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いいかげん馬鹿

  • posted at:2017-08-31
  • written by:砂月(すなつき)
いいかげんばか
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1964年
公開日:1964年4月29日 併映「拝啓総理大臣様」
監督:山田洋次
製作:脇田茂
脚本:山田洋次 熊谷勲 大嶺俊順
撮影:高羽哲夫
美術:浜田辰雄
音楽:池田正義
録音:松本隆司
照明:戸井田康国
編集:浦岡敬一
調音:吉田庄太郎
助監督:熊谷勲
装置:清水勝太郎
渉外事務:池田義徳
進行:峰順一
出演:ハナ肇 岩下志麻 花沢徳衛 犬塚弘 松村達雄
シネマスコープ カラー 86分

昭和十九年、東京の空襲が激しくなり水上弓子は母に連れられて父の郷里である瀬戸内海の春ヶ島という小島に疎開してきた。都会育ちの弓子にとって島の暮らしは全て珍しく、まるで外国にきたような夢のような気持ちだった。そこで会った海野安吉は水神様の石台に捨てられていたところを独り者の源太爺さんが拾って男手ひとつで育てあげた少年で、乱暴者だが彼女にはやさしく接した。ある日、病身の母が心臓麻痺で倒れそのまま帰らぬ人になった。友達もおらずひとりぼっちなった弓子のことを心配した安吉はきれいな貝殻がたくさん落ちている島へ連れて行くことにした。ところが時を忘れて遊ぶうちに係留していたはずの小舟が沖へ流されてしまった。幸い通り掛かった船に助けられたことで大事には至らなかったが、安吉は源太にこっぴどく叱られた。そのことが原因で彼は夜中に舟を漕いで島から逃げ出したのだった。村中が大騒ぎで捜したものの安吉の舟を見つけることは出来なかった。

ふたりが再会したのは、十数年後の弓子が大学の合格通知を受け取った日だった。オリエンタルプロダクションという興業会社の主事として楽団コパカバーナを引き連れて島にやってきた安吉は、村人へのお詫びとして本物のジャズを聞かせたいと村長で網元の海神丸に申し出た。するとその熱意に負けた村長は許可を出したのだった。早速、島中にポスターを貼り始めた安吉だったが、ある家の前にくるといきなり身なりを整え始めた。そこは弓子が住む家だった。久しぶりの再会に緊張する安吉。その時そこへやってきたのは大学合格を祝って魚を持ってきた源太だった。彼は玄関に立っている男が安吉だとわかると何故今まで便りをよこさなかったんだといきなり殴った。すると少年時代の恐怖が蘇り安吉は怯えて逃げ出したのだった。

小学校の講堂で午後六時から始まった演奏会にはたくさんの村人が集まった。ジャズの音楽が流れる中、ステージに登場したのはダンサーのサリー松丘だった。その肌を露出した衣裳に男たちは興奮したが、弓子を始めとする女たちは目を伏せた。そこへ意見したのは、弓子の幼馴染・友子の父親の竜王丸だった。同業者である竜王丸と海神丸は何かにつけていがみ合っており、ストリップまがいのダンスに許可を出して神聖な講堂を汚したことがけしからんというのだ。すると口論に見兼ねた男たちが竜王丸をつまみ出したことで会場はさらにヒートアップした。演奏会の一夜は何とか終わったが、騒動はまだそれだけではなかった。翌朝、旅館に泊まるサリーが別室のバンドマスターを起こしに行くとバックダンサーの娘といちゃついていた。マスターはサリーの夫なのだ。頭に血が上った彼女は厨房から包丁を持ち出すと追い掛け回した。この島で刃傷沙汰が起きたのは明治維新以来だった。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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