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日本一のゴリガン男

  • posted at:2018-07-01
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんいちのごりがんおとこ
東宝=渡辺プロ
配給:東宝
製作年:1966年
公開日:1966年3月16日 併映「何処へ」
監督:古澤憲吾
製作:渡辺晋 森田信
脚本:笠原良三
撮影:小泉福造
美術:竹中和雄
録音:増尾鼎
照明:隠田紀一
整音:下永尚
音楽:宮川泰
主題歌:「しびれ節」
・・・:「何がなんがかわからないのよ」
監督助手:長野卓
編集:黒岩義民
合成:松田博
現像:東洋現像所
製作担当者:堤博康
出演:植木等 浜美枝 進藤英太郎 藤村有弘 人見明
シネマスコープ カラー 93分

西北商事の無責任社員・日本等は出張がてら残りの経費をパチンコにつぎ込んで見事その倍の景品を手にしたのだが、時間を浪費したことで帰りの列車に間に合わないかもしれないことがわかると慌てて駅に向かって駆け出した。だが工事現場付近を通り掛かったときに運悪く空から降ってきた鉄骨に当たり生死をさまようことになったのだ。それから一年後、奇跡的に全快し退院することになった等は第一脳外科病院の担当医師から前後三回に亘る手術に耐えられたのは強心臓のおかげだと感心され、手術の度に脳みそに溜まった余分なカスや水分を取り除いたことで頭の回転が入院前の100倍になったとお墨付きをもらった。生まれ変わった彼は早速出社することにしたのだが、社長室の受付には見慣れない女性が座っていた。更に営業第一課に行っても自分の席がなく、石亀という知らない営業課長から不審者扱いされた。かみ合わない話が進行して行くうちに等はようやく自分が置かれている立場を理解した。彼が勤めていた会社は半年前に倒産し、その権利を買った統南商事が同じ場所に引っ越してきたのだ。そうとわかると等は石亀にある提案をした。「僕をお宅で使ってみませんか?」と。面食らった石亀が会社は不況対策で合理化を行っており社員を増やせるわけがないと断ると、等は当分の間、月給なしで働くと切り出したのだ。そんなバカな奴がいるかなどとやりとりをしていると、石亀は浅利営業部長に呼び出され、食品代理店の接待プランを早急に提出せよと命じられた。経費は不況によって前年の3割減。にも拘らず開催場所は熱海の一流旅館、家族も招待して飲み放題食い放題、おみやげ等々。それらを全て会社で負担することは容易いことではなかった。その話を聞いた等は、僕が月給なしでバッチリやって見せますよと啖呵を切った。

船橋ヘルスセンターに向かった等はまず営業担当と掛け合い、日帰り参加者200名で芸者なしの宴会、その代わりに一流芸能人のアトラクションを行うプランを説明した。そして嫌がる担当に別口で儲けさせてやると約束し飲み物とおみやげは全て持ち込みという条件を飲ませた。宴会当日、等は酒販メーカーの販売課長に直接飲み物を持ってこさせると請求書を突き返し、イベントの共同主催として大々的に宣伝すると約束して強引に条件を飲ませた。そして一流芸能人の役を自分と石亀が務めたショーは招待客から喝采を浴びた。宴会が終わると等はヘルスセンターに併設する遊園地に招待客を誘導し有料で入場させた。その結果、経費は前年の半分の額で収まり、会社には出席者からの感謝の手紙が予想以上に届いたのだった。浅利が石亀にその理由を尋ねると、横から割り込んできた等が説明を始めた。招待客は増えているが家族連れだったことで宿泊費等の遊興費が掛かっておらず、飲料はメーカーのタイアップでタダ。更に招待客が自腹で支払った遊園地の入場料の上がりの半分を会場代から差し引かせたのだ。会社の名前さえ使わせてもらえれば給料はいらないというこの奇妙な社員に困惑する浅利。すると等は「日本等課」を勝手に立ち上げ、一人で取引先を探して商売することにしたのだった。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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