忍者ブログ

下町の太陽

  • posted at:2019-11-21
  • written by:砂月(すなつき)
したまちのたいよう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1963年
公開日:1963年4月18日
監督:山田洋次
製作:杉崎重美
脚本:山田洋次 不破三雄 熊谷勲
美術:梅田千代夫
撮影:堂脇博
照明:佐久間丈彦
編集:杉原よ志
録音:西崎英雄
録音技術:石井一郎
音楽:池田正義
監督助手:不破三雄
装置:山中国雄
装飾:鈴木八州雄
衣裳:田口ヨシヱ
進行:池永功
現像:東洋現像所
撮影助手:赤松隆司
録音助手:岸本真一
照明助手:八亀実
主題歌:「下町の太陽」倍賞千恵子
挿入歌:「太陽がギラギラ」青山ミチ
挿入歌:「私の願い」青山ミチ
出演:倍賞千恵子 勝呂誉 早川保 待田京介 青山ミチ
シネマスコープ モノクロ 86分

東京の下町に住む寺島町子は化粧品会社の工場で女工として働いている。父・平八郎、祖母・とめ、弟で高校生の国夫と中学生の健二の五人暮らしで、貧しいご近所さんたちと親しくしていた。ある日、向島警察署に健二が保護されていることを知った町子は仕事が終わると迎えに行った。健二は他の三人と組んで鉄道模型を万引きしたのだ。刑事から家庭内に複雑な事情があるのではないかと疑われた町子はないときっぱり言ったが、母親代わりとなって育てた健二が事件を起こしたことにショックを受けていた。理由を尋ねると、翌年に大学受験を控えている国夫には本を買い与えるが自分には何もないと健二は言った。国夫が新聞配達でお金を貯めて欲しい物を買っていたことを町子は説明するが、返事をしないため理解したかどうかわからなかった。翌日、同じ工場で働く恋人の毛利道男に相談してみるが、一週間後に迫った正社員への登用試験で気持ちに余裕がないと断られた。彼は都心にある本社で正社員として勤務することを夢見ていた。そうなれば将来の結婚生活が楽になるからだ。

何とかしなければと町子が帰りの電車に揺られながら思い悩んでいると、いつも乗り合わせる不良っぽい青年が突然迫ってきた。気持ち悪いと感じた彼女は電車を降りたが駅を出てもついてくるので走って逃げた。だがあまりにもしつこいので理由を尋ねると、青年は北良介と名乗りつき合って欲しいと言った。戸惑いを隠せない町子が家に逃げ帰ると良介は諦めて今きた道を戻って行った。それから数日後、同僚の山元和子の結婚式に出席した町子はその帰りにいつも良介の傍にいる鈴木左衛門という青年から声を掛けられた。しばらく話すうちに健二が彼らのところへよく遊びに行っていることを知った。最近、何処かへふらりと出掛けることは知っていたが、行き先を聞いても答えようとしなかったのだ。平八郎に相談をした結果、左衛門が勤める鉄工所を訪ねることになったが、そこで良介と再会した。驚いた町子はもう二度と健二と会わないように忠告したが、俺と健二が遊ぶのは自由だし嫌ならこさせるなと良介は言った。持ち場へ戻り汗を流しながら仕事に取り組む良介の姿を見た町子は、彼が悪い人間ではないのではないかと考えるようになった。

登用試験の日、面接官たちへの受けがよく道男は合格を確信した。彼の父親は軍隊時代に今の上司である谷崎課長の上官だったこともあってコネも効いていた。試験が終わったら結婚のことを話し合おうと約束した道男だが、結果は次点で不合格となった。一方、合格したのは父親が常務の昔の仲間だった金子だった。合格を確信していた道男にとってこのショックは大きく、言葉を選ばずに愚痴をこぼしたことで町子との溝が急速に深まった。

屋台的映画館
PR

修羅雪姫(2001年)

  • posted at:2019-11-14
  • written by:砂月(すなつき)
しゅらゆきひめ
「修羅雪姫」製作委員会(日活=パイオニアLDC=東京テアトル=オズ=衛星劇場=ソニーPLC)
配給:東京テアトル ザナドゥー
製作年:2001年
公開日:2001年12月15日
監督:佐藤信介
制作:豊忠雄 熊澤芳紀 松下晴彦 石川富康 阪尾好将
制作補:永江信昭 辻畑秀生 榎本憲男 秋元一孝 平井健一郎
プロデューサー:一瀬隆重
アソシエイト・プロデューサー:梶研吾
原作:小池一夫 上村一夫
脚本:佐藤信介 国井桂
アクション監督:ドニ―・イェン
スタント・コーディネーター:KENJI TANIGAKI 下村勇二
特技監督:樋口真嗣
音楽:川井憲次
音楽プロデューサー:慶田次徳
撮影監督:河津太郎
美術:丸尾知行
照明:中川大輔
編集:阿部浩英
録音:柿澤潔
サウンド・エフェクト:柴崎憲治
助監督:李相國
製作担当:黛威久
ライン・プロデューサー:福島聡司
主題歌:「THE FIRST NIGHT」UNITED JAZZY
出演:伊藤英明 釈由美子 佐野史郎 真木よう子 長曽我部蓉子
制作プロダクション:オズ
アメリカンビスタ カラー 120分

その国では五百年に及ぶ鎖国が今も続いていた。世界から孤立したまま希望も絶望もない、静かだが淀んだ空気がその国を支配していた。法改正を求めた運動は武力衝突となって激化したが、国家によって徹底的に鎮圧された。このとき、反政府組織の制圧に政府が雇ったといわれるのが建御雷(タケミカヅチ)家一族であり、隣国でミカドに古来より仕えてきた近衛兵の一族だった。近代化の中で帝政が崩壊し祖国を追われた彼らはこの国にたどり着くと、報酬さえ受け取れば誰をも殺す暗殺集団と化した。

殺人マシンとして育てた雪を呼び出した首領の白雷は、逃亡した安嘉の始末を命じた。裏切り者による情報漏洩を恐れたのだ。雪は森に逃げ込んだ安嘉を一瞬のうちに亡き者にしたが、そこに現れたのは雪の母・亞空にかつて仕えていた空暇という老人だった。彼は建御雷の姫だった亞空を殺した者について伝えなければならないことがあると言った。雪は母が襲撃の際に殺されたと聞いていたが、その張本人が白雷だというのだ。「敵を討つなら一族継承の座を取れ。討たぬなら住処を去れ」。明日二十歳になる雪は本来なら姫として建御雷の地を治めるはずだったというのだ。突然の事態に動揺する中、空暇から選択を迫られた雪はアジトへ戻る決心をした。白雷に母のことを尋ね気が乱れていると感じた雪は剣を抜いた。だが力の差は歴然で敵わないとみるや逃げ出した。大勢の刺客が放たれ、追われる雪は国有林道を進むトラックの荷台に転がり込むと死んだように眠りに落ちた。

夜通しトラックを運転しようやく自宅にたどり着いた隆だったが、何も言わずに外へ出て行った妹の彩の様子がおかしいことに気づき後を追った。そしてようやくトラックの荷台で雪が眠っていることに気づいたのだった。隆は反政府組織の活動家であることから、建御雷が自分の命を狙いにきたのだと考え雪を拘束した。だが彼の一瞬の隙を突いて刀を奪い取ると首元に突きつけ、殺す気がないことを強引に信用させた。翌日、空暇が待つ鉱山跡へ向かうと雪は亞空に関する話を聞いた。建御雷家の血を継ぐ一人娘の亞空には誓い合った男がいた。それが面白くない白雷は彼を謀叛人に仕立て上げて殺した。それは雪の父親だったが、当時二歳だった彼女は何も覚えていなかった。白雷は亞空と契りを結んで建御雷家を我が物にしようと企んでいたが、彼女はそれを拒み続け志を失った建御雷家を終わらせようと考えた。それを知った白雷は亞空の命を奪い、不満を抱く者たちを抹殺したのだ。亞空が殺された場所に案内された雪は、母に止めを刺したのが空暇だと知り衝撃を受けたがもう恨むつもりはなかった。そこに現れたのは双磨ら白雷の手下だった。

屋台的映画館

女優霊

  • posted at:2019-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
じょゆうれい
WOWOW=バンダイビジュアル
配給:ビターズ・エンド
製作年:1996年
公開日:1996年3月2日
監督:中田秀夫
プロデューサー:仙頭武則 小林広司
協力プロデューサー:柘植靖司 大澤茂樹
原案:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽プロデューサー:高木健次
音楽:河村章文
撮影:浜田毅
美術:斉藤岩男
照明:渡邊孝一
録音:武進
編集:掛須秀一
スクリプター:吉田真弓
助監督:日垣一博
制作担当:高橋伸行
特別協力:にっかつ撮影所
制作協力:ビターズ・エンド
出演:柳ユーレイ 白鳥靖代 石橋けい 大杉漣 菊地孝典
アメリカンビスタ カラー 75分

監督に昇格した村井俊男に映画を撮るチャンスが巡ってきた。撮影所の第8スタジオにはセットが組まれ、主演女優・黒川ひとみや助演・村上沙織のカメラテストが撮影担当の大谷によって行われた。製作費は限られていたが、助監督が別の映画での使い残しのフィルムをかき集めてきたため演出に多少こだわることが出来た。撮影が進む中、チェックのためにラッシュフィルムが試写されることになったが、その中に身に覚えのない映像が混ざっていた。大谷はそれが未現像のフィルムに重ねて撮影したために起こる現象と結論づけ端尺フィルムを使用することを危険視した。一方で俊男はそのフィルムに興味を持っていた。未現像であれば制作中止の映画という可能性もあったが、彼は子供の頃にテレビで見た記憶があるのだ。もしこれがNGフィルムだとしたら、場面にそぐわない長い髪の少女がバックに映っていることと関係あるのではないか考えた。

翌日は野外での撮影が行われ、一段落した夕方に皆でロケ弁を食べることになった。だが演出のことで頭の中が一杯な俊男はそれどころではなく川原で一人黙々とプランを練っていた。そんな彼の姿を可愛く思った沙織は箸を止め、声を掛けて手を振った。それに気づいた俊男も手を振り返したのだが、一瞬見えた異様な光景に目を疑った。彼女の後ろに停めてあるロケバスの窓にあの長い髪の少女が見えたからだ。だがそれはすぐに消えたため、ただの錯覚だと気を取り直した。その夜、撮影を終えた俊男は撮影所に向かい、技師の六さんにフィルムに映っていた女優のことを尋ねたが、見覚えがなく制作会社が違うから調べておくよ言われた。そのとき俊男は昼間見た少女のことを再び思い出しゾッとした。

ひとみは事務所の社長と対立し移籍を検討していた。業界内ではその女社長の評判は低くトラブルも多かった。解決策として彼女はひとみを利用しようとしたのだが、そんな状況から逃れるために拘束時間が長い映画の仕事を独自に選んだのだった。一方、新人の沙織は自分の演技に自信を持てず現場にも馴染めないでいたが、スタジオ内の和やかなムードはそれらを覆い隠した。その日の撮影終了後、俊男は一人スタジオに残って次の演出プランを練っていたが、誰もいないはずの天井の三重の方から軋む音が聞こえたため気になって仕方がなかった。するとセカンド助監督の定岡が現れ、一緒の方向なのでタクシーで帰りませんかと言った。定岡はスタジオの雰囲気を気味悪がる俊男に自身の体験を話し始めたが、数日後に起こる大事件に巻き込まれることを彼らはまだ知らなかった。

屋台的映画館

地獄の天使 紅い爆音

  • posted at:2019-05-03
  • written by:砂月(すなつき)
じごくのてんしあかいばくおん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年10月1日 併映「ボクサー」
監督:内藤誠
企画:安斉明夫 坂上順 橋本新一
脚本:田中陽造 荒井晴彦 内藤誠
撮影:中島芳男
録音:林鉱一
照明:萩原猶義
美術:藤田博
編集:戸田健夫
助監督:馬場昭格
記録:山内康代
擬斗:西本良治郎
スチール:遠藤努
進行主任:松本可則
装置:井保国雄
装飾:米沢一弘
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
演技事務:石川通生
現像:東映化学
音楽:忠治
主題歌:「ほれてふられてブルース」津和のり子
挿入歌:「サタデイクイーン」内藤やす子
・・・:「ターゲット」内藤やす子
協力:バーニングプロ チェックメイト
出演:入鹿裕子 舘ひろし 成瀬正 森下愛子 津和のり子
シネマスコープ カラー 77分

東京・福生のライブハウスで演奏するモンキーハウスバンドのギタリスト・貢は客としてきていた女に一目惚れした。彼女はカミソリヨーコという異名を持ち、かつて女番長として一帯を仕切っていた耀子だった。海岸で二人は朝まで愛し合ったが、それが気に食わなかったのは今の女番長グループだった。そのうち一人がナイフを抜くと、貢を助けるために耀子もジーンズのポケットからカミソリを抜き応戦した。だが貢はゴールドフィンガーと呼ばれた左手小指を切り落とされ、耀子はその報復として女番長を地獄に送ったのだった。失意の底に沈んだ貢は耀子を人殺しと罵り、自分の小指を拾い上げて泣いた。

3年後、刑期を終えて出所した耀子は真っ先にライブハウスへ向かった。だが貢の姿はなく、あんたの巻き添えを食ったんだから言い訳にはならないとボーカルの朝子は耀子を責めた。一方であいつを殺したあんただから生き返らせることも出来ると、朝子は2年前に貢が騒動を起こした横須賀のことを話した。横須賀の繁華街にあるスナックのオーナーの早苗を訪ねた耀子だったが手掛かりは見つからず、しばらくそこで働きながら情報を集めることになった。ある夜、辺りにいたギタリストに貢のことを尋ねていると、少女がずべ公に絡まれていた。そこにやくざ風な男が加わり只事ではないと感じた耀子は彼を叩きのめした。男は黒須組の五木田で、面倒なことに巻き込まれたくない早苗は耀子をすぐにクビにしたのだった。

翌日、昨夜の少女・麻緒と再会した耀子は騒動に至った話を聞いた。横浜の浜友会に彼女は所属していたが、ある日そこに黒須組が押し掛けてきてシャブを捌けと脅してきた。突っぱねたところ女番長がさらわれ行方知れずとなった。会は解散状態となり麻緒は一人で後を追ったのだ。そしてようやく捜し出したのだが女番長はシャブ漬けとなっており、彼女も五木田によって同じ道に引き込まれようとしていたのだ。耀子が貢のことを尋ねると、この街には小指を落とした男なんてたくさんいるよと麻緒は悪びれずに言った。耀子は繁華街に戻り掲示板に貼り出された指名手配のポスターを眺めていると、小指のない男が乗ったタクシーが側を通過した。彼女は付近に停めてあったバイクにまたがり後を追ったが、降車した男は公園で何者かに刺された。耀子はすぐさま駆け寄り救急車を呼ぼうとしたが、男は深い傷を負っているにも拘らず何故かそれを拒否した。彼の言う通りに耀子はアパートへ連れて行くとベッドに寝かせた。シャブを打つと男は幾分落ち着いたが、耀子の貢捜しは振り出しに戻った。

屋台的映画館

新 女囚さそり 特殊房X

  • posted at:2019-04-02
  • written by:砂月(すなつき)
しんじょしゅうさそりとくしゅぼうえっくす
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年6月18日 併映「犬神の悪霊」
監督:小平裕
企画:吉峰甲子夫
原作:篠原とおる
脚本:鴨井達比古
撮影:中島芳男
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
記録:高津省子
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:小島吉弘
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
協力:ファーファッション ハレマキ デザイナー 宮本唯稔
音楽:河辺公一
主題歌:「星を背負って」藤圭子
出演:夏樹陽子 大野かおり 絵沢萠子 汐路章 南城竜也
シネマスコープ カラー 84分

女囚の松島ナミは自分の使命を果たすために不可能と言われた監視システムを逃れて脱走し、本懐を遂げたことで再び刑務所に戻ってきた。そんな彼女を苦々しい目で見ていたのは看守主任の梶木一郎だった。着任して15年目の失態に梶木は怒りを抑えることが出来なかった。護送の途中に何者かに襲われて重傷を負ったナミだったが、所外で受けた傷は自己責任として手当をしてもらえないまま所長室に連れて行かれた。所長の黒沼徹は、ずいぶん派手な騒ぎを起こしてくれたなと言って新聞を机に叩きつけた。そこには「脱獄の女囚 国会議員を襲う」という見出しが躍っていた。

かつて看護師として働いていたナミは同じ病院で働く西田医師と恋人の関係にあった。入院患者である政界の黒幕・樺島佐知夫が日に日に弱って行くことに疑問を感じた西田は血液と尿を採取し検査を行った。加藤院長自らが主治医となって治療が行われていたが、西田はカルテを見て愕然とした。病状に対する投薬と治療法が誤りであり、このまま続ければ患者が亡くなることは目に見えていた。数日後、樺島が息を引き取ったため西田は至急、病理解剖の手続きを行おうとしたのだが、加藤から精神病と診断された彼は強引に隔離され治療と称した電気ショックを脳に受けたことが原因で廃人にされた。そしてナミはグルになっている医師への暴行容疑で逮捕された。その後、加藤は院長から国会議員に転身したのだ。

半年前に新任所長としてやってきた黒沼は梶木を信用し、キャリアに傷がつかないまま任期を終えるだろうと考えていた。だが計算違いが起きたことではらわたが煮えくり返る思いをしているのだ。そこで彼は所内を自分の管理の下に置くことに決めた。その頃、ナミは傷が悪化して高熱を出し診療室で治療を受けていた。40時間眠り続けてようやく目を覚ましたが、彼女を根気強く看病していたのは吉井清美という女囚だった。3年前、親兄弟のない一文無しの清美を輸血して助けたのはナミであり、その恩返しとして力になりたかったのだ。一ヶ月後、梶木は傷の癒えたナミを懲罰房へ移そうとしたが、黒沼はそれを取り消し雑居房に入れることにした。脱走したナミのせいで連帯責任として減食処分となり不満を持つ女囚は少なくなかった。そこで彼は自らの手を汚さずにナミをリンチに掛けようとしたのだ。一方、黒沼のやり方に反発する梶木は女囚の春江たちをタバコで買収して騒動を起こさせ、騒ぎの原因としてナミを懲罰房送りにした。すると黒沼は空席となっていた保安課長に網走刑務所から呼び寄せたライフルの名手の田村を抜擢し、所内の治安維持を一任した。田村は急遽女囚の所持品検査を行い、出てきたタバコが梶木から貰ったものであることを突き止めた。黒沼から主任の職務を解かれた梶木は、衆議院司法委員会代表の視察から逃れるために危険人物と目される女囚たちが次々と地下房へ送られていることを知り、実態を暴露する計画を立てた。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア