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執念の蛇

  • posted at:2017-01-10
  • written by:砂月(すなつき)
しゅうねんのへび
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年9月7日 併映「不敵な男」
監督:三隅研次
製作:酒井箴
企画:高桑義生
脚本:土屋欣三
撮影:竹村康和
録音:奥村雅弘
音楽:高橋半
照明:島崎一二
美術:菊地修平
編集:菅沼完二
邦楽:中本利生
製作主任:小沢宏
装置:三輪良樹
装飾:海老瀬弥一
背景:高橋作次
美粧:明石悦男
結髪:中井つる
衣裳:古川正和
擬闘:宮内昌平
記録:竹内衣子
普通写真:杉山卯三郎
助監督:西沢利治
撮影助手:野本一雄
録音助手:江村恭一
照明助手:森島竜作
美術助手:北川博
音響効果:倉島暢
移動効果:伊藤義雄
演技事務:大橋和彦
進行:西郷悦久
出演:島田竜三 近藤美恵子 毛利郁子 美川純子 和泉千太郎
シネマスコープ モノクロ 52分

江戸の両替商・伊勢屋次郎兵衛の一人娘のお千代は手代の清二郎と夫婦になる約束をしていたが、彼女の踊りの師匠である水木歌次はそれを快く思っていなかった。清二郎は飲めない酒を無理強いされたことで正体をなくし歌次と一夜を供にした。そのことを次郎兵衛に洗いざらい話すと脅したが、自分が悪いのだからいずれ打ち明けるつもりでいたと祝言を諦める様子がないことで彼女は悔しい思いをしていたのだ。

番頭の彦六は機会を見て伊勢屋を乗っ取ろうと考えていた。ある日、歌次の生い立ちを知って不憫に思った次郎兵衛は、面差しがある人物に似ていると口にした。それを偶然耳にした彦六は、髪結いの藤吉にお捻りを渡すと彼女の兄で道楽者の紋三郎を口説くように言った。藤吉は他人に話を聞かれないよう紋三郎を小舟に呼び出すと、歌次がかつて次郎兵衛が縁を切ったおときとの間に出来た娘だという彦六と考えた筋書きを口にした。紋三郎は歌次が芝居をうまく打てるはずがないし、本当の隠し子が名乗って出れば話がおしまいになると危惧したが、そうならないためにたんまりと金を渡して縁を切ったんだと藤吉は必死に説得した。次郎兵衛がそう簡単に信じるとは思えなかったが、歌次を口説けば何とかなると言われたことで紋三郎は話に乗ることにした。成功すれば多額の金が手に入るからだ。

祭りの日、次郎兵衛はゆかりの者たちを呼んで食事会を開いたが、お千代に付き添うおきぬが廊下に落とした簪を彼が拾ったことで話が思わぬ方向へ転んだ。その簪がおときに与えた物ととても似ており、次郎兵衛はそれを歌次の物だと勘違いしたことで彼女をおときの娘だと思い込んだのだ。うれしさの余り彦六を呼び寄せてそのことを話すと歌次の身元を調べるよう命じた。次郎兵衛からそれ相当のことをするという言葉を聞いたものの、簪が廊下に落ちていたということは伊勢屋や来客の中におときの本当の娘がいる可能性があった。彦六が歌次たちにそのことを話すと、朝吉はもうこうなったら後には引けないとけしかけたのだ。それを聞いた歌次はある考えを口にした。

稽古を終えると歌次は清二郎が白竜様の社で待っているとお千代に伝えた。白竜様は赤ん坊の時分のお千代を命取りの病から救った守り神だった。その場所で愛する人と二人きりになるために、彼女は用事を思い出したと嘘をついておきぬを帰らせたのだった。胸を躍らせて社にやってきたお千代だったが、そこで待っていたのは歌次たちだった。

屋台的映画館
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