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ハードスキャンダル 性の漂流者

  • posted at:2022-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
はーどすきゃんだるせいのひょうりゅうしゃ
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1980年
公開日:1980年10月4日 併映「宇能鴻一郎の浮気日記」「色情女 強烈舌ざわり」
監督:田中登
プロデューサー:林功
脚本:荒井晴彦
撮影:森勝
照明:新川真
録音:木村瑛二
美術:林隆
編集:鍋島惇
音楽:甲斐八郎
音楽協力:ザ・鉄城門
助監督:伊藤秀裕
色彩計測:森島章雄
現像:東洋現像所
製作進行:鶴英次
資料提供:月刊誌 宝島 ホームダイヤモンド株式会社
出演:亜湖 北原理絵 吉沢由起 本郷淳 吉川遊土
アメリカンビスタ カラー 70分

訳あって家出をした中学3年生の少年は土曜深夜のディスコクラブに忍び込んだ。ロックが鳴り響き女たちが服を脱いで狂ったように踊りまくる光景に彼は呆気に取られていたが、補導係がくるという噂が流れたため諦めて外に出た。この後どうしようか考えていると少女が時間を尋ねてきた。始発まで時間を潰したいという彼女の希望で個室同伴喫茶に行くが、大人びた少女が同い年だとわかると背伸びして大人の真似をした。だがすぐに女性経験がないことがばれ逆に手取り足取り教授された。そして時間になると彼女はあっさり帰って行った。

日が高く上ると少年は竹の子族が集う原宿に行った。お金を持っていない少年は竹下通りの店で気に入ったシャツを万引きしようとするが、客としてきていた女に見つかり青くなった。ところがその女は止めるどころか足元の紙袋にそれを放り込み店を出て行った。驚いた少年は紙袋を引っ掴むと彼女の後を追い掛けたが姿を見失い落胆した。家に帰ろうとしたところ地下鉄の駅で再び彼女を見つけ後をつけた。すると偶然にも女のアパートは少年の家の近くだった。

少年は瀬川家の両親とは血が繋がっていなかった。夫婦交換紹介雑誌に夢中で相手を見つけると二人でおしゃれをして出掛けて行く。そのことを知らない少年は両親との気持ちのすれ違いを感じ家出を決意したのだった。行く当てのない少年は女のアパートを訪ねたが、鍵が掛かっていたため壁を伝って窓から忍び込んだ。床には下着が脱ぎ捨てられており、女が風呂場から出てくると少年は顔を見られてはまずいと慌ててパンストを被ったのだった。強盗と勘違いした彼女は抵抗するが、その正体が少年だとわかるといつまでも子供の遊びにつき合ってられないと激怒した。

騒動後、女と和解した少年は一度家に帰った。両親がいないのをいいことに金目の物はないかとタンスの中を物色していると手帳の中から母親のヌード写真が見つかった。他にも雑誌や夫婦交換の手紙、行為を録音したカセットテープなどが見つかり、愛想をつかして再び家出をすることに決めた。そして仕返しとばかりに家から持ち出したダイヤの指輪をお詫びとして女にあげた。

屋台的映画館
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花と蛇2 パリ/静子

  • posted at:2021-11-18
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびつーぱりしずこ
東映ビデオ
配給:東映ビデオ
製作年:2005年
公開日:2005年5月14日
監督:石井隆
企画:石井隆 松田仁
プロデューサー:新津岳人
原作:団鬼六
脚本:石井隆
音楽プロデューサー:石川光
音楽:安川午朗
撮影:柳田裕男 小松高志
照明:市川徳充
特機:平山茂
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
記録:田中小鈴
音響効果:中村佳央
スタジオエンジニア:越智美香
ヘア―メイク:金森恵
技闘:秋永政之
衣裳:高畠裕介
緊縛指導:有末剛
製作担当:小橋孝裕
配給協力:東映
製作協力:ファム・ファタル
出演:杉本彩 遠藤憲一 不二子 荒井美恵子 伊藤洋三郎
アメリカンビスタ カラー 113分

美術評論家の遠山隆義には35歳も年の離れた若くて美しい静子という名の妻がいた。ある日、取材のために洋画界の長老である及川清輝を訪ねた遠山は緊縛姿の静子が描かれた春画を見せられた。それは彼女をモデルにして描いたものではなく、カメラで顔を盗み撮りした画像を参考にして及川がパソコンのペイントソフトを使って描いた物だった。その出来栄えに驚き感服した遠山が発表しないのかと尋ねると、及川はそんなことをしたら画壇がぶっ飛ぶよと呆れた。

及川が死去すると遠山は自身が経営する画廊で偲ぶ会を静かに執り行った。彼の心に引っかかっていたのは及川の言葉だった。「やり残したことを思う存分やってから死ぬこと」。肖像画を見ながらそのことを思い出していると、静子が及川の妻から預かった遺品を持ってきた。それはパソコンの記録ディスクであり「BLACK MARKET」とタイトルが書かれてあったことから遠山はピンときたのだった。自室に籠った彼は及川の別の言葉を思い出していた。「世間がくだらないことでも本人にとってはこの世で一番美しいことかもしれない」。部屋に静子が入ってくると遠山は依頼された仕事に使う一冊の本を手渡した。それは中世の刑罰に関する絵の監修を任されることのなった彼が手に入れた奇譚サロンという古い雑誌だった。中には江戸時代の刑罰の写真などの資料が載っており、その残酷さに驚いた静子もやがて刑罰を受ける女たちに自分の姿を重ね合わせた。

その夜、遠山は及川がどうしても世に出したかった画家がいることを静子に話した。池上亮輔というその画家は芸大の学生の頃に及川を罵倒したのだが、その行為は日本画壇での死を意味した。そのきっかけを作った自分が一人の天才を葬り去ったのではないかと気にしていた及川はパリへ逃げた池上に仕送りをして欲しいと遠山に頼んだのだ。それ以降、池上は絵を描くことを止めて酒に溺れるようになったのだった。彼を育てるべきか、それとも捨てるべきか。思い悩んだ遠山は、静子をパリへ行かせ直接会った彼女の判断でどちらかに決めることにした。

屋台的映画館

花と蛇(2003年)

  • posted at:2021-07-16
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへび
東映ビデオ
配給:東映
製作年:2003年
公開日:2004年3月13日
監督:石井隆
企画:石井隆 松田仁
プロデューサー:清水一夫
原作:団鬼六
脚本:石井隆
音楽プロデューサー:石川光
音楽:安川午朗
撮影:佐藤和人 小松高志 柳田裕男
照明:安河内央之
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
メイクアップ:金森恵
スタント:柴原孝典
衣裳:南啓太 春原香代
緊縛指導:有末剛
SMアドバイザー:早乙女宏美
ガンエフェクト:小西剛 高原浩一
刺青:霞涼二 豊田瑞穂
制作担当:橋本寛
製作協力:ファム・ファタル
出演:杉本彩 石橋蓮司 遠藤憲一 未向 野村宏伸
アメリカンビスタ カラー 115分

裏社会の大物である田代一平は高齢となり寝たきりの体になっても女性に対する欲望は失っていなかった。ある日、テレビ画面に映る女性に興味を持った彼は付き人を呼び寄せた。アルゼンチン・タンゴの音楽に合わせてパートナーと踊るのは世界的ダンサーで遠山ビルディング社長夫人の遠山静子だった。森田は暗黙の了解に従って静子の身辺を調査することにした。

1993年に行われた全日本ダンス競技会で静子は優勝したが、その競技会の特別審査員を務めた遠山隆義に見初められて結婚した。美しい容姿を持つ彼女はメディアに取り上げられたことで一躍脚光を浴び、それ以来多忙な日々が続いていた。度々夢でうなされる彼女の身を案じた隆義は、警察官出身でボディーガードを兼ねたマネージャーに変えるべきだと秘書の江口亮に言った。それはストーカーから美しい妻を守るためだった。

ある日、代議士・谷本の紹介で森田興業社長の森田幹造と名乗る男が訪ねてきた。彼は田代の付き人であり、挨拶も早々に森田がノートパソコンの動画を見せると遠山は驚愕の表情を見せた。谷本のところに送られてきたというその動画には、汐留の土地の入札を優位に進めるために国土交通大臣である谷本に1億円の賄賂を贈った場面が映っていた。ところが入札は失敗し、役員会議でその責任を重役である川田一夫ひとりに負わせて解雇したのだった。仕事を失い家庭が崩壊した彼はギャンブルに手を出して借金地獄に陥った。その金を貸したのが森田であり、借金の形としては格好のカモだった。遠山はいくら欲しいのかと尋ねるが、森田の狙いは静子だった。その頃、モニターで監視していた江口は室内の様子がおかしいことに気づき、遠山が利用している山崎探偵事務所に森田の身元調査を依頼するメールを送信した。その頃、仕事先の地下駐車場に到着した静子は黒塗りのワゴン車に乗った男たちに襲われた。だが新しくマネージャーに就任した野島京子によって間一髪のところで助けられたのだった。一方、遠山は彼が行った不正が田代の怒りを買っていると森田から聞いた。それを鎮めるためには数十億の適宜寄付か静子を貸すかの選択が必要であり、それが出来なければ動画をネット上に流すと脅された。

屋台的映画館

花と蛇 飼育篇

  • posted at:2021-07-13
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびしいくへん
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1986年
公開日:1986年3月8日 併映「女医肉奴隷」「SM教室 失禁」
監督:西村昭五郎
プロデューサー:奥村幸士
原作:団鬼六
脚本:掛札昌裕
撮影:野田悌男
照明:田島武志
録音:酒匂芳郎
美術:和田洋
編集:奥原好幸
選曲:伊藤晴康
助監督:北村武司
色彩計測:森島章雄
製作担当:秋田一郎
宣伝:東康彦
緊縛指導:浦戸宏
協力:SM用品専門店 セビアン 浅草ロック座
現像:IMAGICA
出演:小川美那子 矢生有里 坂元貞美 舵川まり子 池田竜
アメリカンビスタ カラー 73分

半年前に遠山商事社長・遠山隆義の後妻となった静子は用事からの帰りに黒塗りのセダンにつけられた。怖さのあまり自宅に逃げ込んだのだが、サングラスを掛けた運転席の男は通り過ぎる際に舐め回すような視線を送っていた。その日、遠山家では静子の誕生日を祝う細やかなパーティーが行われた。出席したのは彼女が教える書道教室の生徒3人と、多忙な夫の代理を務める顧問弁護士の杉本勝彦だった。以前、杉本と静子は恋人の関係にあったが、遠山は杉本の弱みにつけ込んで静子を奪い取った。その代わりに彼は顧問弁護士の職を得たが、幸せそうな二人の姿を間近で見せつけられ悔しい思いをしていたのだった。

翌日、静子は3人の生徒の中で最も有望視する村瀬美津子を連れて上野の美術館で行われている書道の展覧会に出掛けた。だが家政婦の藤原千代から急を要する電話が掛かり美津子を置いて帰らなければならなくなった。廊下に出ると彼女は二人の男に拉致され、ビニールシートに包まれると駐車場に停めてある車のトランクに押し込まれた。その車は静子を追い掛けたあの黒塗りのセダンだった。陰でサングラスの男が礼金を渡したのは千代だった。静子と同じ歳で同じ星座にも拘らずまるで違う境遇の違いに彼女は以前から怒りを感じており、今回の計画を知ると進んで協力したのだ。静子が連れてこられたのは資材倉庫だった。田代剛史が社長を務める田代コンクリート工業は遠山商事と長年取引があったが、突然契約を打ち切られた。再契約を申し出たものの遠山が考えを改めることがなかったため強硬手段に出たのだった。静子は見せしめに辱めを受けた。

田代は杉本を通じて遠山に再考を求めるが、一度決めたことが覆ることはなかった。そうなることを想定していた田代は既に儲かる仕事に着手していた。空いている倉庫をスタジオに改装したのだが、それは裏ビデオを撮影するためだった。杉本は優秀なタレントを手に入れたと聞き紹介されるが、それが静子だとわかると愕然とした。

屋台的映画館

バトルフィーバーJ

  • posted at:2021-06-07
  • written by:砂月(すなつき)
ばとるふぃーばーじぇい
テレビ朝日=東映=東映エージエンシー
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年7月17日 併映「パンダの大冒険(再映)」「SF西遊記スタージンガー 悪魔のバリバリゾーン」「花の子ルンルン」「ねずみのよめいり」
監督:竹本弘一
プロデューサー:落合兼武 吉川進 折田至
原作:八手三郎
脚本:高久進
撮影:相原義晴
照明:中川勇雄
美術:井上明
録音:上出栄二郎
効果:阿部作二
選曲:石川孝
編集:松谷正雄
助監督:稲垣信明
計測:黒須健雄
記録:石川和枝
進行主任:沼尾和典
技斗:高橋一俊
視覚効果:デン・フィルム・エフェクト
現像:東映化学
音楽:渡辺宙明
演奏:コロムビア・オーケストラ
主題歌:「バトルフィーバーJ」MOJO コロムビアゆりかご会 フィーリング・フリー
・・・:「勇者が行く」MOJO コロムビアゆりかご会 フィーリング・フリー
装置:紀和美建
操演:佐藤幹雄
美粧:太陽かつら
衣裳:鷹志衣裳
キャラクターデザイン:企画者 104 久保宗雄
キャラクター制作:エキスプロダクション
オートバイ協力:鈴木自動車(株)
車輌協力:MAZDA
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 大澤哲三
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 高橋政千
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 日出明義
特撮監督:矢島信男 佐川和夫
出演:谷岡弘規 伊藤武史 倉地雄平 大葉健二 D・マーチン
アメリカンビスタ カラー 24分

サタンエゴスを神として崇める秘密結社エゴス。原始科学を信奉する彼らは怪人製造カプセルよって生み出された神子・エゴス怪人を操って世界を混乱に陥れようと企んだが、そこに立ち塞がったのは国防省の最高幹部である倉間鉄山が創設し国防省とFBIの中から選び抜かれた5人の精鋭(伝正夫、白石謙作、志田京介、曙四郎、ダイアン・マーチン)で構成されたバトルフィーバー隊だった。そのチームが搭乗する巨大なロボットが製造されているという情報を掴んだヘッダー指揮官は国防省の坂口情報局長を利用しようと考え、彼の子供である陽子と健一を誘拐、監禁した。そして子供たちを返して欲しければ巨大ロボットに関する情報を集めよと命じたのだった。

バトルフィーバー隊の拠点である秘密基地・ビッグベイザーでは突然辞表を提出して姿を消した坂口のことが話題になっていた。すると突然警報が鳴り響き、基地内に侵入した彼の姿がモニターに映し出された。メインルームに必ずやってくると睨んだ鉄山は5人に姿を隠すように命じ彼がくるのを待った。そして室内から巨大ロボットの設計図を持ち出そうとする坂口に何故泥棒のようなことをするのかと背後から問い掛けた。俺は裏切り者だが償いは必ずする。坂口はそう言って姿を消した。隣の部屋から出てきた正夫たちは後を追おうとするが鉄山は何故か涼しい顔をしていた。それは巨大ロボットが完成間近となり多少の情報が漏れても然程問題がないからだ。彼が何よりも気掛かりなのは友人で同期入省の坂口が命を懸けてまで何かをやろうとしていることだった。そこで鉄山は四郎に二人の子供の行方を捜すように命じた。

サタンエゴスは新たなエゴス怪人・バッファロー怪人を造り出しヘッダーのもとへ向かい弟と会うように言った。その弟とはバッファロー怪人の姿をした巨大ロボットだった。ヘッダーが知りたかったのは単なるバトルフィーバーロボの進捗状況であり、それよりも早く完成したことがわかったことで坂口一家に用はなくなった。戦闘員のカットマンに銃殺を命じたところ、坂口は体中に巻いたダイナマイトを見せて撃つなら撃ってみろと逆に脅した。

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