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つむじ風

  • posted at:2017-04-03
  • written by:砂月(すなつき)
つむじかぜ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1963年
公開日:1963年3月24日 併映「二人だけの砦」
監督:中村登
製作:深沢猛
原作:梅崎春生
脚色:清水俊男 宮崎守
撮影:成島東一郎
美術:佐藤公信
音楽:いずみたく
録音:吉田庄太郎
照明:田村晃雄
編集:浦岡敬一
録音技術:土屋勵
監督助手:麓川繁利
装置:中島好雄
装飾:町田武
衣裳:山口松男
色彩技術:倉橋芳宏
現像:東洋現像所
撮影助手:篠村荘三郎
録音助手:松本隆司
照明助手:戸井田康国
進行:金勝稔
主題歌:「つむじ風」渥美清
出演: 渥美清 加賀まりこ 川津祐介 伊藤雄之助 桂小金治
シネマスコープ カラー 89分

ある夜、乗用車による当て逃げ事件を目撃した浅利圭介が救助のために慌てて駆け寄ると、横たわってうなり続ける被害者の男が突然起き上がった。そしてケガはなかったかと心配する圭介に死んだふりしないとやられるからなと言った。どうも男たちに命を狙われているようだが、それが頭を打ったことによる事故の後遺症だと判断した圭介は自宅へ連れ帰ることにした。彼は失業中の身であることから家庭内の立場が逆転し、妻のランコは家を下宿として活用していた。さらに夫である圭介を屋根裏部屋に住まわせ家賃を徴収するのだ。そんなこともあって権威を取り戻したい彼は、逃げた車を探し出して賠償金をせしめようと考えたのだった。男の名は陣内陣太郎といい、曽祖父は十五代将軍徳川慶喜なのだという。その話がうそかまことかわからないが、圭介は陸運局で自動車の持ち主を探すことにした。夕暮れ時だったこともあって正確なナンバープレートの番号を見たたわけではないが、「すー6247」か「6249」の2台であることまでは突き止めたのだ。「6247」の持ち主は流行作家の加納明治、「6249」は三吉湯の主人・猿沢三吉だった。

花札で分担を決めた結果、圭介が明治を、陣太郎が三吉を担当することに決まった。早速明治邸に向かった圭介だったが、塙女史による高圧的な態度に負けて門前払いを食らった。一方、三吉は湯船に浸かって常連客から情報を収集した。三吉には二人の娘がおり、長女・一子の婿養子になれば第二三吉湯が手に入るのだという。山形の山奥から裸一貫で飛び出して来た彼は三助上がりで、今では二軒の銭湯の他にも財産があるという噂だった。さらには翌年の区議会議員の選挙に出馬するという話もあった。一筋縄では行かないと考えた陣太郎は尾行してさらに調査を進めると、三吉には泉湯を受け継ぐライバルで悪友の泉恵之助がいることがわかった。そこで恵之助のことを調べるために泉湯へ行き、のぼせて倒れる芝居を打った。その結果、文学好きの息子・竜之介と知り合うことが出来たため、明治の知り合いと称した。捕物帳と競輪新聞しか読まない父親に理解されない竜之介は番台に座りながらも密かに小説を書いていたことで、陣太郎が文学は反逆の精神の中に生まれると説くと感激した。だが竜之介は恵之助が三吉と絶交したことで一子と会ってはならんと怒鳴られ、一子は母のハナコが株の投資で大儲けして泉湯の近くの空き地に第三三吉湯を建てようとしている話を偶然聞いたことから二人は自分たちが悲劇的な立場にいることを知った。そのことがわかると陣太郎はまず三吉に近づき、5日前の午後6時20分に車で何処にいたかと尋ねた。そして目撃したと言うと、三吉は陣太郎を秘密探偵だと思い込んでアパートで愛人と会っていたことを自白したのだ。三吉の線が消えたことで陣太郎は調査を明治一本にに絞ることにした。

屋台的映画館
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