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日本一の男の中の男

  • posted at:2019-01-27
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんいちのおとこのなかのおとこ
東宝
配給:東宝
製作年:1967年
公開日:1967年12月31日 併映「ゴー!ゴー!若大将」
監督:古澤憲吾
製作:渡辺晋
脚本:笠原良三
撮影:永井仙吉
美術:小川一男
録音:増尾鼎
照明:隠田紀一
整音:下永尚
音楽:広瀬健次郎 萩原哲晶
主題歌:「なせばなる」植木等
・・・:「そうだそうですその通り」植木等
監督助手:高橋薫明
編集:黒岩義民
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当者:坂井靖史
出演:植木等 浅丘ルリ子 谷啓 水谷良重 藤あさみ
シネマスコープ カラー 94分

丸菱造船の熱血営業社員・小野子等は、15万トン級の貨物船を2隻必要とする東南アジアのバイヤーのミスター・ジャンボと商談を行うことになった。先方から午後1時に伺うという電話が掛かり、そのことを丸川営業課長に報告すると今日中に契約に持って行くぞと意気込んだ。そんな彼に丸川はプライベートな相談があると食堂へ誘うと、来月の人事で営業部の第一係長に昇進が内定したことを伝えた。そしてそのついでに懐から封書を取り出すとじっくり見給えと手渡した。中には女性の写真が入っており、丸川は妻の妹を結婚相手に推薦しようとしたのだ。だが等は、好きとか嫌い以前の問題で死んだ母のような理想の女性がみつかるまでは結婚しない主義だと言って断った。どんな人だったのかと丸川が尋ねると、亭主に対して絶対服従、従順貞節、無抵抗主義だったと等は答えた。今時そんな人がいるわけないじゃないかと呆れた丸山は、結婚は理屈ではなく寂しさを埋めることだと言った。そんなことなど馬耳東風の等はテーブルのカレーを一口頬張ったが、約束の時間に遅れると言ってそそくさと去って行った。

等がジャンボを引き連れて工場内を案内していると、ヘルメットをかぶらずに場内をうろつく老人が目に留まった。ケガでもしたらどうするんだと怒鳴りつけたその人は、会長の大神田剛之助だった。それを知っても等の勢いは止まらず、それなら尚更気をつけるべきで現場は現場にまかせるべきだときっぱり言った。貨物船1隻の契約を取り上機嫌で等がデスクに戻ってくると、丸川が渋い顔で待っていた。松田人事部長が呼んでいるというのだ。丸川から写真を返せと言われたが、いよいよ係長に昇進かと胸を躍らせて向かうと予想外の事態が待っていた。明日付で世界ストッキング株式会社に転勤せよというのだ。何故畑違いの会社へ行くことになるのかと抗議すると、これは会長直々の命令なのだという。しかも待遇はこれまでと同じと聞き、頭にきた彼は深酒をして家に帰った。思わず母の写真に向かって愚痴をこぼすと、彼女は写真から飛び出してきて「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、花も嵐も踏み越えて、行くが男の道ですぞ」と助言した。それを聞いて心を入れ替えた等は靴下業界で日本一を目指すことに決めた。

翌日、新しい会社に出社した等は春山人事部長のところへ挨拶に行った。だが硬い鉄製品を売っていた君が婦人用の柔らかい靴下を扱うことが出来るのかと嫌味を言われる始末。すると等は務まらないものも務めちゃいますと豪語し、銀座にある直売店ショールームの営業を任されることになった。主任の花岡輝子から商品知識を頭に入れなさいとカタログを渡されると、それをパラパラとめくると早速来店した二人の女性客に声を掛けた。婦人用の靴下は実用に供するだけでなく亭主の目を惹きつけるだけの魅力のある物でなくてはならないので、女子店員に尋ねるよりは僕に任せてくださいと言った。すると二人は納得し、口上に乗せられて1ダースずつ購入したのだった。次にきた若い3人娘に新製品を紹介した等がふとよそに目をやると、母に生き写しの女性がいることに気づき息を飲んだ。早速売り込みに掛かったが、彼女は時々店舗を訪れてその様子を社長に報告する秘書課長の牧野未知子だった。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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