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新 女囚さそり 701号

  • posted at:2019-03-19
  • written by:砂月(すなつき)
しんじょしゅうさそりななまるいちごう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年11月17日 併映「河内のオッサンの唄」
監督:小平裕
企画:吉峰甲子夫 伊藤源郎
原作:篠原とおる
脚本:鴨井達比古
撮影:飯村雅彦
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:祖田冨美夫
助監督:森正光
記録:宮本衣子
擬斗:西本良治郎
スチール:遠藤努
進行主任:松本可則
装置:畠山耕一
装飾:米沢一弘
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
衣裳協力:イグレック 吉田ヒロミ
音楽:平尾昌晃
主題歌:「あいつの残影」多岐川裕美
挿入歌:「そして今では冬が好き」多岐川裕美
出演:多岐川裕美 范文雀 浅香光代 夏夕介 根岸とし江
シネマスコープ カラー 88分

国会では数十億円に上る違法な政治献金が山本副総理や三浦法務政務次官ら政府関係者へ渡っているのではないかという疑惑に対し野党が連日追及を行っていた。三浦の秘書を務める松島妙子に妹のナミは幾度となく電話を掛けるが、何故か無言のまますぐに切れるのだ。受話器の向こう側にいるのが姉ではないのではないかと考えたナミは、恋人の小坂敏彦の車で妙子がよく利用するホテルに向かった。レストランに妙子がいるのを確認したナミは安堵の表情を見せ、早速敏彦を紹介した。彼はナミが大学を卒業するまでに結婚をしたいと考えており、そのことをいち早く妙子に報告したかったのだ。それは妙子がナミの親代わりだったからだ。ひと通り挨拶が済むと、ナミはマンションに掛けた電話のことを話した。すると妙子は困惑した表情を浮かべてはぐらかし、500万円の入ったナミ名義の通帳を結婚祝いとして渡した。そして欲しがっていたコートも。そこにサングラスの男が現れ妙子を急かしたことから、ナミは只事ではないと感じ事情を尋ねた。すると妙子は、私もあなたに負けないくらい幸せになるわと言った。急いで出て行った妙子のことが気になり、ナミは敏彦とともに後を追った。すると地下駐車場で男が車に撥ねられ、妙子がサングラスの男たちに拉致された現場を目撃した。通報で駆けつけた刑事が遺留品の財布の中からパスポートと2枚のパリ行きの航空券を見つけ出したことで、ナミは初めて二人が渡航する予定だったことを知った。夜遅く寮に戻った彼女は、妙子から貰ったコートのポケットにカセットテープは入っていることに気づいた。早速再生してみると、そこには政府が転覆するような驚きの事実が記録されていた。

敏彦とともに衆議院議員会館を訪れたナミは三浦と面会し、妙子を返して欲しいと願い出た。だが三浦は知らぬ存ぜぬの一点張りで、無断欠勤するような秘書にはいつまでも関わっていられないと言った。そこでナミがカセットテープを見せると明らかに動揺したため、これを持って新聞社に行くと脅した。すると三浦はその夜、ナミを料亭に招待した。そしてそんなに会いたいのなら会わせてやろう言うと奥の部屋の戸を開けた。その向こうでは妙子は野党国会対策委員長の梶原に犯されていた。君が大学へ通えるのは姉さんのおかげであり、その金を出している私のおかげだと三浦が言うと、ナミは怖くなり逃げ出そうとした。だが秘書によって取り押さえられ、三浦に犯された。翌日、ナミは身に覚えのない姉殺しの罪で逮捕された。三浦の息が掛かった裁判では不利な証言ばかり並び、敏彦までも彼女を裏切った。その結果、懲役15年の判決が下り、粕ヶ渕女子刑務所に送られることが決まった。その日から彼女は復讐の鬼「さそり」と化した。

屋台的映画館
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GSワンダーランド

  • posted at:2019-03-07
  • written by:砂月(すなつき)
じーえすわんだーらんど
「GSW」製作委員会(AMGエンタテインメント=ジェネオン エンタテインメント=デスペラード=アミューズメントメディア総合学院=ポニーキャニオンエンタープライズ=tvk=テレ玉=チバテレビ=三重テレビ=KBS京都=サンテレビ)
配給:デスペラード=日活
製作年:2009年
公開日:2009年10月31日
監督:本田隆一
製作総指揮:吉田尚剛
製作:杉原晃史 熊澤芳紀 石田雄治 森下敏治
プロデューサー:永森裕二 永井正敏 曽我勉
共同プロデューサー:関佳史 松本宏 青柳洋治 波多美由紀 今西武志 江副純夫
アソシエイトプロデューサー:大高由紀子
ラインプロデューサー:木村和弘
キャスティングプロデューサー:かねだあきこ
脚本:本田隆一 永森裕二
撮影:小林元
照明:堀直之
録音:伊藤裕規
美術:丸尾知行
装飾:吉村昌悟
監督補:亀井亨
助監督:野尻克己
音響効果:北田雅也
音楽:サリー久保田
編集:本田隆一
VFXスーパーバイザー:森山ヒロカズ 三宅大介 小平和久
Bカメ撮影:小宮由紀夫
スタイリスト:小里幸子 田中美由紀
ヘアメイク:清水ちえこ
プロデューサー補:前田利洋
制作プロダクション:グランデ
企画:AMGエンタテインメント
出演:栗山千明 石田卓也 水嶋ヒロ 浅利陽介 温水洋一
シネマスコープ カラー 100分

1968年、夏。グループサウンズは最盛期を迎え、ザ・タイガースのシングルレコード「銀河のロマンス/花の首飾り」はオリコン週間チャートの1位を7週連続で獲得し67万枚を売り上げていた。パープル・シャドウズのデビューシングル「小さなスナック」も着実に売り上げを伸ばし、40万枚超えを記録した。ファインレコーズは演歌専門のレコード会社だったが、課長の佐々木智典が童謡のソノシートよりもGSブームに乗った方がいいと会議で提案したことで鎌田兼一専務はGOサインを出したのだ。ところがそれ以降何の進展も見られないため、3ヶ月間でバンドを見つけてレーベルを立ち上げろと命じられたのだった。佐々木の頼みの綱は小さな芸能プロダクション・オフィス梶井の梶井良介社長だけだったが、目ぼしい所属タレントがいなかったため急遽スカウトに走らなければならなくなった。事務所に戻ると扉の前に雑誌の募集広告を見てきたという人物が立っていた。だが性別は女。梶井が必要としているのは男なのだ。恨むならGSを恨んでくれと断ると、少女は腹を立てて去って行った。

GSをやって有名になり日劇の舞台に立つことを夢見る高校生の紀川マサオは、友人の村上大吾が呆れるほどギターにのめり込んでいた。秋になり学校へ行くのを止めたマサオは夢へ近道する方法を考え出した。それはライブハウスACEで演奏するザ・ナックルズの楽屋へ行き、直談判することだった。ところが全学連風の二人の男が騒動を起こしたことで楽屋は大混乱を起こし、マサオは何故か男たちとともに逃げ出したのだった。男たちの正体は元ナックルズのメンバーの正巳屋シュンと柏崎ケンタだった。シュンはドラムを、ケンタはベースを務めていたが、リーダーの長谷川タツオは新メンバーの加入で必要なくなった彼らを体裁良く追い出すために「ポール・マッカートニーとリンゴ・スターが日本の若者にロックを教える目的で秋田の山奥に極秘で教室を開いているから行くべきだ」と嘘をついたのだ。たどり着いた者だけが教えてもらえると聞いた二人は山中をさまよい嘘だと気づいたときには3ヶ月が経過していたことから、仕返しをするために楽屋へ乗り込んだのだった。明日からの予定が何も決まっていない3人はとりあえずバンドを組むことにした。

梶井がジャズ喫茶や養成所、芸能事務所にレコード会社と立て続けに電話を掛けるが、いずれもいい返事をもらうことが出来なかった。ビートルズのようなバンドがそう簡単にいるかと独り言をつぶやいていると、何処からかそのビートルズのような演奏が聞こえてきた。彼は音の出処を探し回り、ついにそれがマンションの屋上であることを突き止めた。そしてザ・ダイアモンズがアマチュアバンドであることがわかると、うちから2ヶ月後にレコードデビューする気はないかと尋ねた。マサオはすぐに飛びついたが、シュンはそんなうまい話があるわけないと懐疑的だった。だが名刺を渡されて本物だと確信した3人は世話になることにした。梶井からその話を聞いた佐々木は無理だと言った。既にデビュー曲は完成しており、演奏するにはギター、ベース、ドラムの他にオルガンが必要なのだ。アレンジが効かないと言われた梶井はしばらく考えた末にある名案を思いついた。以前、事務所にきた少女=大野ミクがオルガンを得意にしていると言っていたことから、彼女に男装をさせれば丸く収まるのだ。

屋台的映画館

色情海女 ふんどし祭り

  • posted at:2019-02-22
  • written by:砂月(すなつき)
しきじょうあまふんどしまつり
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年6月26日 併映「未亡人の寝室」
監督:藤浦敦
プロデューサー:村井良雄
企画:進藤貴美男
脚本:伴一彦 藤浦敦
撮影:水野尾信正
照明:野口素胖
録音:福島信雅
美術:中澤克巳
編集:山田真司
音楽:甲斐八郎
助監督:上垣保朗
色彩計測:森島章雄
現像:東洋現像所
製作進行:桜井潤一
出演:安西エリ 江崎和代 青野梨魔 マリア茉莉 沢木美伊子
アメリカンビスタ カラー 69分

過疎化の波は房総の漁村にも押し寄せていた。若者のほとんどは都会へ行き、残っているのは年寄と数少ない青年だけだった。そんな時に限って豊漁が続いたが、肝心の海女が不足しているため指をくわえて見送るしかなかった。頭を悩ました村長の井本信吉は、息子の信夫に東京へ行った若い娘たちを連れ戻すよう命じた。そしてその条件として予算に糸目をつけないことと、それでもダメなら色仕掛けを使ってもいいことを提示すると、当初嫌がっていた信夫は態度を急変させた。

信夫が苦労して集めたのは、女子大生の根上雅代、元陸上自衛官の西本知子、カメラマンの中西三紀、元風俗嬢の大沢明美、元客室乗務員の村田翠の5人だった。村の海女は漁業組合の森田組合長の妻・玉枝しかいないことから、彼女は早速5人を浜に集めると特訓を行った。そして夜は村長が小料理屋で歓迎会を開いて労をねぎらった。信夫は東京で連れ戻しの活動をしているときに翠と恋仲になり結婚の約束までしていたが、それまで村では小料理屋いそぎんちゃくの女将・北野多恵の娘の尚とつき合っていた。二人がいちゃつく姿を目の前で見せられて嫉妬した尚だったが、小屋に呼び出した信夫からこれにはいろいろと訳があると言って体を摺り寄せられると抵抗出来なかった。

翌朝、雅代は住職の一休のもとへ向かい、卒論のテーマとして選んだ村の歴史について教えて欲しいと言った。それを聞いた一休は快く引き受けたが、古文書は門外不出であるため書庫で調べ物をしなさいと念を押した。雅代は古文書をめくるうちに女性がふんどしをする風習があり、大漁を祝うために海女たちがふんどし一丁で寺に参る祭りがあることを知った。そのことを村長に伝えると、彼は復活させれば何か御利益があるかもしれないと考えた。森田も海女のふんどし姿を一目見ようと釣り客や観光客が増えると言い出したことで話はトントン拍子に決まり、村長は信夫に祭りの責任者をやるよう命じた。だが彼はそれどころではなかった。信夫と尚が長い間、夫婦同然でいたことを翠に知られてしまったからだ。三角関係となった信夫は今後どちらと添い遂げるか決められずにいたが、結婚の約束が連れ戻しの口実として使われたと誤解されたことで頭を悩ませていたのだ。考え抜いた結果、信夫は翠を説得しに行くが、彼を手放したくない尚は海女になることに決めた。一方、多恵は尚が信夫にふさわしくないと考えていた。何故ならいつも信吉の言いなりで自分の信念を持たないからだ。

屋台的映画館

資金源強奪

  • posted at:2019-01-16
  • written by:砂月(すなつき)
しきんげんごうだつ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年6月21日 併映「青い性」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗 杉本直幸
脚本:高田宏治
撮影:赤堀滋
照明:中山治雄
録音:溝口正義
美術:井川徳道
音楽:津島利章
編集:市田勇
監督補佐:皆川隆之
助監督:野田和男
記録:田中美佐江
装置:温井弘司
装飾:山田久司
背景:宮内省吾
美粧結髪:東和美粧
スチール:諸角良男
衣裳:森護
演技事務:上田義一
擬斗:上野隆三
進行主任:伊藤彰将
出演:北大路欣也 太地喜和子 室田日出男 川谷拓三 山城新伍
アメリカンビスタ カラー 92分

一日も早い出世を願っていた清元武司は、羽田組組長・羽田博厚の命令を受けた幹部の国吉稔らとともに敵対する湘南会の会長を襲撃し射殺した。罪を一人で被った武司は懲役八年の実刑判決を受けた。月日が流れ、熊本刑務所から出てきた彼を出迎えたのは国吉と、武司の情婦の一宮静子だった。国吉らは大分県・杖立温泉の旅館に移動すると組長から預かった出所祝いを渡し組の近況を話し始めた。抗争後、勢力図が大きく変わり、近いうちに羽田と湘南会の二代目との間で兄弟盃を交わすまでになっていた。それを聞いた武司は自分が置かれている立場を理解した。前会長を射殺した者が羽田組の幹部に収まることが出来ないことを。武司はカタギで生きると腹をくくり、それが組のためだと言うと国吉はとても喜んだ。彼が上機嫌で旅館を出て行くと、武司は仕事で一週間ほどしたら戻ってくると静子に伝えた。

急遽、新幹線で大阪に向かった武司は、新大阪駅で出迎えた男と合流した。その男は相棒・小出熊吉とともに爆弾を使って銀行強盗を企てたが、焦って行内でそれを暴発させ一円も持ち出せずに御用となった別所鉄也だった。彼らは刑務所仲間で、気軽に話せる程の仲となっていた。尼崎にいる熊吉を拾い、鉄也が車で向かった先は武司の注文に応じて借りた人目につかない小さな工場だった。三人が中に入ると武司は早速計画を話し始めた。分け前は一人一千万円ずつで警察から追われる心配なし。そんなうま過ぎる話があると聞き、鉄也は大乗り気だったが所帯持ちの熊吉はヤバい話に違いないと身構えた。だが準備する時間が明日までしかないと武司に急かされ鉄也から睨まれると、やると答えるしかなかった。武司は羽田の車を尾行して滋賀県大津市にある雄琴温泉の旅館に入るのを確認すると湖の対岸に向かい、釣り客を装ってそこから裏手の様子を観察した。そこからは旅館の庭が手に取るようにわかり周囲にある物を一つひとつ記憶した。その頃、鉄也は犀榴弾を製造し、熊吉は三人分の潜水用ボンベを手に入れた。仕事の内容を聞かされていない二人は武司が何を始めようとしているのか皆目見当もつかなかった。

日付が変わった深夜、武司の車に集合した三人は行動を開始した。まずスーツに着替えてボンベを背負うとモーターボートで湖の中央へ行った。そのことから鉄也たちは湖底に沈むお宝を引き上げるのではないかと考えたが、答えはそうではなかった。今頃、旅館では大花会の真っ最中であり、そこを狙えば何千万円という大金が手に入るのだ。二人は驚いたが、もう武司に従うしかなかった。静かに岸辺に近づくと計画を実行に移した。

屋台的映画館

賞金首 一瞬八人斬り

  • posted at:2018-11-04
  • written by:砂月(すなつき)
しょうきんくびいっしゅんはちにんぎり
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月16日 併映「麻薬売春Gメン 恐怖の肉地獄」
監督:小沢茂弘
企画:俊藤浩滋 松平乗道
脚本:高田宏治 本田達男
撮影:山岸長樹
照明:増田悦章
録音:堀場一朗
美術:石原昭
音楽:桜井英顕
編集:宮本信太郎
助監督:志村正浩
記録:梅津泰子
装置:温井弘司
装飾:清水悦夫
美粧結髪:東和美粧
スチール:藤本武
演技事務:上田義一
衣裳:岩逧保
擬斗:土井淳之祐
進行主任:西村哲男
出演:若山富三郎 遠藤辰雄 川村真樹 加藤小代子 今井健二
アメリカンビスタ カラー 88分

徳川幕府は江戸時代の経済を支えるために佐渡と甲州の金山を独占支配した。江戸末期、甲州黒戸金山から江戸へ移送中の黄金百二十貫が伊那山岳党を名乗る一団に襲撃され、役人は皆殺しにされた。その黄金は幕府が財政窮乏を切り抜けるために計画した小判改鋳に絶対不可欠なものであったため、幕府は必死の追及を行ったが黄金の行方はわからなかった。そこで老中堀田豊後守正篤と勘定奉行跡部内膳正は賞金稼ぎの剣客として天下にきこえた錣市兵衛を呼び寄せたのだった。市兵衛は小石川養生所で診察を行う蘭方医だが、あらゆる武器を駆使して貧しい人々のために戦う凄腕の賞金稼ぎだった。正篤は探索に御庭番を派遣したがことごとく殺されたため、大藩による容易ならない力が動いていることを感じていた。そこで第三者である市兵衛を遣わそうとしたのだ。すると市兵衛は患者として転がり込んできた黒戸金山の工夫が持っていた分銅金を見せ四半分の三十貫を要求した。それを聞いた正篤は報酬を黄金十貫目とし、その条件として期限を五日後の午の刻までと定め膳正が教来石代官所で確認することとした。

甲州台ヶ原宿に到着した市兵衛だったが、そこは荒くれ者たちの溜まり場だった。彼はまずそこにいた役人から夜叉狼という男の所在を聞き出した。夜叉狼は伊那山岳党の頭目で賞金首で五十両、捕らえし者に百両という人相書が出回っていたのだ。その男が教来石代官所にいることがわかると市兵衛はそこに乗り込み、助け出す代わりに黄金の在り処を教えるという交換条件を飲ませたのだった。役人たちから逃れ馬での脱走を成功させた市兵衛たちだったが、彼らの前に立ち塞がったのは賞金稼ぎの薊弥十郎だった。弥十郎は銃を使って市兵衛から夜叉狼を奪おうとしたが失敗したため、黄金の在り処が市兵衛に伝わることを恐れた彼は夜叉狼に向けて発砲した。

重傷を負った夜叉狼を連れた市兵衛は台ヶ原宿に向かうとそこで開腹手術を行って弾を取り出そうとした。だがそれが無駄だとわかっていた夜叉狼は手当てを拒否しその後の経緯を話し始めた。子分の音吉に裏切られた彼は黄金を奪われた上に代官所に訴えられて役人から追われる身になった。音吉をたぶらかしたのは銭のことになると鬼のようになるお紋という女だった。だが夜叉狼はそのお紋がいる場所を伝える前に事切れた。その頃、音吉が邪魔になって始末したお紋は夜叉狼が市兵衛とともに破牢したことを仲間の駒蔵からの連絡で知った。台ヶ原宿の小料理屋極楽亭で女将として働く彼女は客から市兵衛の情報を集めることにした。

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