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季節風

  • posted at:2017-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
きせつふう
松竹=NPミュージックプロモーション
配給:松竹
製作年:1977年
公開日:1977年7月16日 併映「愛情の設計」 
監督:斎藤耕一
制作:中川完治
企画:西川宗明 中西正治
脚本:長野洋
撮影:坂本典隆
美術:芳野尹孝
音楽:東海林修
録音:平松時夫
調音:松本隆司
照明:八亀実
編集:杉原よ志
スチール:赤井薄旦
監督助手:仲倉重郎
装置:森勇
装飾:宮崎琢郎
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
進行:柴田忠
制作主任:沼尾鈞
主題歌:「季節風」野口五郎
挿入歌:「感情曲線」野口五郎
制作協力:東洋工業株式会社 ポリドールレコード
出演:野口五郎 大竹しのぶ 宇佐美恵子 加藤治子 新克利
シネマスコープ カラー 86分

大学受験に失敗した高村慎次は肩身の狭い思いをしていた。彼は八戸の兄夫婦が切り盛りする酒屋で母の琴絵とともに同居していたが、落ちたのは今回が初めてではなかった。前年は父が亡くなったことで心に余裕がなかったが、次第に大学へ行くという意欲が薄れてきていた。そんな気持ちを知ってか知らずか兄の浩一は慎次に東京の予備校へ行かせようと考えていた。店の経営が苦しいながらも浩一が彼や琴絵のことを支えようとしていたのには理由があった。慎次が腹違いの弟だからだ。だがもう浩一や妻のミツ子の顔色を見ながら生活をすることに限界を感じていたことで思いの丈をぶちまけると、浩一はひとりで好きなようにやってみろと怒鳴った。

頭にきて家を飛び出した慎次がバイクをぶっ飛ばしていると、交差点に進入してきた車にぶつかりそうになり転倒した。慌てて運転席から出てきたのは、テレビCMの撮影を終えて東京に帰る途中だったモデルの白川圭子だった。この日、慎次が彼女に会ったのは初めてではなかった。朝方、母たちからのプレッシャーで家にいるのが嫌になり、浜辺の岩場で好きなギターを弾いていると女性が手を振っていた。まさか自分にと疑いながらも立ち上がって照れながら手を振り返すと、監督からカットの声。そこでは自動車のCMの撮影が行われていたのだが、ギターの練習に熱中するあまり周りの状況に気づかなかったのだ。そんなこともあって必要以上に彼の身を案じる圭子は病院へ向かおうとしたのだが、話しているうちに東京へ行くことがわかると慎次は一緒に連れて行って欲しいと懇願した。

夕刻、立ち寄った食堂でラーメンをすすっていると、奇妙な親父が近づいてきた。その男は圭子の顔を見るなり悪い相が出ているから良くねえよと言った。何を言っているんだと慎次が眉をひそめていると、圭子が人生の分かれ道で決断を迷っているのだという。さらに顔をジロジロと見て二人の関係が何もないことを言い当てられると慎次は動揺した。食事を終えて店を出ると圭子は車を発進させたが、道を間違えてしまい本当に迷ってしまった。

東北から夜通し運転し、東京に着いたときにはもう陽が高く上っていた。車を降りた慎次は新宿駅前にやってきたものの、特に行く当てもないためとりあえず少年野球で監督をしていた山本健を訪ねることにした。そこには幼なじみで健の妹の美紀もいたが、兄の食事を用意するとすぐに帰って行った。彼女を送ろうとする慎次を引き留めた健は、俺たちのような他に身寄りのない人間は早くひとりで生きて行くことに慣れなければならないし、女だから未成年者だからと甘やかしてくれるほど世の中は甘くないんだと言った。それを聞いた慎次は何も言い返せなかった。健は勤めていた会社が倒産し失業していたが、慎次を快く受け入れた。そして慎次も恩返しとして健の商売を手伝い、そこで初めて社会の難しさを知った。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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