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捨て身のならず者

  • posted at:2020-06-10
  • written by:砂月(すなつき)
すてみのならずもの
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年5月1日 併映「関東テキヤ一家 天王寺の決斗」
監督:降旗康男
企画:俊藤浩滋 矢部恒
脚本:石松愛弘 沢井信一郎
撮影:飯村雅彦
録音:井上賢三
美術:江野慎一
照明:梅谷茂
編集:田中修
助監督:沢井信治
擬斗:日尾孝司
進行主任:伊藤源郎
装置:根上徳一
装飾:武井正二
記録:勝原繁子
現像:東映化学
音楽:八木正生
出演:高倉健 浜美枝 水嶋道太郎 今井健二 山本麟一
シネマスコープ カラー 97分

週刊事件のトップ屋・矢島は暴力団大和会を追っていたが、その仕返しとして嫌がらせを度々受けた。そのことに心を痛めていたのは妻の佳代だった。「組織暴力の実態を探る」をテーマにした最新号が翌週に発売されることになっていたが、権力によって潰された。編集長の太田は従業員やそれに拘る人たちの生活を守るために条件を飲んだが、矢島は一人で戦う道を選んだ。彼には情報提供者がついているからだ。そのためには金が必要であり、佳代の兄で毎朝新聞記者の野沢に頼みに行くが断られた。ビルを出たところに横づけしたのは大和会の車で、会長の大和田が会いたいと言っていると大村が伝えると矢島はそれに応じた。事務所には幹部が勢揃いしており、大和田は何処に持ち込んでも断られた君の原稿を買うだけでなく社員にしてもいいと言った。だが矢島は暴力団の番犬になる気はないと断り、大和会の幹部は粋なジェントルマンの集まりだと皮肉った。

その夜、矢島は情報提供者である大和会の宮崎が待つホテルに向かった。ところが彼はベッドの上で殺されており、矢島は殺人の現行犯として逮捕された。取り調べを受ける彼は身の潔白を証明しようとしたが、刑事の関根は第一発見者である女中の証言を盾に追及した。矢島は殺人犯に仕立て上げられ一審で5年の判決を言い渡されたが、時折面会にくる佳代を心に拠り所にして二審での逆転無罪を信じた。ところがしばらくして佳代が交通事故で即死し、事故を起こした車が大和会のものであったことを刑務所長から聞くと矢島は大和田に会わせろと暴れた。その後、懲罰房へ送られた彼は冷静に物事を考えるように努めある結論に達した。半年が経った頃、野沢が面会にきた。すると矢島は胸の内を明かした。敢えて大和田の罠にはまって5年の刑期を全うすることに決めた。そして出所後に記事にして悪事を世間に暴露するのだ。それを聞いた野沢は何も言い返せなかった。ある日、元気のない顔をしていた矢島を心配した同室の由利は仕入れたばかりの特ダネを伝えた。それは大和田の死去のニュースだった。矢島は冗談だと思ったが、所長室に置いてあった新聞の見出しだと言われれば信じるしかなかった。

それから三年後、矢島は娑婆にいた。刑期を終え出所したものの目標を失った彼は自堕落な生活を送っていた。ある夜、アパートに戻ると人影が動いた。怪しんで灯りを点けるとそこに立っていたのは真佐子という名の女だった。彼女は理由がわからないまま男たちに追われたため鍵の掛かっていない部屋に飛び込んだというのだが、興味のない矢島はそのまま眠り込んだ。翌朝、真佐子はまだいた。長崎から上京した彼女は妾の子で父親は三歳の時に死んだと聞かされていたが、最近になって顔を見たいから東京へこないかと電話が掛かったのだ。その出来過ぎた話を興味なさげに聞いていた矢島だったが、父親の名前を聞いて我に返った。大和田謙作。大和会会長の大和田謙一郎と関係あるのではないかと考えた矢島は真佐子の父親が待つ日比谷公園まで一緒に行くことにした。

屋台的映画館
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