衛星劇場
配給:ドーガ堂
製作年:2007年
公開日:2007年12月8日
監督:堀禎一
プロデューサー:加藤智行 井戸剛
ラインプロデューサー:角田信雪
アシスタントプロデューサー:海老沢玉希
原作:紺條夏生
脚本:尾上史高 多胡由章
脚本協力:紺條夏生 長井友和
音楽監督:虹釜太郎
撮影:佐久間栄一
照明:山本浩資
録音:川井宗満 西条博介
整音:吉田憲義
音響効果:深田晃
美術:小泉剛
編集:張本征治
監督補:菅沼隆
助監督:田辺悠樹
主題歌:「はじまり」広沢タダシ
挿入曲:「マザー・ブルース」コハラ・スマート
挿入歌:「ユメギミ」久保亜沙香
制作プロダクション:BEDLAM
企画:ドーガ堂
出演:甲斐麻美 中山麻聖 馬場徹 木口亜矢 滝川英治
アメリカンビスタ カラー 113分
県立北羽田高校の美術部に所属する三つ編みメガネの浅井留美は一見普通のマンガやアニメが大好きな2年生で、特に推しているのはイケメンが主人公の大ヒットアニメ「鋼の王子様」だ。だがその実態はディープな腐女子だった。腐女子とはボーイズラブ(BL)をなどの創作物を好む女性のことを差し、留美の場合はイケメンの二人が話しているだけで妄想を膨らませてしまうのだ。ある日の放課後、いつものように美術室に籠って絵を描いていた彼女だったが、調子が出ないので帰ることにした。同じA組の千葉俊介と阿部隆弘が話しているのを見てから妄想が止まらなくなったのだ。
勇気を出して千葉に告白をした松井曜子だったが見事に撃沈した。何とか仕返し出来ないかと考えていた彼女は親友の泉千夏を利用することにした。クラスメイトの前で告白させ、フラれれば千葉に反感を持つ女子たちが必ず味方になってくれる。そこに曜子が出て行ってぶん殴れば千葉は完全な悪者になるのだ。そうなれば千夏は一途な女ということで男子からの人気が上がり、女子たちは勇気を称えるはずだ。曜子が計画を話すと、それを聞いた千夏は目的のために利用されているような気がした。だがあなたの幸せのことしか考えていないと言われたことで気持ちが高揚した彼女は疑いながらも信じてみることにした。
翌日、千夏はクラスメイトが見ている前で千葉に告白した。そして読んで欲しいとラブレターを差し出したが、好きな奴がいるからと断られた。曜子はタイミングを見計らって彼の前に出ると調子に乗るんじゃないと叱責し頬を平手打ちした。そして千夏を慰めようとしたところ彼女は曜子の右手を掴みそこについた千葉の匂いを嗅ぎ始めたのだ。その様子を静かに見ていた留美は千夏が流す涙の意味がわかりそうでわからなかった。美術部の部室で弁当を食べていた彼女はついうたた寝をしてしまい、昼休みの終了を知らせるチャイムで飛び起きた。次の授業は体育だったことから留美は慌てて教室に戻ることにしたのだが、そこでは千葉と阿部がじゃれあっていたのだ。彼女の勘違いだったが、本物のBLを間近で見たショックはとても大きくその場で気を失ってしまった。
屋台的映画館
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