東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年6月13日
監督:鳥居元宏
企画:岡田茂 日下部五朗
脚本:中島貞夫 掛札昌裕
撮影:増田敏雄
照明:長谷川武夫
録音:荒川輝彦
美術:雨森義允
音楽:八木正生
編集:神田忠男
助監督:萩原将司
記録:塚越恵江
装置:吉岡茂
装飾:松原邦四郎
美粧:田中利男
結髪:妹尾茂子
衣裳:岩逧保
擬斗:三好郁夫
進行主任:武久芳三
主題歌:「女王蜂のフーガ」和田アキ子
協力:大阪 クラブスワン
出演:大原麗子 渡瀬恒彦 三島のり子 夏純子 市地洋子
アメリカンビスタ カラー 87分
大賑わいの大阪万博の会場へカモを求めてやってきたのは、東京からヒッチハイクでたどり着いた神田サチ子、千葉の団体客からどさくさに紛れて弁当を失敬する藤井美奈、そしてその中の老人に身の上話をして同情を引き金をせびり取ろうとする遠山ハツエの三人だった。その夜、ゴーゴー喫茶で踊っていたサチ子はそこにたむろしている地元の女グループに金を掏り盗られたことに気付き、ボスの美奈に返して欲しいと言った。すると彼女は金がないというサチ子にいい男を世話してやるから自分で稼ぎなと言った。その男というのは一帯のシマを仕切る暴力団・戸田組のチンピラ・三郎だった。サチ子をホテルに連れ込むと先に風呂へ入って彼女を待つ三郎だったが、その気がないサチ子は彼の衣服から金を抜き取り、冷蔵庫からビールをバッグに忍ばせて逃げた。それに気づいた三郎は追い掛けようとしたが、隣室から出てきたカップルに見られたことでバツが悪いため部屋に引っ込んだ。そのカップルとはハツエとあの老人だった。
サチ子からもらった斡旋料が三郎から抜き取った金だと知った美奈は慌てた。何故なら彼女のせいでとばっちりを受けるかもしれないからだ。そのことを知っていたサチ子は、私を匿わないと困るんじゃないのと今夜の宿を要求した。困った美奈はスナックジュンのママ・おすみと相談し、客を引いてきたらしばらくここにいていいということになった。
ある日、何かを企む美奈、サチ子、ハツエがスーパーへやってきた。ハツエは二人に目配せするとふたつのパンを万引きし警備員に捕まった。事務所に連れて行かれたハツエは販売主任の山上義夫から取り調べを受け、何でも言うことを聞くという彼女をホテルに連れ込んだのだった。だがそれは悪女たちの作戦で、会社に知られたら大変なことになるわよと強請ったのだ。翌日、事務所に乗り込んだ美奈とサチ子は脅しをかけて大金をせしめたが、その帰りにショッピングモールで三郎と鉢合わせした。タクシーでのカーチェイスになるものの何とか逃げ切ることに成功した。今回の件で味を占め、さらに儲かることはないかと考えていたところ、サチ子がある提案をした。それはバー荒らしだった。万博で大阪が女不足であることを利用し、支度金だけせしめて逃げるというのだ。それを聞いた美奈は大乗り気で早速実行することになったが、最初に狙ったカーネギークラブのママは警戒心が強く、少額しかもらうことが出来なかった。仕方なく次の手段を考えていると、その店の客の中にハツエが半年ほど前に寝たことがある男がいた。その男の正体が金を払わずに逃げた村上産業の社長だとわかると、翌日美奈とサチ子は妊婦の恰好をさせたハツエとともに会社を訪問した。
屋台的映画館
PR