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天国にいちばん近い島

  • posted at:2020-06-19
  • written by:砂月(すなつき)
てんごくにいちばんちかいしま
角川春樹事務所
配給:東映
製作年:1984年
公開日:1984年12月15日 併映「Wの悲劇」
監督:大林宣彦
製作:角川春樹
プロデューサー:坂上順 菅原比呂志
原作:森村桂
脚本:剣持亘
潤色:大林宣彦 小倉洋二
撮影監督:阪本善尚
照明:渡辺昭夫
録音:宮内栄一
美術デザイン:薩谷和夫
音響デザイン:林昌平
音楽監督:朝川朋之
音楽プロデューサー:高桑忠男 石川光
主題歌:「天国にいちばん近い島」原田知世
編集:大林宣彦
助監督:小倉洋二 内藤忠司
記録:黒岩美穂子
効果協力:スワラ・プロダクション 稲村和巳
特機:大島豊
ヘア・メイク:岡野千江子
スタイリスト:中山寛子
和装監修:宮崎順二
衣裳:第一衣裳 山田実
差し絵:とり・みき
スチール:遠藤功成
ビデオ編集:大林千茱萸
ネガ編集:川岸喜美枝
製作協力:P・S・C 大林恭子
出演:原田知世 高柳良一 峰岸徹 赤座美代子 泉谷しげる
アメリカンビスタ カラー 102分

父・次郎が急逝し、高校生の桂木万里は火葬場へ向かう車の中でぼんやりと幼い頃のことを思い出していた。小さな川の先には大きな海があり、ずっと南の方へ行くと地球の先っぽのところに真っ白なサンゴで出来た小さな島がある。そこは神様のいる「天国からいちばん近い島」があるんだと次郎が話してくれたことを。葬儀が終わり落ち着くと、万里は次郎と約束したそのニューカレドニアへ行ってみたいと母・光子に話した。日頃あまり口を開かない引っ込み思案な万里が自分から行動しようとしたことを喜んだ光子は了承した。

冬休みを利用してツアーに参加した万里。ルッサンホテルに着き自由時間になると、彼女はひとり自転車でヌメアの街に出掛けた。ところが街中は観光地化されており次郎が話していた印象とはまるで違っていた。諦めて帰ろうとしたとき、追い抜いて行った車の荷台からヤシの実が次々と零れ落ちた。坂道を転がるその実のせいで転倒した彼女を心配した青年は慌てて駆け寄るとやさしく起こした。彼はタロウという名の日系三世で、心細い異国で日本語の会話が出来たことに万里は安堵したのだった。ホテルまでトラックで送るとタロウは言ったが、万里はひとりで行けますからと断り自転車で帰った。後になって気づいたが、万里はタロウのことを何も知らなかった。住所や電話番号だけでなく名前さえ聞くのを忘れていたのだ。同室の山本福子からはドジ扱いされるが、きっとまた逢えると信じた。翌日、ツアー一行が動物園で見学していると馴れ馴れしい男が近づいてきた。彼は現地のインチキガイドとして知られる深谷有一で、添乗員の青山良男に絵葉書と同じ景色ばかり見せて何になると因縁をつけた。自分の風景を自分の目で見つけることが重要だと説く男の言葉に心を動かされた万里はガイドをお願いした。彼女から「天国からいちばん近い島」の話を聞いた深谷はそこはサンゴに囲まれた島ではないかと言った。だがそこへ行くにはセスナをチャーターしなければならず、多額の費用が必要となった。深谷は見せたい風景があると言い夕陽が見える高台へ連れて行った。そこから見える太陽が沈み切ったとき、水平線に緑色の光を見ることが出来れば幸福が訪れるのだいう。深谷は万里が他の人と違っているところを感じ取り高台へ向かったのだが、二人ともその光を見ることは出来なかった。その夜、万里をデートに誘った深谷はホテルのカジノに連れて行き、ルーレットで手持ちのチップを全てラッキーナンバーの9にベットさせた。ホイールと逆方向に投げ入れられたボールは勢いが弱まるとポケットに落ちディーラーは赤の9を宣言したのだ。突然の出来事に目を丸くする万里だったが、ディーラーは彼女に気づかれないように深谷へ目配せした。多額の資金を手に入れた万里はセスナでイル・デ・パン島に向かった。

屋台的映画館
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