のカーテンの隙間から駅長が顔を覗かせていたことから聖明学園のことを尋ねてみることにした。だがバスはあるが夜まで出ないよとそっけなく答えてカーテンを閉めてしまった。白木は仕方なく外でバスを待つことにしたが、そこにやってきたのは学園からの迎えの車だった。運転手を務めていたのは学長助手の吉井教授で、退屈な長い時間を白木は他愛のない会話で潰すことにしたが、やがて奇妙な光景が目に飛び込んできた。事故車がそのままの状態で放置されていたのだ。そのことについて尋ねると、二日前に酔っ払い運転のトラックを避けようとして事故を起こしたと吉井は言った。運転手、同乗者ともに即死だったが、その同乗者が学長夫人だったと聞いてぞっとした。しばらくして学園に到着すると、白木は学長宅に案内された。出迎える学長に彼はお参りさせてほしいと願い出たが、ほんの少し前に地下室で夫人の仮埋葬を済ませたばかりだと言った。この土地の古い習慣で、通夜を終えて荼毘に付す前に再び蘇るかもしれないという願いを込めて七日間遺体を安置しておくのだという。それを聞いて寮に戻ろうとした白木に学長は今夜ここへ泊ってもらうと言った。学長はブランデーを注ぎながらこの学園について話し、就任の乾杯をした。そして次期学長に考えていると話すと、僕にはそんな資格がないと白木は答えた。すると学長は、私には長年の持病があって学園にほとんど出られないことから後継者となる人物を探していたと言った。そして今夜この屋敷に泊まるのは、君という人物をよく知っておきたいからだと続けた。戸惑う白木に学長はブランデーのお代わりを勧めた。

深夜、黄色い薔薇が飾られた屋敷の一室に泊まった白木は、何処からともなく聞こえてくる女性の歌声で目覚めた。窓を叩く風の音ではないことを確かめるとその声の在り処を求めて部屋を出た。廊下を進んで行くとその先にそれらしき部屋があり、扉を開けると無残にひび割れた鏡が彼の顔を映した。さらに奥へ進むと窓際にネグリジェを着た女性が背を向けて立っていた。振り向いたその女性が胸から血を流していたことから近づいて話しかけたが、牙をむいた別の女性が彼の背後から現れ掴みかかられた。驚いて部屋を飛び出した白木だったが、廊下で挟み撃ちに遭い頭を殴られて気を失った。鳥の声で目覚めた彼は、ベッドから起き上がると頭痛に耐えながらあの部屋へ向かった。だが昨夜と様子が違うことで夢だったと思いこむことにしたが、牙をむいたあの女性に見覚えがあった。そこで暖炉の部屋に飾られた肖像画をもう一度見直すことにし、確信した。あれは間違いなく学長夫人だったのだ。もしそうであれば安置されている夫人の遺体はないはずだ。そう考えた白木は地下室に降りて確認することにした。

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