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大奥絵巻

  • posted at:2020-05-01
  • written by:砂月(すなつき)
おおおくえまき
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年11月16日
監督:山下耕作
製作:大川博
企画:岡田茂 翁長孝雄
脚本:成沢昌茂
撮影:鈴木重平
照明:和多田弘
録音:中山茂二
美術:矢田精治
音楽:斉藤一郎
編集:宮本信太郎
舞踊振付:西川鯉
助監督:清水彰
記録:石田照
装置:温井弘司
装飾:宮川俊夫
美粧:佐藤宇之助
結髪:妹尾茂子
衣裳:森護
擬斗:土井淳之祐
企画助手:杉本直幸
進行主任:俵坂孝宏
出演:佐久間良子 田村高廣 宮園純子 大原麗子 桜町弘子
アメリカンビスタ カラー 96分

寛政二年、春。江戸城内吹上の庭において桜見の宴が開かれ、十一代将軍徳川家斉はお褥を辞退した御台所萩乃の方の代りとなる者を舞踊で競わせ選ぶことにした。そしてその中から抜擢したのは若年寄浅岡局の実の妹で部屋子のお阿紀だった。妙心による身体検が行われ、問題がないと判断されるとその日から御手付中臈の阿紀江の方と呼ばれるようになった。この出世を心から喜んでいたのは浅岡局だった。姉妹の関係はなくなったが、その代わりに高い身分が保証され行く行くは大年寄りへの出世が見込まれるからだ。

家斉は幼い頃から一の丸で起居を共にし末を誓ったお福の方を寵愛していたが、先立たれてからもその気持ちは揺るがなかった。それを不憫に思った大年寄松島局は萩乃の方を遣わすが、この数年お褥を共にすることはなかった。そして年が明けて三十路を迎えたことでしきたりによってお褥を辞退しなければならなくなり阿紀江の方が選ばれたのだ。

阿紀江の方が寝所を共にするようになってから家斉は他の愛妾を遠ざけるようになった。お福の方が世を去ったのは家斉が十六歳のときで、その悲しみが癒えぬうちに萩乃の方が輿入れをした。それが政のからくりによるものだと考えた家斉は萩乃の方と距離を置くことにしたのだ。だが阿紀江の方と出逢ったことで家斉の心は突然燃え上がった。その理由はわからなかったが、彼女を野に咲く花のように感じたのだった。家斉は御湯殿まで阿紀江の方に世話をさせたが、その前例のない所業に激怒した松島局と若年寄藤尾は阿紀江の方を呼び出し叱責した。そして今度は矛先が浅岡局の方へ向き、若年寄の職を辞す覚悟はあるのかと言った。すると浅岡局は、上様の仰せなればと答えた。彼女には家斉の寵愛を受ける阿紀江の方がついているため任を解かれる心配はないという自信があったのだ。松島局は嫉妬のあまり浅岡局の額を扇子で打ち、それを知った家斉は松島局を即刻免職にした。そして大年寄の後釜に浅岡局を据えたのだった。

江戸祭の夜、家斉は浅岡局と阿紀江の方を宿下がりとし、家斉自身もお忍びで城を抜け出した。祭囃子を遠くで聞くことはあっても祭そのものに触れることはなかった家斉にとってそれは愉快なものであった。その帰り阿紀江の方の父和泉屋十兵衛が営む米問屋の屋敷に立ち寄った家斉は三女のお町が大奥に上がること望んでいることを知り喜んだ。一方、復讐に燃える松島局は飛鳥井に命じ阿紀江の方の跡をつけさせたのだった。

屋台的映画館
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