フジテレビ=東映=ROBOT
配給:東映
製作年:2000年
公開日:2000年4月8日
監督:本広克行
企画:河村雄太郎 佐藤雅夫 阿部秀司
プロデューサー:臼井裕嗣 山本勉 堀部徹
原作:「ジョビジョバ大ピンチ」(構成・脚本・演出 児島雄一)
脚本:岡田惠和
音楽:松本晃彦
撮影監督:藤石修
照明:椎原教貴
録音:芦原邦雄
編集:田口拓也
ラインプロデューサー:羽田文彦
助監督:羽住英一郎
制作担当:松岡利光
アニメーションスタッフ・監督:宇井孝司
アニメーションスタッフ・絵コンテ:宇井孝司
アニメーションスタッフ・演出:稲垣隆行
アニメーションスタッフ・キャラクター原案:岡崎能士
アニメーションスタッフ・キャラクターデザイン:麦戸満
アニメーションスタッフ・作画監督:麦戸満
アニメーション制作:メディアビジョン
制作プロダクション:ROBOT
出演:金城武 深津絵里 安藤政信 池内博之 鈴木砂羽
アメリカンビスタ カラー 125分
孤児院で兄弟同然に育った西山保、藤本誠、高村功の三人は五分間で大金持ちになれる計画を立てた。それが成功すれば数時間後には南の島にいるのだ。彼らが向かった先は閉店間際のコスモ銀行だった。車を横づけすると突入のタイミングを見計らい、シャッターが閉まり切る寸前に滑り込んだ。西山はカウンターに飛び乗ると、強盗だと叫んで銃を構えた。藤本はラッカースプレーを防犯カメラに吹き付けた。高村は警備員の庄田義政に銃を向け行動を制限した。だがその様子を見て一人喜んでいたのは、間もなく寿退職をする女子行員の相田みどりだった。コスモ銀行では社内結婚の場合にサプライズイベントが行われることが恒例となっており、内容を知らない彼女はその一環だと信じて疑わなかったのだ。みどりに話し掛けられて藤本の手が止まっていることに気づいた西山は行内にあるカメラを全て撃ち抜いた。そして金庫を開けるために支店長を捜しに行くと、会議室ではパーティーの準備が終わろうとしていた。警官の姿をした行員たちに迎えられた西山は一瞬怯むが、その中に支店長の常田宣一がいることがわかると連れ出した。
藤本と高村は行員と逃げ遅れた客を壁に向かって立たせていた。西山は藤本にその中から不必要な行員だけを会議室に閉じ込めるように指示し、自分は常田と庄田とともに金庫へ向かった。人質としてロビーに残したのは藤本に話し掛けたみどりの他に接客係の清水孝宏、キャッシュカードの暗証番号を忘れてしまい困って来店した電気屋の倉沢慎太郎、離婚協議中で預金を折半するために口座を解約しにきた深浦巧一と公、そしてカバン一杯のペソ札を円に両替にきた坂巻隼人だった。金庫が開き西山がバッグを投げると、常田と庄田はそれに札束を詰め始めた。あと少しで大金が手に入る。そう考えた矢先に予想外のことが起きた。西山を突き飛ばした庄田が常田とともに金庫に閉じ籠ったのだ。ショックを受けた西山はロビーに戻り藤本たちに金はまだ金庫の中にあることを伝えたが、その時に常田と庄田が殺されたと勘違いした清水がパニックを起こして通用口から逃げ出そうとした。西山と藤本は玄関前で取り押さえたが、その様子を外から見ていたのは自転車でパトロールにきていた江東署の二人の巡査だった。彼らは目の前で起きていることが信じられず慌てながら本署に応援要請を行った。
金庫は翌朝までロックが解除されることはなくそれを知った西山たちは落胆した。だがそれ以上に深刻なことが外で起こっていた。建物はパトカーと警官隊に包囲されていたのだ。三人がうろたえる中、冷静に今後の対策を指示したのは坂巻だった。テレビを点けて情報を集めることにしたのだが、臨時ニュースでは警官が射殺されたと報じていた。パニックを鎮めるために高村が天井に向けて撃った銃声と、目の前で警官の制服姿の清水が取り押さえられる姿を見た巡査たちが思い込みで報告したことが原因だった。
屋台的映画館
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